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2003年7月8日(火)

宮本氏&名越氏による連動デモンストレーション!AC/GC版『F-ZERO』体験取材会

 本日7月8日、セガ本社でGC用ソフト『F-ZERO GX』にアーケード版『F-ZERO AX』の連動に関する体験取材会が、日本および米国メディア向けに行われた。

 この体験会では、AC/GC版『F-ZERO』ゲームプロデューサーの名越稔洋氏(アミューズメントヴィジョン代表取締役)、同エグゼクティブプロデューサーの宮本茂氏(任天堂代表取締役専務 情報開発本部長)、スーパーバイザーの今村孝矢氏(任天堂情報開発本部 制作部 制作課 デザイン担当)の3名が登壇し、後述しているコラボレーションの成果を発表。AC版とGC版の連動デモンストレーションを交えながら連動に関する説明を行った。

 兼ねてよりAC版とGC版が連動すると紹介されてきた『F-ZERO』だが、今回の体験会でGC用メモリーカードを介することでGC版でカスタマイズしたマシンをAC版で使用して遊べたり、AC版のコースがGC版で遊べたりすることが正式に明かされた。AC版でしか登場しないキャラクターやマシンも、プレイしたデータを持ち帰ることでGC版でも使用できるようになるとのことだ。これについて名越氏は、「AC版でしか登場しないキャラクターも、メモリカードを使ってGC版でプレイした場合にエンディングを見ることができる。キャラクターのエンディングはすべて用意している」と説明。「各キャラのストーリーを前面に押し出したかった」と続けた。エンブレムのデザインを手掛ける今村氏は、“アイアイ”や“ソニック”、そして“キャプテン・ファルコン”など、豊富に用意されたエンブレムを明かし、「素晴らしい作品ができたの一言に尽きる」と『F-ZERO』をアピール。また、宮本氏はこの中で、「こんなにF-ZEROの世界が深まるとは思わなかった」と話し、「次のステップへの道が開いた」と『F-ZERO』の今後のシリーズ展開に目を向けた発言もしていた。

 現在はAC版の『F-ZERO AX』が各アミューズメント施設で稼動しており、本日よりインターネットランキングがスタートしている。タイムアタックが最大のテーマとなっているゲームなだけに、AC版をすでにプレイしている人は、ぜひ挑戦してみてほしいところ(インターネットランキングの参加にはライセンスカードが必要)。発売を7月25日に控えるGC版『F-ZERO GX』を待ちきれないファンも、メモリカードを持ってぜひ『F-ZERO AX』が稼動しているアミューズメント施設に足を運んでみるといいだろう(『F-ZERO GX』および『F-ZERO AX』の詳細は下記公式サイトを参照のこと)。



日米のメディア向けに開催された本日の体験取材会。サンフランシスコとはテレビ電話会議システムでつなぎ、米国メディアによる質疑応答などが行われた。

「キャラクターのエンディング曲やムービーに注目してほしい」とコメントしていた名越氏。各ミッションを走ることで解決する“ストーリーモード”をアピールした。

『F-ZERO』の今後の展開を視野に入れた発言もしていた宮本氏。「任天堂のゲームを愛してくれているクリエイターと、今後も“ゲーム愛”でコレボレーションしていきたい」と話す。

マシンのカスタマイズに関して説明した今村氏。“アイアイ”や“ソニック”、そして“キャプテン・ファルコン”などのエンブレムは、数や位置を自由にマシンに貼り付けられるとのことだ。



『F-ZERO GX』と『F-ZERO AX』は、メモリーカードを介すること連動。マシンのカスタマイズやコースなど、双方で遊べるようになる。

『F-ZERO AX』の筐体にあるメモリーカードスロットにGC用メモリーカードをセットすることで、AC版とGC版がデータ連動する。

(C)2003 Nintendo
(C)AMUSEMENT VISION/SEGA,2003

データ

▼『F-ZERO GX』
■メーカー:任天堂
■対応機種:GC
■ジャンル:RCG
■発売日:2003年7月25日
■価格:5,800円
※AC版『F-ZERO AX』は、現在稼動中

■関連サイト
『F-ZERO GX』『F-ZERO AX』公式サイト
任天堂
アミューズメント ヴィジョン
セガ