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2004年10月27日(水)

最優秀賞は『モンスターハンター』に決定!「CESAGAMEAWARDS」授賞式

 本日10月27日、都内ホテルで「第8回 CESA GAME AWARDS」の授賞式が行われた。

 「CESA GAME AWARDS」は、コンピュータエンターテイメント文化の振興、発展を目指し、家庭用ゲーム機(据え置き型、携帯型他)やPCといったプラットフォームを問わず、すべてのコンピュータエンタテインメント作品の中から優れたゲームコンテンツを選ぶというもの。ハガキやインターネット、携帯電話などで一般投票を実施した後、選考委員会によって各賞が決定する。

 会場では、2003年4月1日から2004年3月31日までに日本国内でリリースされた作品を対象とした「GAME AWARDS 2003-2004」、9月24日~9月26日に幕張メッセで開催された「東京ゲームショウ2004」に出展された未発売作品を対象とした「GAME AWARDS FUTURE」、今回から新たに加わったプロ、アマチュア問わずに未製品化の作品を対象とした「GAME AWARDS INDIES」を受賞したタイトルが発表され、最優秀賞はカプコンのPS2用ソフト『モンスターハンター』が受賞した。

 『モンスターハンター』の開発者代表として出席した田中プロデューサーと藤岡ディレクターの2人は、壇上でがっちりと握手。2人は、「発売するまで長かったが、いろいろな人が関わって作ったタイトルだということが心に残っています(田中氏)」、「試行錯誤の上、癖のあるゲームになったが、そこを含めてユーザーに面白いと言ってもらえてうれしい。『モンスターハンター』はようやく土台ができたといったところで、さらに成長、進化していくタイトルだと思っています(藤岡氏)」とそれぞれ受賞の喜びを語った。その他の受賞タイトルは下記のとおり。

■「GAME AWARDS 2003-2004」優秀賞
・『鬼武者3』(カプコン/PS2)
・『塊魂』(ナムコ/PS2)
・『逆転裁判3』(カプコン/GBA)
・『grand theft auto III』(カプコン/PS2)
・『戦国無双』(コーエー/PS2)
・『テイルズ オブ シンフォニア』(ナムコ/GC)
・『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』(スクウェア・エニックス/PS2)
・『ポケットモンスター ファイレッド・リーフグリーン』(ポケモン/GBA)
・『みんなのGOLF4』(SCE/PS2)
・『ワールドサッカー ウイニングイレブン7』(コナミ/PS2)

■「GAME AWARDS 2003-2004」ベストセールス賞
・『ポケットモンスター ファイレッド・リーフグリーン』(ポケモン/GBA)

■「GAME AWARDS 2003-2004」グローバル賞海外作品部門
・『Need for Speed Undergound』(エレクトロニック・アーツ/PS2、GC、Xbox、GBA、PC)

■「GAME AWARDS 2003-2004」グローバル賞日本作品部門
・『エキサイティングプロレス5』(ユークス/PS2)

■「GAME AWARDS 2003-2004」特別賞
・『EyeToy:Play』(SCE/PS2)
・「剣神ドラゴンクエスト 甦りし伝説の剣」(スクウェア・エニックス/玩具)
・「ファミコンミニシリーズ」(任天堂/GBA)

■「GAME AWARDS FUTURE」
・『KINGDOM HEARTS II』(スクウェア・エニックス/PS2)
・『グランツーリスモ4』(SCE/PS2)
・『テイルズ オブ リバース』(ナムコ/PS2)
・『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』(スクウェア・エニックス/PS2)
・『バーンアウト3:テイクダウン』(エレクトロニック・アーツPS2)
・『biohazard4』(カプコン/GC)
・『HALO2』(マイクロソフト/Xbox)
・『METAL GEAR SOLID3 SNAKE EATER』(コナミ/PS2)
・『ラジアータ ストーリーズ』(スクウェア・エニックス/PS2)
・『ロックマンエグゼ5 チームオブブルース/チームオブカーネル』(カプコン/GBA)
・『ワンダと巨像』(SCE/PS2)

■「GAME AWARDS INDIES」
・大賞『バーガーメーカー』(生島大氏/PC)
・優秀賞『MANNEKENPIS(マヌカンピス)』(小沼雅嗣氏/PC)


 授賞式には、アーマープロジェクトの堀井雄二氏やナムコの吉積信氏、カプコンの稲船敬二氏、コナミの小島秀夫氏ら、著名なゲームクリエイターが出席。トロフィーを受け取った各クリエイターは、「受賞して身のひきしまる思いです。これからもゲームの持つ無限の可能性を信じて、創作意欲のある限り、作り続けていきたいと思っています(吉積氏)」、「前回に続いて、『MGS3』がFUTURE賞をもらうのは2度目。このゲームは過去が舞台となっていますが、“過去を理解して未来を作っていこう”というメッセージが込められています。その意味にふさわしいFUTURE賞をもらえて光栄です(小島氏)」、「『ロックマンエグゼ』シリーズは『チームオブブルース/チームオブカーネル』で5作目。そろそろネタ切れかと思われそうですが、スタッフの頑張りで子どもたちの期待に応えるいい作品になりました(稲船氏)」と、それぞれ感慨深げに語っていた。

授賞式は、社団法人コンピュータエンターテインメント協会(略称:CESA)の会長を務める辻本憲三氏の挨拶で開幕。「「GAME AWARDS」を通じてコンピュータエンターテイメントの楽しさを伝えるとともに、製作者たちの意欲活性に役立てたい」と話した。

「GAME AWARDS INDIES」の大賞に輝いた『バーガーメーカー』は、上から落下してくる材料を順序良くならべ、お客の注文どおりにハンバーガーを作るというゲーム。トータル的な完成度が高く、単純明快で誰でもハマるというゲーム性が評価されて受賞となった。

一般投票を含め、優れたコンピュータエンターテイメントコンテンツを選ぶ「CESA GAME AWARDS」。受賞式は、著名なクリエイターたちが顔をそろえた。

『モンスターハンター』の最優秀受賞を受け、壇上でコメントする田中プロデューサー(左)と藤岡ディレクター(右)。開発時の苦労を振り返り、受賞の喜びをかみしめた。


■関連サイト
「第8回 CESA GAME AWARDS」
社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)