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2004年7月26日(月)

ガマニアとSOEが提携戦略計画を発表!合弁会社設立、中国市場投資などを展開

 アジア地域でオンラインゲームのサービスを行っているガマニアデジタルエンターテインメント(以下、ガマニア)と、『EverQuest』シリーズなどを手がけるSony Online Entertainment(以下、SOE)の両社は、今後展開する具体的なオンラインゲームの戦略計画を発表した。

 台湾、香港における『EverQuest』のサービスをガマニアが担当するなど、両社はすでに提携関係にあったが、今後は「合弁会社の設立」、「アジア太平洋地域における商品運営の全面提携」、「技術提携」、「中国への投資」という4つのプロジェクトを中心に提携戦略を展開。
 まず、台湾に両社の合弁会社「SOE Asia Licensing Inc.」を設立することによって、これまで以上に提携事業を推進していく。この合弁会社では、PC用MMORPG『EverQuest II(以下、EQ II)』にアジアユーザー向けの要素を搭載したバージョン『EQ east(開発コードネーム)』の開発を担当。『EQ east』は、中国語へのローカライズ作業をはじめ、キャラクターモジュールの変更、文字翻訳の徹底、ゲームキャラクターのセリフ吹き替え、インターフェイスの調整、バックエンド管理システムのカスタマイズなどが行われ、アジアのユーザーが違和感なく遊べる内容になる。これに加えて合弁会社は、『EQ east』の続編となるアジア地域特有の『EQ II』拡張パックならびに、新たなオンラインゲームタイトルの開発も行う予定だ。
 『EQ II』はガマニアによって、台湾、香港、中国、韓国、タイ、フィリピン、シンガポール、マレーシア、インドネシアなどで運営開始が予定されている。

 また、この戦略提携に基づき、SOEのゲームエンジン、開発キット、開発力がガマニアに移転。リリースでは、「SOEのゲームエンジンと、ガマニアの東方アートスタイル、企画力、カスタマーサービスシステムを融合させ、新タイトルをより魅力的に仕上げることができる」と述べられており、現在ガマニアが開発しているタイトルにSOEのゲームエンジンが使用されることが考えられる。これに対し、SOEは北米、ヨーロッパにおけるガマニアのタイトルの運営優先権を所有することになる。

 「中国への投資」については、両社が共同で開発拠点を中国に設立。ガマニアとSOEのアジア地域における商品開発の効率と品質を向上させ、アジアの商品を欧米市場に進出させることで、より競争力の高い商品を育てることができるとしている。


■関連サイト
ガマニアデジタルエンターテインメント ニュースリリース
ガマニアデジタルエンターテインメント
Sony Online Entertainment(英語のサイトです)