2005年4月8日（金）
『エレクトロプランクトン』展覧会開催！任天堂岩田氏、宮本氏が語る制作秘話
本日4月8日～14日の期間、都内のラフォーレミュージアム原宿にて任天堂のDS用ソフト『エレクトロプランクトン』の展示イベント「岩井俊雄 エレクトロプランクトン展」が開催されている。
『エレクトロプランクトン』は、メディアアーティストの岩井俊雄氏が制作したDS用アート作品。DSの画面に広がる水の世界で10種類の電子プランクトンに触れ、音楽の演奏や映像を楽しむという内容で、プランクトンたちはタッチスクリーンでの操作やプレイヤーの声にかわいらしい仕草と音で反応する。
「エレクトロプランクトン展」では、深青の照明に統一して水中の世界を再現した会場内に『エレクトロプランクトン』の試遊台が設置されており、制作中のメモ書きや資料も展示。また、これまでに岩井氏が制作した作品が多数展示されており、氏の歴史を感じられる展示イベントとなっている。
「エレクトロプランクトン展」開催初日となる本日4月8日18：00からは、各メディアや招待者向けにプレス内覧会が行われた。このプレス内覧会では、岩井氏自らによる『エレクトロプランクトン』のライブパフォーマンス、任天堂取締役社長の岩田聡氏と同社専務取締役情報開発本部長で同タイトルのプロデューサーでもある宮本茂氏を交えたトークセッションが展開。以下にトークセッションでのコメントを紹介していく。
■岩田聡氏
「実はDS自体を開発していく過程で、宮本と話しているときに岩井氏の名前が何回も出ました。独創的な作品を多数手がけている岩井氏だからこそ、新たなDSの可能性を引き出してくれると思ったんです。サウンドとグラフィックが関わる仕事をしている人間なら、だれでも岩井氏の作品に刺激を受けますね。『エレクトロプランクトン』は、遊び手の好奇心によってその価値が変わる作品になってます。」
■宮本茂氏
「岩井氏にはSFCの時代に『サウンドファンタジー』というタイトルをお願いしたことがあったんですが、諸処の事情により発売にはいたりませんでした。それ以降も岩井さんにお願いしたいと思っていたんですが、ふさわしいハードがなかったんです。今回DSを開発して、ぜひ岩井氏の作品を見てみたいと思いました。『エレクトロプランクトン』は私が何もしなくてもポンとソフトが出来上がりました。プロデューサーとして理想的な仕事でした。」
■岩井俊雄氏
「私は子どもの頃からラジオなどの機械から影響を受けてました、もちろん任天堂の製品からも。そんな私の作品が岩田氏や宮本氏、多くの開発者の方に刺激を与えているというのはおもしろいですね。いままでにも作品の展覧会を開催して多くの人に見ていただいていますが、これまでの作品はMSXやPCで作っていて耐久性の問題で後世に残らないんですよ。この『エレクトロプランクトン』はゲーム機というハードで制作していますが、自分の作品を残せるというのは非常に魅力的です。」
『エレクトロプランクトン』をはじめ、多数の岩井氏の作品が展示されている「エレクトロプランクトン展」。明日4月9日には岩井氏本人によるデモとヴァイオリンの演奏によるコラボレーションライブ、明後日4月10日にはパズルゲーム『I.Q』の開発者としても有名な佐藤雅彦氏（映像作家・慶応義塾大学教授）と岩井氏のトークショーも開催されるので、興味がある人はぜひ足を運んでみよう。
現在都内のラフォーレミュージアム原宿にて開催されている「エレクトロプランクトン展」。水中をイメージさせるゲートを抜けた先には、『エレクトロプランクトン』の世界が広がっている。
「エレクトロプランクトン展」には、『エレクトロプランクトン』の他にも岩井氏の作品が展示されている。子ども時代や学生時代の作品、ファミコン用ソフト『OTOCKY（オトッキー）』や子供向けTV番組「ウゴウゴルーガ」のグッズなどが観賞できる。
岩井氏とヴァイオリニストの黒田琴子さんによるライブパフォーマンス。『エレクトロプランクトン』と楽器の見事なコラボレーションが堪能できる。
本日行われたプレス内覧会では、岩井氏（写真2段目）と任天堂の岩田氏（写真下段右）、宮本氏（写真下段左）によるトークセッションも実施。それぞれの作品を通じて刺激を受けあう、クリエイターとしてのトークが展開した。
【開催期間】2005年4月8日～4月14日
【開催時間】各日11：00～20：00(初日15：00開館/最終日17：00閉館)
【開催場所】ラフォーレミュージアム原宿(東京都渋谷区神宮前 1-11-6)
【入場料】無料
※詳細はこちら
▼『エレクトロプランクトン』
■メーカー：任天堂
■対応機種：DS
■ジャンル：ETC
■発売日：発売中(2005年4月7日)
■価格：4,800円(税込)
※ヘッドホン同梱
『エレクトロプランクトン』は、メディアアーティストの岩井俊雄氏が制作したDS用アート作品。DSの画面に広がる水の世界で10種類の電子プランクトンに触れ、音楽の演奏や映像を楽しむという内容で、プランクトンたちはタッチスクリーンでの操作やプレイヤーの声にかわいらしい仕草と音で反応する。
「エレクトロプランクトン展」では、深青の照明に統一して水中の世界を再現した会場内に『エレクトロプランクトン』の試遊台が設置されており、制作中のメモ書きや資料も展示。また、これまでに岩井氏が制作した作品が多数展示されており、氏の歴史を感じられる展示イベントとなっている。
「エレクトロプランクトン展」開催初日となる本日4月8日18：00からは、各メディアや招待者向けにプレス内覧会が行われた。このプレス内覧会では、岩井氏自らによる『エレクトロプランクトン』のライブパフォーマンス、任天堂取締役社長の岩田聡氏と同社専務取締役情報開発本部長で同タイトルのプロデューサーでもある宮本茂氏を交えたトークセッションが展開。以下にトークセッションでのコメントを紹介していく。
■岩田聡氏
「実はDS自体を開発していく過程で、宮本と話しているときに岩井氏の名前が何回も出ました。独創的な作品を多数手がけている岩井氏だからこそ、新たなDSの可能性を引き出してくれると思ったんです。サウンドとグラフィックが関わる仕事をしている人間なら、だれでも岩井氏の作品に刺激を受けますね。『エレクトロプランクトン』は、遊び手の好奇心によってその価値が変わる作品になってます。」
■宮本茂氏
「岩井氏にはSFCの時代に『サウンドファンタジー』というタイトルをお願いしたことがあったんですが、諸処の事情により発売にはいたりませんでした。それ以降も岩井さんにお願いしたいと思っていたんですが、ふさわしいハードがなかったんです。今回DSを開発して、ぜひ岩井氏の作品を見てみたいと思いました。『エレクトロプランクトン』は私が何もしなくてもポンとソフトが出来上がりました。プロデューサーとして理想的な仕事でした。」
■岩井俊雄氏
「私は子どもの頃からラジオなどの機械から影響を受けてました、もちろん任天堂の製品からも。そんな私の作品が岩田氏や宮本氏、多くの開発者の方に刺激を与えているというのはおもしろいですね。いままでにも作品の展覧会を開催して多くの人に見ていただいていますが、これまでの作品はMSXやPCで作っていて耐久性の問題で後世に残らないんですよ。この『エレクトロプランクトン』はゲーム機というハードで制作していますが、自分の作品を残せるというのは非常に魅力的です。」
『エレクトロプランクトン』をはじめ、多数の岩井氏の作品が展示されている「エレクトロプランクトン展」。明日4月9日には岩井氏本人によるデモとヴァイオリンの演奏によるコラボレーションライブ、明後日4月10日にはパズルゲーム『I.Q』の開発者としても有名な佐藤雅彦氏（映像作家・慶応義塾大学教授）と岩井氏のトークショーも開催されるので、興味がある人はぜひ足を運んでみよう。
現在都内のラフォーレミュージアム原宿にて開催されている「エレクトロプランクトン展」。水中をイメージさせるゲートを抜けた先には、『エレクトロプランクトン』の世界が広がっている。
「エレクトロプランクトン展」には、『エレクトロプランクトン』の他にも岩井氏の作品が展示されている。子ども時代や学生時代の作品、ファミコン用ソフト『OTOCKY（オトッキー）』や子供向けTV番組「ウゴウゴルーガ」のグッズなどが観賞できる。
岩井氏とヴァイオリニストの黒田琴子さんによるライブパフォーマンス。『エレクトロプランクトン』と楽器の見事なコラボレーションが堪能できる。
本日行われたプレス内覧会では、岩井氏（写真2段目）と任天堂の岩田氏（写真下段右）、宮本氏（写真下段左）によるトークセッションも実施。それぞれの作品を通じて刺激を受けあう、クリエイターとしてのトークが展開した。
データ
■発売記念イベント「岩井俊雄 エレクトロプランクトン展」【開催期間】2005年4月8日～4月14日
【開催時間】各日11：00～20：00(初日15：00開館/最終日17：00閉館)
【開催場所】ラフォーレミュージアム原宿(東京都渋谷区神宮前 1-11-6)
【入場料】無料
※詳細はこちら
▼『エレクトロプランクトン』
■メーカー：任天堂
■対応機種：DS
■ジャンル：ETC
■発売日：発売中(2005年4月7日)
■価格：4,800円(税込)
※ヘッドホン同梱
■関連サイト
・『エレクトロプランクトン』公式サイト
・任天堂