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2004年5月20日(木)

合併時に予想した業績を達成!スクウェア・エニックスの決算説明会開催

 スクウェア・エニックスは本日5月20日、都内にて2004年3月期の決算説明会を開催した。

 今回は合併後初となる年間を通しての決算説明会となるため、前年期との業績比較において旧スクウェアならびに旧エニックスの業績を単純合算したデータを使用して説明。それによると、連結決算実績の売上高632億200万円(10億3,900万円増)、営業利益193億9,800万円(22億100万円増)、経常利益182億4,800万円(8億3,600万円増)、当期純利益109億9,300万円(55億円減)となっている。当期純利益減収の理由としては、UIEvolutionの買収や合併にともなう施設・設備の移動などの投資活動があげられた。
 従業員数は1,097人から315人増となる1,412人と大幅に増えているが、これは今期より契約社員まで含めたため。おおむね合併時に発表された予想業績を達成している。

 また、オンラインゲーム事業での利益回収が可能になったことや、「鋼の錬金術師」のヒットによる出版事業の躍進も発表。今後は、『FINAL FANTASY XI』の欧州(PAL地域)においての展開やPC用MMORPG『EverQuest II』日本語版のサービスを担当など、オンラインゲームにおける海外との関わりに力を入れていくとした。

 2005年3月期事業計画としては、日本でのゲームソフト販売本数を806万本(前年度313万本増)と計画。まず、現在開発している『FINAL FANTASY XII』、『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』、『キングダムハーツII』といった大作タイトルの発売順序はまだ決まっていないとした上で、2005年3月期中にいずれかのタイトルを発売することを前提に事業計画が組み立てられたという。
 さらに、ゲームをはじめとしたさまざまなプラットフォームに展開可能なオリジナルコンテンツの開発や、任天堂の新型携帯ゲーム機「ニンテンドー・ディーエス」タイトルのプロジェクト始動など多方面にわたって活動。開発スタッフの増員も予定しているとのことだった。

 なお、会場では新取締役人事も明らかにされた。これによると現代表取締役会長の福嶋康博氏が退任し相談役名誉会長に、現執行役員第2開発事業部長の河津秋敏氏ならびに現執行役員経理財務部長松田洋祐氏が取締役に新任となる。



決算説明会ではスクウェア・エニックス代表取締役社長の和田洋一氏が登場。『FF XII』発売延期の理由は「さらなるクオリティアップのため」とコメント。


■関連サイト
2004年3月期決算説明会資料(pdf)
スクウェア・エニックス