サウンドノベルとムービーが融合!D3から新感覚ホラーAVG『THE呪いのゲーム』
本日12月5日、ディースリー・パブリッシャーが12月8日に発売を予定しているPS2用ソフト『SIMPLE2000シリーズ Vol.92 THE 呪いのゲーム』のオリジナルホラームービー先行上映会が関係者向けに行われた。
『THE 呪いのゲーム』は、“プレイした人は必ず死ぬ”とネット上で噂されるゲームソフトをめぐる物語が展開する本格ホラーアドベンチャーゲーム。プレイヤーは主人公“佐緒里”となり、迫り来る恐怖を体験しながら、自らに降りかかった呪いを解く方法を探すこととなる。
また本作には、無事にグッドエンディングを迎えることができれば、オリジナルホラームービーを見ることができるという仕掛けを用意。サウンドノベルと実写映像を融合させ、よりプレイヤーの恐怖を掻き立てる内容に仕上がっている。
今回行われた先行上映会では、『THE 呪いのゲーム』に収録されているグッドエンディング後のオリジナルホラームービーをソフト発売に先がけて公開。会場には、本作の脚本および、オリジナルムービーの監督を務めた樫原辰郎氏、主人公“佐緒里”を演じた三輪ひとみさんも来場し、見どころや収録中のエピソードなどをそれぞれ語ってくれた。
ゲームのシナリオを担当したのは今回が初という樫原氏は、第一声で「映画とゲームのコラボレーションという、今までなかったものを作ろうという感覚でやり始めたら大変な修羅場が待っていました(笑)」と挨拶。「ゲームのシナリオを書いたことがなかったのですが、いざ書いてみるとすごくボリュームがあって大変。映画の場合は、省略していかないと60分の映像にまとまらない。ですので本作では、ゲームならではのバッドエンディングの中に怖い小ネタをいろいろと詰め込んでいます。ゲーム部分にしか出てこないキャラクターもいますし、バッドエンディングで死ぬキャラクターもいます。ゲームとムービーがリンクして1つの作品になっており、ゲームをクリアして映画も見ないと全貌がわからない仕組みになっています(樫原氏)」と、本作の特徴をアピールした。
一方の三輪さんもゲームに出演するのは本作が初で、どのように撮影が進められるか、最初は不安を抱きながら参加したとのこと。さらに、通常60分程度の映画では約2週間の期間で撮影が行われるそうだが、今回はなんと4日間で撮影が敢行されたという。非常にタイトなスケジュールで、キャスト、スタッフともども苦労したそうだ。三輪さんは本作について「まだ本作をプレイしていないので、自分自身がグッドエンディングにたどり着けるかどうかわかりませんが、クリアできるよう、プレイヤーの皆さんと同様にがんばりたいです」とコメントしていた。
ソフトに収録されているオリジナルホラームービーは約1時間。詳細についてはネタバレになるので書くことを避けるが、上映会に出席した本作プロデューサーの前田桂代子さんによれば、「何度かバッドエンディングを迎えてからクリア後のムービーを見れば、登場人物たちのバックグラウンドなどが感じられると思う」とのこと。クリア後のさらなるお楽しみ要素として、期待していよう。
『THE 呪いのゲーム』は、シナリオ分岐点での選択肢によってゲームを進めていくサウンドノベル。致命的なバグに悩まされ、突然の狂気に見舞われたゲームプログラマー・疋山が殺人事件を起こし、疾走するところから呪いのゲームが引き起こす物語が幕を開ける。
ゲーム中には、随所で実写映像が登場。謎を解明し、グッドエンディングを迎えることができれば、ゆっくりとオリジナルムービーを楽しむことができる。
上映会の司会進行を務めたのは、『THE 呪いのゲーム』プロデューサーの前田さん。昨今、映画やゲームでは和製ホラーが高い評価を得ているが、ゲームそのものをモチーフにした作品がないため、本作を制作したとのこと。
主演女優・三輪さんは、ホラークィーンとして数々の映画やドラマに出演。『THE 呪いのゲーム』の撮影については、スケジュールがタイトで大変だったとコメントしていた。
本作のシナリオと実写映像の監督を務めた樫原氏は、「ゲーム部分とムービー部分が絡み合い、映画の中にも実際と同様のゲームソフトパッケージが出てきたりなど、入れ子構造のようなところからストーリーを作りました」と話す。
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(C)2005 D3 PUBLISHER
データ
▼『SIMPLE2000シリーズ Vol.92 THE 呪いのゲーム』
■メーカー:ディースリー・パブリッシャー
■対応機種:PS2
■ジャンル:AVG
■発売日:2005年12月8日
■価格:2,100円(税込)
■関連サイト
・『SIMPLE2000シリーズ Vol.92 THE 呪いのゲーム』公式サイト
・ディースリー・パブリッシャー