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2005年5月19日(木)

【任天堂ブース】『ゼルダ』、DS、MICROの3本柱! “マリオ”もはりきってます!!

 「E3 2005」任天堂ブースは、例年どおり大きなスペースで相変わらず凄い人の数だったが、今年はその大きなブースを1周するように並ぶ謎の集団があった。これはすべてGC用ソフト『ゼルダの伝説 twilight princess』の試遊のための列。「東京ゲームショウ」とは違い、ゲームの試遊で長時間並ぶのはE3ではめったにないことだが、試遊スペースを完全クローズドにしたことで、行列に拍車がかかったといえるだろう。
 感想としてはダンジョン、ボス戦、騎馬戦など選んだモードそれぞれで、今までにないリアルなプレイ感印象的だった。こちらの詳細は、また追って掲載する予定だ。

 そしてブース内で注目を集めていたのが、昨日突然発表された「GAMEBOY MICRO」の展示。実際に触って感じたのは、とにかく小さい! DSとの比較の写真を見ればわかるように、その小ささは驚異的だ。
 画面は従来のSPに比べて小さいものの、さらに明るく高画質に。ボタンも無理なく操作できるサイズに収まっている。デザインは任天堂の携帯ハードとしては初めてボディが金属製となっていることもあり、スタイリッシュな印象を受けた。加えて、デザインはカスタマイズが可能なので、自分好みの「GAMEBOY MICRO」を持ち歩けるのもうれしいところだ。まだ価格などは未定だが、会場にいた日本の流通業者に聞いてみると、「5,000円程度の値段がうれしいですね。」との希望が挙げられていたが、果たして価格やいかに?

 また、ブース全体としてもっとも力が入っていたのがDS用ソフトの展示。『nintendogs』をはじめとするさまざまなソフトの試遊はもちろん、先日発表されたばかりの任天堂Wi-Fiコネクションの実例として、『マリオカートDS』と『どうぶつの森DS』の2本を実際にシカゴやニューヨークにつないで、対戦や通信を楽しむことができた。
 『マリオカートDS』に関しては、他にも8人対戦大会が大盛り上がり。参加賞の「マリオカート ストラップ」や優勝賞品の「フィギュアセット」をめぐって、一喜一憂のレースが引きもきらずに続けられた。
 他にもブース内では、DS持参者向きにダウンロードサービスも行われ、『メテオス』や『ぷよぷよフィーバー』などのゲームの体験版はもちろん、驚きの映像として『ゼルダの伝説 twilight princess』の予告編映像とイメージイラスト集がダウンロードできた。
 とくにイラスト集は、電源を切ったら消えてしまうのが残念なほどのレア画像満載だった。ちなみに任天堂ブース内で『nintendogs』のすれちがい通信により、数時間のうちに登録されたフレンドは21匹(ほとんど複数回遭遇)。興味深かったのは、そのうち5匹の飼い主が海外のプレスだということ。日本以外ではまだ発売されていないのになぜ? あらためて彼らの情熱に驚かされた。

 今回発表されたGC用ソフトでは、海外でも人気の“マリオ”が大活躍。既報の『Dance Dance Revolution with MARIO Mix(仮称)』、『Mario Baseball(仮称)』に加え、『Super Mario Strikers(仮称)』が初登場。『Mario Baseball』、『Strikers』とも正統派スポーツゲームの要素を色濃く残しながら、『マリオ』シリーズおなじみのギミックで任天堂らしさ満載の楽しいソフトに仕上がっている。
 ちなみに両ソフトを使っての日米対戦は1勝1敗。「YES!」とか「Come on!」など大騒ぎしながらのプレイで盛り上がった。対戦が楽しいソフトだと実感させられた瞬間だ。

 その他に目を引いたタイトルが、前回も出展されたビバリウム開発の『Odama(仮称)』。マイクを使って指示するという、新しい感覚のピンボールアクションだ。さらに北米でも大人気の『ポケモン』関連の展示もあり、最新作『ポケモンXD 闇の旋風(かぜ)ダーク・ルギア』の試遊台も設置されていた。こちらは試遊すると“ピカチュウ”、“プラスル”、“マイナン”のぬいぐるみをもらうことができた。
 ちなみに海外のおっきな“おっちゃん”が“ピカチュウ”と指定する姿はなかなかカワイイ。この人とは友だちになれる…。そう感じたのだった。ああ、こんなゲームってすばらしい。

 ゼルダの試遊を大きくうたわないこともあって、大作ソフトを目玉にせず全体的にたくさんのソフト数、詰まった感が印象に残った任天堂ブース。DSをやるために床に座りこむ人間も激増したために、さらに混雑感が増したようだ。
 いずれにしろ、その混雑と人気、さらに、みんなDSをもっていることを目の当たりにし、海外における任天堂人気の底力を実感させられた任天堂ブースだった。

「E3 2005」開場まもなくして、溢れんばかりの人だかりとなった任天堂ブース。『ゼルダの伝説 twilight princess』は2時間待ちの行列に。





「GAMEBOY MICRO」はとにかく小さく、デザインも自由にカスタマイズすることが可能。DSと比べてみても、非常に小さくスタイリッシュなデザインだということが一目瞭然だ。

『マリオカートDS』と『どうぶつの森DS』の2タイトルは、ニューヨークのプレイヤーと通信し、実際に遊ぶことができた。Wi-FiコネクションとダウンロードなどでDSも大人気!







注目の『Mario Baseball』と『Super Mario Strikers』。声を出して大騒ぎしながらの対戦プレイがとても楽しいソフトだと実感させられた。


■関連サイト
「Electronic Entertainment Expo 2005」公式サイト(英文)
Nintendo of America(英文)
任天堂