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2005年10月4日(火)

「X05」開幕直前!英・レア社クリエイター陣に『カメオ』、『PDZ』の完成度を聞く

 マイクロソフトはオランダ・アムステルダムにて、Xbox 360発売に向けた欧州プレス向けイベント「X05」を10月4日、5日(現地時間)に開催する。その前日となる3日、イギリスの開発会社であるレア社の2タイトルについて、クリエイター陣から直接話を聞くことができた。

 「X05」では、4日に最新タイトルのカンファレンスおよび試遊会が行われ、5日にはマイクロソフトや各ソフト開発会社へのインタビューが予定されている。
 今回インタビューに応じてくれたレア社は、任天堂のセカンドパーティとして『スーパードンキコング』シリーズやGC用ソフト『ゴールデンアイ 007』、『パーフェクトダーク』といったタイトルを開発。マイクロソフトの傘下に移った後には、日本国内向けXbox用ソフト『グーリーズ』と『コンカー:LIVE & RELOADED』の2タイトルをリリースし、現在はXbox 360用ソフト『カメオ:エレメンツ オブ パワー』と『パーフェクトダーク ゼロ(以下、PDZ)』の2タイトルの開発を進めている。

 インタビュー会場では、『カメオ』と『PDZ』のデモプレイが披露されただけでなく、実際に両タイトルを体験することができた。以下では、両タイトルの試遊の感想を交えつつ、クリエイター陣の言葉を紹介していこう。

■『カメオ:エレメンツ オブ パワー』
 『カメオ』は、GC用ソフトからXbox用ソフトへ、さらにXbox用ソフトからXbox 360用ソフトへと、開発プラットフォームが2度にわたって変更されたタイトル。美麗なグラフィックで表現されたファンタジー世界を舞台に、10種類の「エレメンタルモンスター」に変身できる少女“カメオ”が活躍する。

 レア社のシニアデザイナーであるジョージ・アンドレアス氏は本作について、「開発が始まったのは2000年から。Xboxでは80パーセント近くまで完成していましたが、Xbox 360に移ることになってグラフィックはすべていちから作り直しました」と話す。数千体のキャラクターが同時に登場する戦場のシーンなどでは、Xbox 360のスペックならではの映像が楽しめるとのことだ。

 『カメオ』は、迫りくる“トロール”軍との戦闘と、さまざまな仕掛けを解きながら進んでいく多彩なステージが大きな魅力だが、この2つに共通しているのは異なる能力を持った10種の「エレメンタルモンスター」を利用するという点。
 「エレメンタルモンスター」たちは、丸まっての体当たり、火炎放射、水鉄砲といったそれぞれに特徴的な能力を持っている。これらの能力は、“トロール”たちを蹴散らすだけでなく、ステージ内の扉を開いたり落とし穴を飛び越えたりなど、ステージを進むためにも使用。複数の能力を組み合わせて解く仕掛けも用意されており、手ごたえ十分の内容に仕上がっている。

 しかしながら、プレイヤーを選んでしまうほど難易度が飛びぬけて高いかというと、そうでもない。筆者自身がプレイしたゲーム前半のパートでは、いくつかトラップの前で立ち往生してしまうこともあったが、ゲーム内には仕掛けを解くためのヒントが用意されているので、繰り返しチャレンジすることでトラップをクリアすることができた。
 ヒントの内容もよく考えられているようで、ジョージ氏によると、いきなり答えを示すようなことはせずに、あくまで謎解きを手助けする程度の情報に留められているという。それでもクリアできない人には、さらに詳しいヒントが与えられるなど、プレイヤーの腕前にあわせてヒントにもランクが用意されるようだ。

 最後にジョージ氏は「非常に長い時間をかけて『カメオ』を完成することができて、非常にハッピーです。Xbox 360を使うことによって、ビジュアルやゲーム性において完成されたゲームになっていると思う。長い間待ってくれていたユーザーには、待った分だけの報酬があると思ってもらいたいですね」とコメント。

 日本版『カメオ』の発売日は未定となっているが、会場で日本語を使用したバージョンが体験できたことを考えると、発売はそう遠くないのかもしれない。レア社が満を持してリリースする『カメオ』が遊べる日を楽しみに待っていてほしい。

■『パーフェクトダーク ゼロ』
 2000年に発売されたGC用FPS(一人称視点のシューティング)『パーフェクトダーク』。その続編となる『PDZ』では、“ゼロ”というタイトルが示すように、主人公の“ジョアンナ・ダーク”がなぜエージェントとして活躍するようになったのかという、過去のストーリーが展開する。

 『パーフェクトダーク』シリーズの前身となる『ゴールデンアイ 007』は、敵キャラクターの高い思考能力や豊富な武器・秘密兵器、そして白熱の対戦プレイが人気を博したタイトル。日本国内のユーザーからも根強い支持を受けており、『ゴールデンアイ 007』のシステムを踏襲した最新作『PDZ』にも多くの注目が集まっている。

 会場内の試遊台では1人用モードだけでなく、2人のプレイヤーが協力してミッションをクリアしていく「協力プレイ」と、多数のプレイヤーが参加できる「対戦プレイ」という2つのオンラインモードを確認することができた(現在はXbox360向けのXbox Liveが動いていないので、システムリンクを使用)。

 レア社のシニアデザイナーであるダンカン・ボットウッド氏によると、『PDZ』の開発は前作『パーフェクトダーク』リリース直後からスタートしたという。この作品は『カメオ』同様にGC用ソフトとして開発が進められていたが、最終的にはXbox 360用ソフトとしてのリリースが決定。ダンカン氏はプラットフォームの変更について、「Xbox 360になって、マルチプレイヤーモードの接続可能人数を増やすことができたので、結果的によかったと思う」と話していた。

 『PDZ』のオンライン対戦プレイは、最大で32人まで同時に参加することが可能。開発テストの現場では、50人対戦もできているので、「クオリティの保障ができたらアップデートによって人数を増やしたい」という。参加者のチーム分けも柔軟に対応しており、最後の1人が生き残るまで戦う「バトルロイヤル」形式の遊び方も用意されるとのことだ。

 一方の協力プレイは、2人のプレイヤーが異なる“エージェント”を操作して同じミッションに挑戦するモード。すべてのステージで協力プレイを楽しむことができ、中には2人のプレイヤーが異なるルートを進んでいくステージもある。
 プレイヤーキャラクターごとに異なるルートが存在するステージの場合、片方のプレイヤーのみではステージ中の障害をクリアすることができず、もう1人のプレイヤーがセキュリティを解除するなど、互いの進行を助け合わなければならない。対戦プレイに注目が集まる中で、2人の息のあった行動が必要となる協力プレイは、『PDZ』の新しい楽しみ方をユーザーに提供してくれそうだ。

 また、ゲーム性のみならずグラフィックも大幅に進化。多彩な武器それぞれにエフェクトが用意されており、弾丸のリロードや敵キャラの倒れるモーションなど、細部までこだわって作られている。

 ダンカン氏は『PDZ』について「ほとんど完成に近づいているが、まだまだテストしたい部分もあり、開発チーム全員で最後の追い込みをかけている」とコメント。また、「クリエイターの立場からしてみると、これで完全というものはない。ソフトの発売後には、Xbox Liveのダウンロードコンテンツも用意するので十分に楽しんでもらいたい」と本作の持つ可能性の高さをアピールした。

 現在のところ、日本での『PDZ』の発売は未定。だが、オンライン環境の充実した日本、Xbox 360というハードにとって期待度の高いタイトルであることは間違いないので、今後の情報にも注目してもらいたい。

ホテルの一室にて行われた今回のインタビュー。部屋の中には『カメオ』と『PDZ』の試遊台が設置されており、プレイを十分に体験した後に話をうかがうことができた。

『カメオ』のインタビューには、ジョージ氏(写真左)に加えて、魅力的な世界を作り出したアートデザイン担当のマーク・スティーブンソン氏(写真右)が参加。ジョージ氏は、「本当はもっとゲームを難しくしようと思ったが、マーク氏に止められてしまった」という開発中のエピソードも語ってくれた。







10種の個性的な「エレメンタルモンスター」が特徴の『カメオ』。Xbox360のグラフィック処理能力によって、水面への映り込みや数千体のキャラが登場する戦場などを表現することが可能となった。

『PDZ』のインタビューでは、開発者を代表して10年近くレア社に勤務しているというダンカン氏が質問に答えてくれた。

多人数での対戦プレイはもちろん、2人での協力プレイも楽しめるようになっている『PDZ』。ソフト発売後には、マップなどのダウンロードサービスも予定されているという。

(C)2005 Microsoft Corporation. All rights reserved.

■関連サイト
『カメオ:エレメンツ オブ パワー』紹介ページ
Xbox 360特設サイト
Xbox.com


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