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2003年7月7日(月)

シリーズの復活を祝ってファンが集結!イベント「天外魔境覚醒祭」は大盛況

 本日7月7日19:00より、事前応募によるファン300名を招待した『天外魔境』シリーズのイベント「天外魔境覚醒祭(ふっかつさい)」が、お台場の温泉テーマパーク「大江戸温泉物語」で開催された。

 このイベントは、PCエンジン版のリメイクとして年内に発売されるGC、PS2用ソフト『天外魔境II MANJI MARU』および、シリーズ最新作となる『天外魔境III NAMIDA』の魅力をいち早く紹介するというもので、会場はシリーズの復活を祝う往年のファンたちで埋め尽くされた。

 イベント冒頭でステージに登壇したハドソンの工藤浩社長は、「『天外III』を出すといいながら出さず、『買わなきゃハドソン』ではなく、『嘘つきハドソン』になってしまった(笑)。以来、背後霊のように付いてきた『天外III』を発表することができて感無量です」とあいさつ。イベント開始が告げられ、スクリーンに最新作の映像が映し出されると、会場からは歓声が沸きあがり、来場者のボルテージは一気に上昇した。

 続いて、ステージには本シリーズのプロデューサー・広井王子氏が登場。広井氏から、現時点で、『II』はほぼ移植が完了、『III』は約2/3ほどのシナリオが完成しているという報告がされ、まずはGC、PS2へと生まれ変わった『II』の映像が公開。3Dで表現されたフィールド画像と、キャラクターたちが滑らかに動くアニメーション映像が来場者たちの目を釘付けにし、会場のあちこちから「すごい」「キレイ」といった感嘆の声がもれていた。
 そして、ステージ上では、今回が初お披露目となる『III』の最新映像とともに、スタッフ・キャストも公開。音楽監督に「帰ってきたヨッパライ」などで知られる加藤和彦氏、オーケストラ指揮に佐渡祐氏、主人公“ナミダ”役に櫻井孝宏氏、ヒロイン“壱与(いちよ)”役に日高のり子さんといったそうそうたるメンバーが明らかにされた。
 なお、会場にはゲストとして、加藤氏、日高のり子さんも登場。「ゲームの音楽を手がけるのは初めてだが、広井氏に会って意気投合し、この仕事をやろうと決めた。ゲームをプレイしたことはないけれど、私の人生そのものがゲームみたいなもの。これを機にゲーマーになってしまうかも。(加藤氏)」、「“壱与”は、これまでに演じたキャラクターの中で最も古い時代の人。そういった意味で初めて演じるキャラクターです。『天外魔境III』はシリアスなストーリーなので、演じがいがあって非常に楽しめそうな作品です。(日高さん)」と、それぞれ本作に対する意気込みを語った。また、ステージには、ラジオ番組「tengai.jp/今夜もはてぃはてぃ」のパーソナリティーを務めている柊瑠美さんも応援に駆けつけていたが、広井氏が突然、柊さんを『III』に登場する猫の役に抜擢するという一幕も見られた。

 最後に広井氏は、「『II』は、過去に1度作ったものなので、今さらいろいろ言ってもしょうがないんですが、ストーリーは今でもじゅうぶん通用する作品。ストーリーやシステム面はあまり手をつけてなく、現代風にお化粧をしたという感じなので、新たなユーザーの方にもぜひプレイしてほしい。それから、初心に返って『III』を作っていますので、これからも応援よろしくお願いします!」とイベントを締めくくった。
 なお、会場では、出演者が去った後も拍手がとだえることなく続き、まさにタイトルどおり、本シリーズの復活を遂げるイベントとなった。



イベントの会場となったのは、「大江戸温泉物語」内の大広間「中村座」。招待客は全員、館内のゆかたで参加というユニークな演出で行われた。

イベント冒頭であいさつをしたハドソンの工藤社長。『天外魔境』シリーズの復活にかける意気込みを力強く語っていた。

大漁旗で作ったというオリジナルの衣装ををまとって登場した広井氏。「天外魔境が50万本売れたら、ミュージカルなどのショーにするかどうか?」という問いに、一瞬の間をおき「イエス」と答え、大喝采を浴びていた。

『II』では、フィールド画面を3Dに、イベント主要部分をムービー化するなど、グラフィック面が大幅にパワーアップしている。

『II』の主人公・卍丸などがスクリーンでアップになると、会場からは歓声と拍手が。

雪の舞うシーンが印象的な『III』の最新映像。今後の続報が楽しみだ。

『III』のムービーには、仮面を付けた謎のくのいちも登場。広井氏は『III』の映像について、現段階ではまだCGとアニメーションに違和感があるが、今後はスペクタクルシーンなどを追加し、さらに良くしていくとコメント。

左から、広井氏、柊さん、日高さん、加藤氏。加藤氏は広井氏が以前からファンで一緒に仕事をしてみたいという願いから、また、日高さんは“お芝居が確かで、いろいろな注文を気軽に出せる人”ということで起用が決定したとのこと。

(C)1992,2003 HUDSON SOFT
(C)1992,2003 RED

データ

▼『天外魔境II MANJI MARU』
■メーカー:ハドソン
■対応機種:GC/PS2
■ジャンル:RPG
■発売日:GC版 2003年9月25日/PS2版 2003年10月2日
■価格:各4,980円(税別)

▼『天外魔境III NAMIDA』
■メーカー:ハドソン
■対応機種:未定
■ジャンル:未定
■発売日:2004年予定
■価格:未定

■関連サイト
天外魔境 公式サイト
ハドソン