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2006年3月11日(土)

【FFXIファンフェス】パネルディスカッション&映像からわかった『アトルガン』新情報

 北米カリフォルニア州サンタモニカで3月9日~11日(現地時刻)に開催されている『ファイナルファンタジーXI』のファンイベント「Final Fantasy XI Fan Festival 2006」。2日目となる10日14:00より開発者によるパネルディスカッション第1回目が行われ、4月20日に発売が予定されている最新拡張ディスク『アトルガンの秘宝』の詳細が明らかにされた。

 パネルディスカッションには、『FFXI』プロデューサーの田中弘道氏、『アトルガンの秘宝』ディレクターの小川公一氏、『ジラートの幻影』&バージョンアップディレクターの河本信昭氏、モンスター担当の岡田厚志氏、運営チームのSage Sundi氏らが出席。以下に発表された内容をひとつずつ紹介していこう。

パネルディスカッションには、『FFXI』のプロデューサー・田中氏(左から4人目)をはじめ、6人の開発スタッフ陣が出席。『アトルガンの秘宝』の新要素については、おもにディレクターの小川氏(左から3番目)が説明。


■ジョブ関係
・新ジョブは現時点で2ジョブ(コルセア&青魔道士)を予定、現段階ではこれ以上のことは何も言えない。
・青魔道士の使う技は、魔法詠唱により発動(敵の攻撃により詠唱中断あり)。
・青魔道士のジョブ取得にはレベル30以上で特定クエストのクリアが必要。

 会場で公開された映像によれば、魔法の詠唱エフェクトは新規のもの。加えて映像では、「インクジェット」、「メイルシュトロム」、「爆弾投げ」、「フライパン」、「ブラッドセイバー」、「マヨイタケ」、「種まき」、「次元殺」、「スパイダーウェブ」、「サンダースパイク」、「アイスブレイク」のような技がそれぞれ確認できたが、現時点では各技のラーニング方法は不明だ。
※上記、青魔道士については映像公開時の編集部推測も含まれる。

■エリア関係
・新エリアの総数はこれまでの拡張ディスクと同じ規模を予定。
・会場で公開された映像では、「イフリートの釜」のような火山エリアも見られた。

■ミッション・ストーリー関係
・新たなミッションは一部BFでのレベル制限はあるものの、エリアごとの制限はなし。
・アトルガン皇国へはマウラから行けるようになるが、拡張ディスクを購入したからといって、すぐに行けるわけではないらしい。

■『アトルガンの秘宝』で追加される新要素
・「ビシージ」について
 「ビシージ」は新大陸において、コンクェストに変わるものとして登場する。第一級戒厳令の発令にともない戦闘が始まり、魔笛を守るために戦う、というのは既報の通りだが、今回はさらなる詳細が判明。第一級戒厳令が発令されると、そのエリアにいるプレイヤーは強制的に戦闘に参加! ただし、戦闘不能による経験値減少は今のところなしとのことなので、安心して戦禍に巻き込まれてほしい(!?) また、魔笛を奪われた場合は、獣人の拠点まで魔笛を取り返しにいかなければならないとのことで、「ビシージ」にはまだまだ隠された要素があるようだ。


・「アサルト」について
 短時間・少人数メンバーですぐに遊べることを目的としたバトルフィールド。パーティ人数やジョブ構成などにより任務を選択できる。「アサルト」には、「アサルトポイント」が存在し、何度も挑戦することでポイントを貯めることができ、ポイントはそれに応じた報酬アイテムとの交換が可能。さらに任務を達成しつづけることで「傭兵ランク」が上がり、受けられる仕事が増える。さらにアサルトでは未鑑定アイテムなどを手に入れることができる。未鑑定アイテムは、街で鑑定屋で鑑定することで通常のアイテムとなる。


・チョコボ育成
 栽培などと同様にチョコボの育成ができるようになる。育成によって、色だけでなく外見も変わっていく可能性もある。他プレイヤーのチョコボとお見合いをさせて、その子供が産まれることも……?
 さらにチョコボサーキットが登場し、チョコボ同士のレースも可能となるようだ。

 ちなみに質疑応答では、「自分のチョコボに乗ることができるのか?」、「自分のチョコボを自由に呼び寄せることができるか?」といった熱心な質問が寄せられ、それらに対し開発陣からは「できるかも?」と期待に胸が膨らむ返答も。チョコボ育成といえば、『FFVII』で熱中したプレイヤーも多いはず。デブチョコボなどの個性的なチョコボはもちろん、特別なエリアに行けたり、特殊な行動ができるチョコボが誕生したら……と想像は尽きず、導入が非常に楽しみだ。

・モグロッカー
 新たなモグハウスの収納スペースがついに実装! 初期段階では30~50が予定されており、今後のバージョンアップで増える可能性もある。
 モグロッカーは各国での使用が可能だが、「アトルガンの秘宝」エリアで契約する必要があり、定期的に使用料としてなんらかのコストを支払うこととなる(コストはギル以外のものを予定している)。使用料に関しては、それほど高額ではないそうだが、コストが払えなくて一時差し止めになったり……ということもあるらしい。しかし、使用が差し止めとなってもアイテムが消えたりすることはないとのこと。ヴァナ・ディールにおけるすべてのプレイヤーが望んでいたといっても過言ではない収納スペースの拡張、これは期待できそうだ。

・モンスターコロセウム
モンスター vs モンスターの戦闘が楽しめる新システム。現段階では、それ以上の詳細は不明だが、プレイヤーのレベルは関係ないとのことなので、観戦をメインとした闘技場タイプのものなのだろうか? モンスターの勝敗を予想してギルやアイテムを賭けたりできれば、盛り上がりは必至だ。

■ユーザーとの質疑応答
 ユーザーとの質疑応答では、「1つのアカウントで所有しているプレイヤーキャラクターを2つのアカウントに分けることは可能か?」といった質問に対し、「2つのアカウントを1つにすることも含めてずっと検討しているが、難しい問題だ」といったコメントが返された。また、「髪型や顔、体型などを変えられないか?」という質問も飛び出したが、「多くのキャラを表示するための選択なので、現時点では要望に応えることはできない」という残念な答えが。イベントに参加しているユーザー全員が、『FFXI』に対してそれぞれ熱い期待を寄せていることが伝わってきた質疑応答となっていた。

■今後のスケジュール(予定)
<2006年4月>
・ジョブバランスの調整
・アサルトの実装
・ビシージの実装
・モグロッカーのサービス開始

<2006年6月~8月>
・メリットポイントの調整
・新たな多人数バトルエリアの追加
・チョコボ育成の実装
・アサルトのアップデート
・アトルガンミッションの追加

<2006年9月~11月>
・チョコボサーキットがオープン
・アサルトのアップデート
・アトルガンミッションの追加

<2006年12月以降>
・新たな多人数バトルエリアの追加
・アトルガンミッションの追加
・アサルトのアップデート
・モンスターコロセウム

 発表されたスケジュールによれば、今回新要素として発表された「チョコボサーキット」や「モンスターコロセウム」は、『アトルガンの秘宝』の発売直後にはまだ実装されないようだが、「アサルト」のアップデートや「アトルガンストーリー」の追加は短い間隔で予定されている。今年も『FFXI』のプレイヤーは眠れない1年を過ごすことになりそうだ。なお、発表された内容に関しては、本イベントのレポートブログ「期間限定! FFXI Fan Festival in SANTA MONICA」にも掲載されている。


データ

▼『ファイナルファンタジーXI アトルガンの秘宝』
■メーカー:スクウェア・エニックス
■対応機種:PS2/PC(対応OS:Windows2000/XP)
■ジャンル:RPG(オンライン専用)
■発売日:2006年4月20日
■価格:PS2版 4,179円(税込)/Windows版 オープンプライス
※『アトルガンの秘宝』は『FINAL FANTASY XI』の拡張データとなっており、本商品のみでは『FFXI』をプレイすることができない。

▼『プレイオンライン/ファイナルファンタジーXI オールインワンパック2006』
■メーカー:スクウェア・エニックス
■対応機種:PS2/PC(対応OS:Windows2000/XP)/Xbox 360
■ジャンル:RPG(オンライン専用)
■発売日:2006年4月20日
■価格:PS2版、Xbox 360版 8,190円(税込)/Windows版 オープンプライス
※『アトルガンの秘宝』拡張データに含まれる部分は、「プレイオンライン/ファイナルファンタジーXI」のディスクを持っていれば、『ジラートの幻影』、『プロマシアの呪縛』拡張データディスクをインストールしていなくてもプレイすることが可能。
※Xbox 360版をプレイするためには、マイクロソフトのオンラインゲームサービス「Xbox Live」(「シルバーメンバーシップ」は無料)に加入する必要がある。
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■関連サイト
「期間限定! FFXI Fan Festival in SANTA MONICA」
『ファイナルファンタジーXI』公式サイト
プレイオンライン
スクウェア・エニックス