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2005年10月13日(木)

Yahoo、携帯やPCに向けた総合コンテンツストアをオープン!ナムコやケイブも参入

 検索エンジンやニュース速報、ネットオークションなどを扱うポータルサイト「Yahoo!」は、総合的にデジタルコンテンツをあつかう「Yahoo!コンテンツストア」を開設した。多数の携帯電話向けコンテンツが用意されており、「Yahoo!ウォレット」などによる決済で購入できる。

 着メロや占い、交通情報にゲームなど、サービス開始時の参加コンテンツプロバイダ(企業)は59社。17のカテゴリーに分かれた、約120種類のコンテンツが用意されている。コンテンツやプロバイダの一覧は、「Yahoo! JAPAN」プレスリリースを参照してほしい。

 本日開催された記者会見によると、「Yahoo!コンテンツストア」の目指すところは“ユビキタスプラットフォームのNo.1”とのこと。ユビキタス(Ubiquitous)はラテン語の「ubique」(あらゆるところで)に由来する英語で、至るところにある、偏在する、といった意味。来年に携帯電話の「番号ポータビリティ」(携帯電話業者=キャリアを乗り換えても番号が変わらないシステム)が導入されることを視野に入れ、キャリアが変わっても変わらぬ利便性でサービスを受けられるよう企画されたという。
 番号ポータビリティにより、キャリアが変わっても番号は変わらない。しかし、ダウンロードしたアプリを代表とする各種コンテンツは、キャリア乗り換えのたびに入手し直す必要がある。この不便を解消するのが、「Yahoo!コンテンツストア」となるわけだ。

 ヤフー株式会社のサービス統括部プロデューサー・川邊健太郎氏によれば「Yahoo! JAPAN IDが変わっていなければ、キャリアが変わっても再びダウンロードできます。番号ポータビリティが導入された時に便利さを発揮するため、早めに「Yahoo!コンテンツストア」を開設しました。今後は携帯でコンテンツを探すことはもちろん、PCで探して購入であるとか、PCと携帯が融合した形のサービスなども目指していきたい」とのこと。また、「「Yahoo! JAPAN」でメールアドレスを取得しておけば、キャリア乗り換えによるアドレス変更という手間も回避できる」とも強調していた。

 今回の開設に合わせて、ケイブやタイトー、ナムコといったゲームメーカーもコンテンツ提供に参加している。ナムコは『パックマン』や『ミスタードリラー』など4タイトルを、タイトーは懐かしの『フロントライン』を始めとする14タイトルを提供中。ケイブは麻雀ソフト『湯けむり温泉麻雀』を公開している。
 ナムコのCXカンパニーWMCビジネスディベロップメント グループリーダー・加藤尚彦氏は「今後も積極的に、より質の高いコンテンツを提供していく」とコメント。最後に川邊氏は「番号ポータビリティが始まってからサービスを提供しても、ユーザーが乗ってくれるまでにはタイムラグがある。「Yahoo!コンテンツストア」開設から番号ポータビリティ導入までの時間は、「Yahoo!コンテンツストア」を知ってもらうための期間としたい」と今回の開設に向けた意気込みを語り、記者会見を締めくくった。

本日開設された「Yahoo!コンテンツストア」。参加コンテンツプロバイダ(企業)は現時点で59社、公開中のコンテンツ数は約120種類。ナムコやケイブも参入し、携帯電話向けのコンテンツを提供している。

本日10月13日、都内で行われた記者会見の様子。サイバードや毎日新聞、読売新聞などからも関係者が出席し、意気込みを語っていた。

(C)2005 Yahoo Japan

■関連サイト
「Yahoo!コンテンツストア」(PC用URL)
「Yahoo!コンテンツストア」(携帯用URL)