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2005年12月19日(月)

「見た目の楽しさ、動かす楽しさを重視」、「PSP@三茶」第3回は『塊魂』の原氏!

 12月17日、「TSUTAYA 三軒茶屋店」において、カルチュア・コンビニエンス・クラブが全国で展開しているゲーム販売店「Game TSUTAYA」と「電撃PlayStation」(小社刊)による店頭イベント「PSP@三茶」第3回が開催された。

 「PSP@三茶」は、この12月に発売されるPSP用ソフトをフィーチャーしたトークイベントで、全4回にわたって実施。第1回の『モンスター・ハンター ポータブル』、第2回の『METAL GEAR ACID2』に続く、第3回は12月22日に発売を予定しているPSP用ソフト『僕の私の塊魂』をテーマに、本作のプロデューサー・原敏也氏をゲストに迎えてトークが展開した。

 原氏は、『塊魂』シリーズは「ただ動かしているだけでもおもしろい」ことを重視して開発しているとし、特徴となるデザインの凝ったメニュー画面、登場キャラクターのモーションを紹介。各特徴については、「触っているだけでなんらかの楽しみを得てほしいということを、メニュー画面でも表現しています。登場キャラクターのモーションもとても気をつかっているので、“他のキャラクターも見てみたい”ということで、“王子”だけでなく、“イトコ”や“ハトコ”を追加することになりました」と、さまざまな仕掛けの経緯を明かす。
 初の携帯プラットフォームで登場する最新作『僕の私の塊魂』に関しては、「いつでもどこでも遊びたくなったときに、ちょっとした時間でもプレイして欲しい。個人的には、各ステージの風景を細部までゆっくりと見ながら、まわってほしいという思いもあります。“塊”が大きくなってしまうと、どうしても見えなくなってしまう景色もありますので、いつも同じルートを周るのではなく、どういうものがどんな風に置いてあるのか、まったりと見ながらも遊んで欲しいですね」とコメントしていた。

 独自の世界観を持ち、ひときわ異彩を放つ『塊魂』シリーズだが、トークショーでは原氏が本シリーズに込める思いも語られた。原氏は「変な形で今のゲームの批判としてとらえられると困るんですが」と前置きし、そのコンセプトについて「最近のゲームはやらなきゃいけないことが見えていて、それに向かってがんばっていく、という風潮ですが、“ゲームってもっと気楽に楽しんでいいんじゃないの?”という疑問を感じていました。いろいろな攻略本を見たりとか、このアイテムがないとクリアできないとか、そういうものばかりだとちょっとツライですよね。ただ転がしているだけで、ガチャプレイで遊べるものがあってもいいと思うんです。決して他のゲームの批判ということではなく、“こういう遊び方があってもいいかな”という感じです」と語る。
 さらにトークは、「原氏にとってゲームとは?」という話題に発展。業務用、ファミコンの時代からゲーム制作に携わってきた原氏だが、いろいろなところで考え方が変わってきているという。「最近は、“ゲーム”とひとくくりにしちゃいけない時代になったんだな、と思います。もともとはシューティングやアクションなどで動きを楽しむ、上達感を楽しむというタイトルが主力でしたが、やっぱりゲームハードの進化によって映像表現が向上し、見た目で楽しませるという方向性も出てきています。ゲームのコアな楽しさにそういったいろいろな要素が加わり、その比重によってそれぞれのゲームの目指すところが違ってくる。だからこそ、いろいろなゲームがあって、それぞれの楽しさを広めることを重視していくべきだろうなと考えています」と話していた。

 原氏によると、『僕の私の塊魂』のエンディングに現れるスタッフロールには、今までのシリーズと同じように楽しい遊びが用意されているとのこと。細部にわたり、見た目のおもしろさや動かすだけで楽しいという感覚を重視して制作された『僕の私の塊魂』を、ファンは楽しみにしていたい。

 なお、トークイベント「PSP@三茶」は、12月22日に第4回が開催。最終回となる第4回のテーマは『バイトヘル2000』、ゲストとしてSCEの藤澤孝史氏とピエール瀧氏が登場する予定だ。

「電撃PlayStation」編集長の倉西誠一(右)を聞き役に、全4回にわたって開催される「PSP@三茶」。今回のテーマは『僕の私の塊魂』ということで、原氏(左)と倉西編集長は“王子”の人形を手に登場。

休日の昼間ということで、子どもたちも多数来場。発売前の『僕の私の塊魂』のプレイに興じる姿も見られた。

当日は、大阪からわざわざやってきたという『塊魂』の熱狂的なファンも。原氏も「ありがとうございます」とうれしそう。

トークショーでは、『僕の私の塊魂』のパッケージや、ゲームの舞台となる「王子島」が描かれたマップ状の説明書も公開。原氏はパッケージのイラストについて「塊を転がすのが楽しそうだから、“ハトコ”、“イトコ”たちも中心塊を狙っているという設定なのですが、実は単純におもしろい絵を描きたいということが本音(笑)」と笑顔で語っていた。

発売が間近に迫った『僕の私の塊魂』。今回は、突然起こった大波のおかげで漂流生活をするはめになってしまった動物たちのために、“王子”が島を作ってあげるということに。

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データ

■「PSP@三茶」開催スケジュール
・第4回『バイトヘル2000』
【実施日時】2005年12月22日18:00~
【出演者】SCE 藤澤孝史氏/ピエール瀧氏
※開催する回によっては、入場整理券を配布する場合があります。整理券についてはTSUTAYA三軒茶屋店までお問い合わせください。

▼『僕の私の塊魂』
■メーカー:ナムコ
■対応機種:PSP
■ジャンル:ACT
■発売日:2005年12月22日
■価格:5,040円(税込)
※プレイステーション・ドットコム・ジャパンの販売価格:5,040円(税込)
※Amazonの販売価格:4,284円(税込)
※TSUTAYA onlineの販売価格:5,040円(税込)

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プレイステーション・ドットコム・ジャパン
Amazon
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■関連サイト
『僕の私の塊魂』紹介ページ
「ナムコチャンネル」
ナムコ
TSUTAYA online