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2004年2月26日(木)

ゲームクリエイター誕生!『DengekiGAMES』の名物企画から、今年も1名が業界入り

 小社刊『DengekiGAMES』の2003年11月号誌上に掲載された就職企画「一流ゲームメーカーに入ろう!」から、今年はナムコ・テイルズスタジオに若きクリエイターが1名採用された。

 この企画は、優秀な人材を求めているメーカーと、ゲーム業界入りを目指す読者の橋渡しを『DengekiGAMES』がしてしまうというユニークなもの。通常の採用活動とは異なり、各社のクリエイターが受験者と直接面接をするなど、独自の過程をとる本企画。過去には『電撃王』誌上で2度展開され、オーバーワークスおよびワウエンターテイメント(現セガワウ)、カプコンの3社に8名の合格者を出した。第3回となる今回は、『DengekiGAMES』の2003年11月号誌上で『テイルズ オブ』シリーズで知られるナムコ・テイルズスタジオが各部門の人材を募集。1月某日、書類選考通過者のみを対象に、都内のナムコ・テイルズスタジオにて面接が行われ、1名が採用された。

 今回ゲーム業界入りの夢を実現したのは、大阪のゲームスクールに通う岡田隆行さん(22歳)。デザイナー職での採用となる。1度は就職経験のある岡田さんだが、「ゲームに関わる仕事がしたくて」スクールに入学、グラフィックの勉強をしていた。モンスターのデザインを得意とする岡田さんは、以前からナムコ・テイルズスタジオのゲームに登場するモンスターの種類の豊富さとデザインに強い興味を持っていたという。応募書類では得意のモンスターをジャンルごとに描きわけてファイリングした。モンスターデザインへの強い思い入れと、一筆一筆ていねいに描きあげた根気が、ナムコ・テイルズスタジオのスタッフの目にとまったようだ。

 採用にあたったナムコ・テイルズスタジオ取締役開発本部長・菊池栄二氏は、「人材募集には多数の応募がありますが、自分のアピールポイントをきちんと打ち出せている人は目にとまりやすいし、実際に会ってみたくなります。岡田さんの応募作品はとてもていねいに仕上げられていて好感が持てました。入社後、まずは時間がかかってもいいので、実際にゲームの中で使うものを作ってもらい、現場の作業を通してさらにスキルアップしてもらおうと思っています」と話している。

「自分の描いた絵やモンスターがゲームの中で動くことが夢だった」という岡田さん。「1つのことに集中して、やりすぎなくらいアピールしたのがいい結果を産んだと思います。入社後は周囲のスタッフと話し合いながらおもしろいゲームを作っていきたい」と希望を語った。岡田さんの今後の活躍に期待したい。

『電撃王』から『DengekiGAMES』へ引き継がれた名物企画「一流ゲームメーカーに入ろう!」。2003年11月号誌面には菊池氏が登場し、ゲーム業界を目指す読者に呼びかけた。

「まさか自分が採用されるとは」と驚きを隠せない岡田さん。実際に訪れたナムコ・テイルズスタジオの印象を「静かできれいなオフィスでした。仕事がはかどりそう」とうれしそうに話してくれた。


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