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2005年10月19日(水)

バイクの楽しさを追求した『ツーリスト・トロフィー』、「モーターショー」でその魅力を披露

 本日10月19日、幕張メッセで開催されている「東京モーターショー2005」で、SCE ポリフォニー・デジタルの最新作『ツーリスト・トロフィー(以下、TT)』の発表会が行われた。

 発表会には、ポリフォニー・デジタル プレジデントで『TT』プロデューサーの山内一典氏、『TT』ディレクターの七澤崇聖氏が登場。
 最初に挨拶を行った山内氏は、「『モーターショー』への出展は、気が付けばもう8年目。例年でしたら、この場で新しい『GT』シリーズのタイトルを発表していたわけですが、今回発表するのは四輪ではなく二輪、モーターサイクルのゲームになります。1997年当時、僕たちは“必ず成功する”といった確信を持って『GT』1作目を制作していたわけではありません。僕たちのメッセージにユーザーの皆さんが反応してくださって、このシリーズが成り立ったものだと思っています。『TT』は『GT』と同じアプローチ、クオリティ、哲学でバイクのゲームを作ったら、どのようなゲームになるのだろうという挑戦。『GT』と同様に、皆さんとのコミュニケーションを通じて、新しい歴史が始まるといいなと思っています」と語った。

 続いて、七澤氏がゲーム画面を公開しながら『TT』の内容を紹介。“モーターサイクルライフスタイル”をテーマとし、ライダーの立場からライディングの魅力を追求したという本作には、市販の現行車種を中心に、レーサーレプリカやビッグスクーター、往年の名車まで国内外あわせて80台以上を収録されている。コースは、実在のサーキットをはじめ、『GT』に収録されていたほぼすべてのコースなど、35種類以上が用意されるという。
 収録車種・コースについて七澤氏は、「エンジン音なども『GT』と同様のクオリティで再現されており、精巧なモデリングは見ているだけでも楽しめる。『GT』で走りなれたコースも、オートバイの視点によってまた違った印象に感じられると思う」と話しており、『TT』でも『GT』と同様、細部にまでこだわって制作している様子がうかがえる。

 ゲーム内には、オートバイの基礎的な操作方法を段階的に学ぶことができる「ライセンススクール」、マシンを取得するためにさまざまなミッションをクリアしていく「TTチャレンジ」、マシンのレギュレーションによってさまざまなレースが楽しめる「シリーズ戦(レース)」といったプレイモードを用意。「本作の遊び方としてもっとも注力した(七澤氏)」という「ライセンススクール」では、重心を移動しながらブレーキやアクセルをコントロールし、バランスを取るといった一連の動きをスムーズに学ぶことができ、バイクに乗ったことがないという人でもそのコツを取得できるようになっている。

 また『TT』には、“モーターサイクルライフスタイル”というテーマのもと、ライダーの装いが自由に楽しめる「クローゼット」、『GT4』に搭載されていた「フォトモード」も収録。「クローゼット」には、50種類以上のヘルメット、20種類以上のレーシングスーツなどが収録される予定で、七澤氏によれば「オートバイとともにハイクオリティに再現することは、制作当初からの願いだった」とのこと。
 実在するブランドのレーシングウェアからカジュアルなものまで幅広く用意されているだけに、バイクファンにはたまらない要素となりそうだ。

 「東京モーターショー2005」開催中(本日10月19日~11月6日、一般公開日は10月22日~11月6日)は、2F中央モール東ホール前にて『TT』の試遊が可能。ポリフォニー・デジタルがこだわったバイクならではの疾走感、徹底的に追求された操作感をいち早く味わいたいという人はぜひ一度足を運んでおきたい。

『GT』で培ったノウハウや技術をいかし、バイクの表現に挑んだポリフォニー・デジタルの意欲作『TT』の詳細が発表。バイクならではの楽しさがどのように表現されているのか、期待がふくらむ。(向かって左が山内氏、右が七澤氏)

発表会では、七澤氏自らがコントローラを握ってデモプレイを披露。「車と大きく違うのは視点の高さ。オートバイに乗る時には、車よりも高い目線でラインを遠くまで読んで走ることがポイント」と魅力を紹介した。



「ライセンスモード」には、4段階のライセンスレベルと多種多彩な課題を用意。二輪特有の課題をこなしていくことで、ヘルメットやレーシングスーツといったライディングギアが獲得できる。



「TTチャレンジ」モードは、1on1のミッションレースとなっており、さまざまなミッションをクリアしていくことで、新たな車種を入手することができる。





入手したヘルメットやレーシングスーツなどを保管する「クローゼット」。もちろん試着も可能だ。

気になるライディングフォームは「フォトモード」でチェック。七澤氏は「車とは違う新鮮な楽しみがあると思うので、ぜひトライしてほしい」と話していた。

「モーターショー」に出展された試遊台では、市販車2台での対戦および、レーシングマシン4台での対戦を体験することができる。

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データ

■「第39回東京モーターショー2005」
【開催期間】10月19日~11月6日(一般公開日は10月22日~11月6日)
【開場時間】平日10:00~18:00/土・日・祝日 9:30~19:00
【開催場所】幕張メッセ
【入場料】一般 1,200円(前売 1,000円)/中・高校生 600円(前売 500円)/小学生以下 無料
※平日15:00以降は一般 1,000円、中・高校生 500円(当日会場でのみ販売)。

▼『ツーリスト・トロフィー』
■メーカー:SCE
■対応機種:PS2
■ジャンル:SLG
■発売日:今冬
■価格:未定

■関連サイト
『ツーリスト・トロフィー』公式サイト
SCEJソフト紹介ページ
SCE
「東京モーターショー2005」