「GDC2005」で次世代Xboxの詳細が一部明らかに!HD時代対応の機能を搭載
米国サンフランシスコで開催されている「Game Developers Conference 2005」で、マイクロソフトは次世代Xboxに搭載される機能の一部を発表した。
マイクロソフトのコーポレートバイスプレジデント兼チーフXNAアーキテクトのJ・アラード氏によると、次世代Xboxには、IBMとの共同開発によるマルチコアプロセッサーアーキテクチャと、ATIテクノロジーズ社と共同開発したカスタムデザインのグラフィックプロセッサーを採用。テラフロップ級(※1)の演算性能を持つ、バランスが取れたシステムになるという。
またアラード氏は、「消費者は常時接続とカスタマイズ化およびHD(高解像度)がもたらす体験を常に求めている」とし、HD時代の到来を指摘。マイクロソフトは、DirectX API、Microsoft Windows、Xboxなどの開発で得た基本技術を用いて、HD時代における画期的なゲーム体験の提供が可能としている。その1つとして次世代Xboxには、プレイヤーとゲーム、友達とのコミュニケーション、音楽、写真、映像といったデジタルメディアなどを簡単にコネクトできるという機能「次世代Xboxガイド」を搭載。この「次世代Xboxガイド」は、あらゆるゲームプレイやエンターテイメントに共通して使えるとのことだ。今回発表された機能は下記の通り。
■次世代Xboxガイド
・ゲーマーカード
Xbox Liveが提供するおもな情報をすばやくキャッチすることができる。このゲーマーカードにより、スキル、興味、ライフスタイルが共通する人たちと簡単にコネクトすることが可能となっている。
・マーケットプレイス
追加シナリオやゲームの新レベル、マップ、武器、乗り物、スキン、コミュニティが作ったコンテンツなどを入手できるオンラインショップ。ゲームやジャンルなど、いくつかの分類方法で閲覧することができる。
・マイクロトランザクション
開発者をはじめ、ゲームコミュニティの人たちが制作したコンテンツを小額の価格でマーケットプレイスに出品できる。
・カスタムプレイリスト
Xboxガイドにより、プレイヤーは自分が選んだ音楽に簡単にコネクトすることができるので、好きな音楽を聴きながら次世代Xboxのゲームをプレイできる。この機能により、開発者はゲームに音楽をサポートするプログラムを書く必要がないとのことだ。
データ
※1 テラフロップとは毎秒1兆回の浮動小数演算能力をあらわす単位
■関連サイト
・Xbox ニュースリリース
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