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2004年3月25日(木)

新作タイトル3作品を一挙に紹介!武田鉄矢氏らも登場したチュンソフト発表会

 チュンソフトは本日3月25日、都内で同社の創立20周年記念タイトルとなる3作品『HOMELAND』、『シレン・モンスターズ ネットサル』、『3年B組金八先生 伝説の教壇に立て!』の発表会を行った。

 発表会は、チュンソフト代表取締役社長中村光一氏による創立20周年を迎えての挨拶でスタート。「チュンソフトはこれまで、新しいおもしろさにこだわってゲーム制作を行ってきた。本日紹介する3タイトルもこれまでの精神にのっとって、新しいシステムなどにチャレンジした作品なので楽しみにしていてほしい」と力強く語った。また、会場にはSCEエグゼクティブバイスプレジデントの佐伯雅司氏が駆けつけた他、スクリーンで任天堂代表取締役社長の岩田聡氏からのビデオメッセージも公開。チュンソフト創立20周年を祝うとともに、各プラットフォームの新作発売に向けての期待の言葉が贈られた。

 続いて、ステージには『HOMELAND』メインディレクターの丸田康司氏、『ネットサル』監督の冨江慎一郎氏、『3年B組金八先生 伝説の教壇に立て!』監督のイシイジロウ氏が登壇し、それぞれのタイトルをゲーム映像やムービーとともに紹介。各タイトルの内容とコメントは以下のとおりだ。

■GC『HOMELAND』
 明るく楽しい誰にでも遊べる本格的なRPGをテーマに制作された本作。主人公が登場キャラクターと手をつなぐと、その相手キャラクターの能力や技を使用できるようになる「手つなぎ」というシステムが特徴となっている。また今回、本作では各ユーザーのGC本体をサーバーにした、無料のネットワークプレイに対応していることが明らかに。じっくりと長い時間をかけて進めるオフラインのストーリーとは別に、短時間で何度も遊べるオンライン用のシナリオが用意されているという。

■GBA『シレン・モンスターズ ネットサル』
 特殊な能力を持った『風来のシレン』シリーズのモンスターたちが登場するサッカーゲーム。イベントをクリアすると選手たちに個性的な必殺技を覚えさせることができ、リーグ優勝を目指して自分のチームを育成する。その他、オートランキング専用設備に接続し、多くのユーザーと自分のチームをオート対戦で戦わせることができる「最強バトルランキング」システムが搭載されている。
 会場では、チュンソフトならびに各ゲーム雑誌が参加して行われた「最強バトルランキング」の上位2名によるデモンストレーションが行われ、アイテムや必殺技を駆使した一筋縄ではいかない試合運びが披露された。

■PS2『3年B組金八先生 伝説の教壇に立て!』
 TVドラマをモチーフとした本作は、プレイヤーが教師となって3年B組の生徒たちを無事卒業させることが目的のアドベンチャーゲーム。登場キャラクターたちとの会話をカードで進めてさまざまな問題を解決していく「カードシステム」、各生徒の才能を伸ばしていく「才能開花システム」など、さまざまな独特の機能が搭載されている。また、武田鉄矢氏や鈴木正幸氏といったドラマでおなじみの俳優が声優として参加する他、ドラマに出演していた上戸彩さんが主題歌を担当することでも注目を集めている。
 イシイ氏は「教師を扱ったゲームはほとんどない。さまざまな行事が行われる学校は非常にゲーム向きの素材であり、“教師モノ”で思い浮かぶ“金八先生”をお手本に本作を作ろうと思った」と振り返った。


 さらに、ステージにはTVドラマ「3年B組金八先生」のプロデューサー柳井満氏、武田鉄矢氏、鈴木正幸氏、上戸彩さんが登場。上戸さんと武田氏による豪華デュエットで本作の主題歌「贈る言葉」が披露された後、出演者によるトークセッションが行われた。出演者はそれぞれ、「先生たちがうしろにいてくれた上に、一緒に歌うことができてすごくうれしかった。ゲームを少しプレイしてみたんですが、勉強になります。でも、自分が出てこないのでちょっと悔しい」(上戸さん)、「TVドラマを25年間やってますが、ゲームソフトになると聞いてびっくり。長くやっていればこういうことがあるんだなあと思いました。ゲームに登場するアニメで描かれた自分は、他人みたい(笑)」(鈴木氏)、「ゲームのシナリオを見せてもらったのですが、何十話というシナリオが1度に届いたので、ドラマとゲームの制作方法の違いに驚かされました。ドラマは25年間続いていますが、方針や中身が変化しないというところがいいのかも」(柳井氏)とTVドラマやゲームに関する思いを話してくれた。武田氏は「この作品は、ゲームなのに敵が出てこない。加えて、問題の答えを探すのではなく、何が問題なのかを探るという内容になっている。現実でもとても大切なことですよ」と本作の魅力をアピール。最後には「金八先生は入院中。3年B組をプレイヤーのみなさんに預けますので、ぜひ先生という職業に挑戦してほしい。先生の気持ちが少しはわかると思いますよ」と話してくれた。

 プレイ料金無料のネットワークRPG『HOMELAND』、新システム「最強バトルランキング」を搭載した『ネットサル』、TVドラマとタイアップした『3年B組金八先生 伝説の教壇に立て!』と、さまざまな試みに挑戦して制作されたチュンソフトの新タイトル3作品。これまでにはないおもしろさが詰めこまれたこれらタイトルの発売が、非常に楽しみなところだ。

チュンソフトが創立20周年を迎え、「これからも新しいおもしろさにこだわったゲーム作りをしていきたい」と述べた中村氏。

SCEの佐伯氏は『3年B組金八先生 伝説の教壇に立て!』について、「新たなカテゴリーに挑戦したタイトルととらえている」と期待のコメントを寄せた。

暖かく親しみやすいグラフィックで、誰にでも楽しめることをテーマとした『HOMELAND』。本日発表されたオンラインプレイの詳細が気になるところ。

ハチャメチャなサッカーが楽しめる『ネットサル』は、相手チームがゴールを奪えないようにしたり、選手がボールに変身したりといった個性的な必殺技が多数登場!

中村氏によると「正しいタイアップのゲームとして制作することができた」という『3年B組金八先生 伝説の教壇に立て!』。会話シーンでは、登場キャラクターにカードをつきつけ、起きている問題がどういうものか探っていくという。

本作の主題歌「贈る言葉」を担当するのは、ドラマに生徒役で出演していた上戸さん。「歌詞を深く理解して、心を込めて歌ってくれて感謝しています(武田氏)」とうしろで見守っていた先生も合格点。

歌の途中で武田氏が参加し、先生と教え子の豪華デュエットが実現! 鈴木氏は「2人が歌う姿をうしろから見ていて、じーんとした」とコメント。

トークセッションにて上戸さんは、本作をプレイした感想として「半年もドラマに出演していたのに自分が出てこないので悔しい」と苦笑い。すかさず武田氏が「ドラマに出演した生徒たちは、自分たち以外の教え子にやきもちを焼くんです(笑)」と付け加える場面も。

『3年B組金八先生 伝説の教壇に立て!』について、中村氏は「自分が“金八先生”のドラマから教わった大切なことを、このゲームで体験してほしい」と語っていた。

(C)2004 CHUNSOFT
「3年B組金八先生」はTBSの著作物です。

データ

▼『HOMELAND』
■メーカー:チュンソフト
■対応機種:GC
■ジャンル:RPG(オンライン対応)
■発売日:2004年予定
■価格:未定

▼『シレン・モンスターズ ネットサル』
■メーカー:チュンソフト
■対応機種:GBA
■ジャンル:ACT
■発売日:2004年4月22日
■価格:4,800円(税別)

▼『3年B組金八先生 伝説の教壇に立て!』
■メーカー:チュンソフト
■対応機種:PS2
■ジャンル:AVG
■発売日:2004年6月24日
■価格:6,800円(税別)

■関連サイト
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