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2004年4月27日(火)

ソニーグループが2003年度連結業績を発表。ゲーム部門はハード・ソフトともに減収

 ソニーは本日4月27日、ソニーグループ全体の2003年度連結業績を発表した。

 グループ全体の売上高および営業収入は前年比0.3%増の7兆4,964億円、営業利益は46.7%減の989億円、当期純利益は23.4%減の885億円。PS2の生産が中国での外注生産へ移行されたことにより、エレクトロニクス分野からゲーム分野へのセグメント間取引が大幅に減少し、エレクトロニクス分野全体で若干の減収となっている。

 ゲーム部門は、ハードウェア、ソフトウェアともに減収し、売上高が18.3%減の7,802億円、営業利益が40%減の676億円に。ハードウェアについては、PS2の販売台数が欧州、日本で増加したものの米国で減少したことにより、全地域の合計台数が前年よりも242万台減少した。加えて、日米欧の3地域でPS2本体の販売価格を引き下げたことも、減収の理由として挙げられている。
 一方ソフトウェアは、PS2用ソフトが販売数量、売上金額ともに増加したが、PS用ソフトが販売数量、売上金額ともに減少。これによりソフトウェア全体が減収する結果となった。
 また、地域別で見ると、欧州が増収しているが、日本、米国の2地域が減収したとのこと。ハードウェア、ソフトウェアにおける生産出荷台数の詳細は下記のとおりだ。

■ハードウェアの生産出荷台数(全地域合計)
PS2:2,010万台(前年度比 -242万台)
「PS one」:331万台(前年度比 -347万台)

■ソフトウェアの生産出荷本数(全地域合計)
PS2用ソフト:2億2,200万本(前年度比 +3,200万本)
PS用ソフト:3,200万本(前年度比 -2,900万本)

 ソニー代表執行役会長兼グループCEOの出井伸之氏は、今回の連結業績について「2003年度はデジタルスチルカメラ、フラットパネルテレビ、DVDレコーダーなどの新製品が年末年始商戦で売上に貢献した」とコメント。2004年は、携帯型エンタテインメントシステム「PSP」の投入をはじめとする新事業を展開するとし、グループの長期的な成長、増益を目指すとしている。


■関連サイト
ソニーグループ2003年度連結業績 ニュースリリース(pdf)
ソニー