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2005年12月22日(木)

『MGS3サブシスタンス』発売!都内では小島監督と新川氏によるイベント目白押し

 PS2用ソフト『METAL GEAR SOLID 3 SUBSISTENCE(以下、MGS3 サブシスタンス)』が発売された本日12月22日、都内各所で本作の発売記念イベントが実施された。各イベントには、本シリーズのプロデューサー・小島秀夫監督とアートディレクター・新川洋司氏も姿を見せ、無事発売日を迎えた喜びを語った。

●「“観るMGS3”プレミアム上映会」
 9:30より六本木オリベホールにて開催された「“観るMGS3”プレミアム上映会」では、本作の初回生産版および、ヘッドセット同梱版に付属する特典映像「観るMGS3」が上映された。この特典映像は、『MGS3 SNAKE EATER』で使用されているムービーシーンを再編集したもので、小島監督自らが監修を担当。ゲーム本編で使用されているムービーシーンをただつなげただけでなく、新たなアングルやナレーション、ゲームプレイ映像を用いたバトルシーンなどが収録されており、その内容は約3時間半にもおよぶ。
 上映会には、公式サイトの公募で当選したファン80組160名が招待され、大画面と大音量で特別映像をおおいに堪能した。

 上映後に行われた舞台挨拶では、盛大な拍手に迎えられて小島監督と新川氏が登場。小島監督は「観るMGS3」について、「『MGS3』はアクションゲームですが、難しかったり時間がなかったりと、エンディングまでたどり着けないプレイヤーがいる。そういった人たちにも最後までストーリーを体験してもらいたいということで、この映像を作りました」と、制作にいたった経緯を説明した。続けて、「この映像を見てもらえれば、ゲームをプレイしたかのような気持ちになれるし、改めてプレイしてみようというきっかけにもなると思います」と、映像ディスクに込められた意図を明らかにした。

 発売日を迎え、「プレミアム上映会」の感想をたずねられた新川氏は、「何十回と見た映像ですが、今日大スクリーンで見て、新しい発見というか、別の感動がありました」と感慨深げに語る。一方、小島監督からは「僕はちょっと久しぶりに観たんですが、たいしたことないなと(笑)。これなら“『MGS4』は簡単に上をいける”と改めて思いました」と頼もしい発言が飛び出し、会場からは拍手が沸き起こった。

 また、小島監督にステージ上から呼ばれ、「観るMGS」の構成を担当した志田氏、編集を担当した高橋氏も登壇。2人は「このムービーの中に登場するバトルシーンは、ゲームプレイ中の映像を使用しています。『MGS3 サブシスタンス』はカメラアングルを変更することもできるので、皆さんも自分でプレイして「観るMGS」の再現に挑戦してもらえればと思います(志田氏)」、「今日皆さんに「観るMGS」を観てもらったわけですが、帰ってから自宅でも観ていただいて、『MGS3』の世界に浸ってもらいたいです(高橋氏)」とそれぞれコメント。志田氏、高橋氏に対しては小島監督も自分の意向をすべて盛り込んでくれたということで、その出来には非常に満足しているとのこと。「彼らに任せてよかったなと改めて思います」と話していた。

 最後に新川氏と小島監督は、「別の視点の『MGS3』など、まったく違うゲーム展開でプレイできると思うので、ぜひ遊んでみてください(新川氏)」、「『MGS3 サブシスタンス』は、『MGS3』の焼き直しととられがちですが、そうではなく、ボリュームたっぷりの「遊ぶディスク」、復刻MSX版やオンラインモードなどを収録した「遊びつくすディスク」、そして「観るディスク」の3枚がある。すべてのものが入っていて、これで『MGS4』はいらんのちゃうか? くらいの気持ちで送り出したので(笑)、ぜひよろしくお願いします!(小島監督)」と発売日を迎えた感想を語り、プレミア上映会は終了した。

第一声で「朝早くからお越しくださいまして、ありがとうございます」と集まったファンに感謝の意を述べた小島監督。ところどころにジョークを交えた軽快なトークで、場内の笑いを誘っていた。 舞台挨拶では、「『MGS3 サブシスタンス』はディスク3枚という新しい試みですが、僕は10年後くらいには標準になるのではないかと思っています。次世代機は非常に表現力が高いので、グラフィックにおける映画だとかゲームだとかの境界線がなくなると考えています(小島監督)」と、次世代機について言及される場面も。(左が小島監督、右が新川氏)


●ビックカメラ有楽町店 発売記念イベント
 ビックカメラ有楽町店の店頭では、終日『MGS3 サブシスタンス』の体験会が行われた他、ゲーム大会、小島監督と新川氏によるトークショー&サイン会など、盛りだくさんのイベントで本作の発売を盛り上げた。

 17:30から行われた本作オンラインモードのエキシビジョンマッチでは、小島監督が見守る中、本日開催されたゲーム大会の優勝チームとマスコミ大会優勝チーム「ファミ通チーム」が対戦。シリーズを通して初めて搭載されるということで、ファンからの注目度も高いオンラインモードだが、エキシビジョンマッチも一瞬の隙が勝敗を分けるという、緊迫した展開で大いに盛り上がりを見せた。結果は、圧倒的なチームワークの良さを見せ付けた「ファミ通チーム」が先行で2勝し、勝利。参戦したプレイヤーは、「味方同士、声を掛け合うことがポイント。ヘッドセットはかなり役に立ちます」と全国のユーザーにアドバイスを送っていた。

 続いて新川氏も加わって行われたトークショーでは、『MGS3 サブシスタンス』の内容や3枚のディスクの魅力などを紹介。本作の特徴のひとつであるオンラインモードについては、小島監督自らがダンボール箱をかぶると“銃弾が当たりにくい”、“階段などにおける歩行スピードが上がる”といった隠し要素を明かした。さらに、サポート武器である「雑誌」の活用方法も伝授され、訪れていたファンらは熱心に耳を傾けていた。
 ちなみに、オンラインモードには小島監督、新川氏もちょくちょく参加するとのこと。小島監督は「僕に会ったら、敬礼してください」とファンに呼びかけていた。

 その他トークショーでは、小島監督のブログ「HIDE-O.BLOG」に追加された新コンテンツ「HIDECHAN!」についても語られた。「HIDECHAN!」は、小島監督の“喋り”を聴くことができるというもので、MP3形式のデータで配信中。聴いたファンからは「小島監督のイメージが変わった」といった感想が寄せられるなど、小島監督の思いがけない一面を知ることができる内容になっているという。まだ聴いたことがないという人は、さっそくチェックしておこう。

 トークショー終了後には、ゲスト2人によるサイン会も実施。ビックカメラ有楽町店では、『MGS3 サブシスタンス』を買い求める行列もでき、盛況となっていた。
 なお、小島監督と新川氏のサイン会は、12月24日、25日に福岡、広島、名古屋、東京のゲームショップ7店舗でも順次開催される予定だ(詳細はこちら)。

店頭イベントに駆けつけた小島監督は、「ファンの皆さんとこんなに近くで会える機会は1年に数回なので、たくさんの人が来てくれて非常にうれしい」と笑顔で挨拶。


店頭の試遊台8台を使用して行われたエキシビジョンマッチ。大会優勝チームは、「打倒・ファミ通チーム」を目標に挑んだが、練習量の差もあり、残念ながら勝利することができず。


新川氏も加わって行われたトークショー。新川氏は、本作のパッケージデザインについて、小島監督の依頼で描かれたというエピソードを披露。


サイン会は、同店舗での『MGS3 サブシスタンス』購入者の中から先着50名を対象に実施。参加することができたファンにとっては、一足早いクリスマスプレゼントとなった。



データ

▼『METAL GEAR SOLID 3 SUBSISTENCE』
■メーカー:コナミ
■対応機種:PS2
■ジャンル:ACT(オンライン対応)
■発売日:発売中(2005年12月22日)
■価格:通常版、初回生産版 7,329円(税込)/ヘッドセット同梱版 9,429円(税込)
※オンラインモードの利用料金は無料。ただし、インターネット利用料金は別途必要となる。
※プレイステーション・ドットコム・ジャパンの販売価格:初回生産版 6,596 円(税込)
※Amazonの販売価格:初回生産版 6,230円(税込)
※コナミスタイルの販売価格:初回生産版 6,594円(税込)
※TSUTAYA onlineの販売価格:初回生産版 6,596円(税込)

■『METAL GEAR SOLID 3 SUBSISTENCE』初回生産版の購入はこちら
プレイステーション・ドットコム・ジャパン
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コナミスタイル
■関連サイト
『METAL GEAR SOLID 3 SUBSISTENCE』公式サイト
『METAL GEAR SOLID』General Site
「HIDE-O.BLOG」
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