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2004年6月28日(月)

10月に「第17回東京国際映画祭2004」が開催!アニメやゲームのマーケットイベントも

 本日6月25日、六本木アカデミーヒルズ タワーホールにて、「第17回東京国際映画祭2004」の記者会見が行われた。

 「東京国際映画祭」は、カンヌ映画祭やベルリン国際映画祭と並び、日本で唯一の国際映画祭として、世界11大国際映画祭の1つに数えられているイベント。今年は10月23日から31日までの期間に、六本木ヒルズと渋谷のBunkamuraにて開催される。

 発表会には、財団法人東京国際映像文化振興会の理事長を務める高井英幸氏、東京国際映画祭ゼネラルプロデューサーの角川歴彦氏、同映画祭事務局長の境真良氏の3人が出席。まず、壇上の高井氏が「今年の映画祭は、フィルムマーケットなどを開催し、前回よりスケールアップしたものを目指します。映画祭をステップアップの段階にすべく、角川氏と二人三脚で成功させたい」と挨拶。
 続いて角川氏が登壇し、「今回の映画祭では、舞台となる六本木ヒルズに100メートルの赤じゅうたんを敷き、前夜祭を開催しようと考えています。また、最終日には、東京国際映画祭だからこそできる賞として“黒澤明賞”を設定したい。この賞がクロージングイベントの1つとして盛り上がればと思っています」と、新しい賞について語った。

 さらに、境氏からは映画祭の概要が発表された。その中で注目されたのは、コンペティションなどの映像系イベントとは別に開催されるマーケットイベント。イベントは、「東京国際エンタテインメントマーケット2004 ~コミック・アニメ・ゲーム&フィルムフェア~」と題され、10月22日~24日の期間に幕張メッセで開催される。イベントの目標は、日本の強みであるアニメやゲームなどのコンテンツを全世界に広く普及させるとのこと。当日は、一般入場者に加え、海外のバイヤーを対象にさまざまな商品が販売される。

 従来の映画上映イベントに、新たにマーケット事業を加えて開催される「第17回東京国際映画祭」。映画ファンはもちろんのこと、ゲームやアニメなどのファンも注目しておこう。

「映画祭そのものがサバイバル」と、現在の映画市場の厳しさを語った角川氏。そのサバイバルを生き抜くための挑戦として「東京国際エンタテインメントマーケット」が発表された。新しい大型イベントの確立に期待したい。

記者会見にて登壇し、開催への意気込みを語った3氏(左から境氏、角川氏、高井氏)。10月の開催に向け、これから具体的な上映作品の選考が行われるとのことだ。


データ

■「第17回東京国際映画祭2004」
【開催時期】2004年10月23日~10月31日
【開催場所】六本木ヒルズ、Bunkamura

■関連サイト
「第17回東京国際映画祭2004」公式サイト