「作曲はすべて成し遂げた」!今年の『ドラクエ』コンサートは『VIII』の曲も演奏
先日8月10日、東京芸術劇場(豊島区)で第18回目となる「ファミリークラシックコンサート ドラゴンクエストの世界」(主催:スギヤマ工房)が行われた。
今年のコンサートの曲目は、東京での演奏では6年ぶりになるという『ドラゴンクエストIII ~そして伝説へ~』。指揮はすぎやまこういち氏、演奏は東京都交響楽団(都響)、そして、ゲストコンサートマスターに深山尚久氏が迎えられコンサートが行われた。
演奏ではスーパーファミコン版で登場した“すごろく場”の曲「ローリング・ダイス」、中ボスとの戦闘曲「戦いのとき」がプログラムに組み込まれるなど、『ドラクエIII』ファンには特にうれしい内容。これらを含む全15曲が、都響の素晴らしい演奏で奏でられた。
また、今回のコンサートでは演奏だけでなく、すぎやまこういち氏の話にも注目すべき点が多かった。いつも演奏の合間に楽しいお話で場を盛り上げるすぎやま氏だが、今回は「『VIII』の作曲は成し遂げたっ!」と、まずはガッツポーズ。会場からはこの日一番(?)となる盛大な拍手がすぎやま氏に送られた。さらに、すぎやま氏から「今年発売となる『ドラクエVIII』に向け、曲のデータ化で忙しくなる」という爆弾発言も飛び出した。今冬発売予定とされていた最新作『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』だが、実際に遊べる日はそう遠くないのかもしれない。
コンサートの最後には、アンコールとして『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』から「淋しい村~はめつの予感~さびれた村」、そして『ドラクエVIII』からはオープニングテーマ曲となる「序曲のマーチ」、フィールド曲の「広い世界へ」の2曲と、計3曲が披露された。「広い世界へ」は、今年(2004年)3月28日に発売されたPS2用ソフト『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』に同梱していた「プレミアム映像ディスク」でも一部分を聴くことができる。今日この日、「広い世界へ」の演奏が終わった直後、家に帰ってもう一度「プレミアム映像ディスク」を見よう……と思った『ドラクエ』ファンは、きっと多かったことだろう。コンサート終了後、会場には惜しみない拍手が響き渡っていた。
新曲「広い世界へ」について、「『VIII』の映像を見て、その世界の広さを感じて作った曲です」とコメントするすぎやま氏。これまでのフィールド曲とは少し違った趣きの楽曲となっている「広い世界へ」に注目だ。
『ドラクエIII』、『ドラクエV』、そして『ドラクエVIII』の曲と、豪華な演奏が行われた今年の「ドラクエコンサート」。演奏でもお話でも、会場は大いに沸いた。
■関連サイト
・アニプレックス 『ドラゴンクエスト』サウンド・トラック紹介ページ
・アニプレックス
・『ドラゴンクエスト』公式サイト
・スクウェア・エニックス