米SOE、『EverQuestII』で公式RMTシステム「StationExchange」を導入すると発表
米Sony Online Entertainmentは、同社が北米で運営するPC用MMORPG『EverQuest II』において、公式のオンラインゲームオークションシステム「Station Exchange」を6月下旬に導入する予定であることを明らかにした。
「Station Exchange」は、『EverQuest II』のプレイヤーが、ゲーム内アイテムや通貨、キャラクターの使用権などを安全に売買するためのシステムで、これまで禁止事項とされてきた「RMT(Real Money Trading)」を運営者側が公式にサポートすることを意味している。
SOE社長のJohn Smedley氏は『EverQuest II』公式サイト上で、「オンラインゲームにおける非認可のRMT市場は急速に発展しており、プレイヤーの多くが利用している」とコメント。加えて、不正なRMT取り引きにおける詐欺行為のために、SOEのカスタマーサービスが費やしている時間は全体の40%にも及んでいると明かし、「Station Exchange」の導入によってさらなるサービスの向上に対応できると述べている。
「Station Exchange」システムの導入に関しては、ゲーム内で「対応サーバーでプレイしたい」、「対応サーバーでプレイしたいとは思わない」、「どちらでもいい」の3択で投票を行うとしており、この投票結果をもとに新たな対応サーバーが複数用意されるという。
「RMT」行為は現状、ほとんどのオンラインゲームで禁止されているとともに、運営メーカーが頭を悩ませている大きな問題となっている。実際にこのシステムが稼動すれば非常に興味深いモデルになるだけに、今後の動向に注目が集まるところだ。
なお現在、スクウェア・エニックスが国内でクローズドベータテストを実施している日本語版『エバークエストII』において、「Station Exchange」の導入は未定となっている。
『EverQuest II』の公式サイトには、SOEのプレスリリースよりも一足早く、プレイヤーたちに呼びかける形でJohn Smedley氏のコメントが掲載された。
(C)2005 Sony Online Entertainment Inc.
■関連サイト
・『EverQuest II』公式サイト(英文)
・「Station Exchange」詳細ページ(英文)
・Sony Online Entertainment プレスリリース(英文)
・Sony Online Entertainment(英文)