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2006年12月13日(水)

マイクロソフト、Xbox360用サービス「XNAクリエイターズクラブ」開設

 マイクロソフトは、本日12月13日、WindowsXP上で動作する統合型ゲーム開発ツールセット「XNA Games Studio Express」最終版の発表会を行い、同ツールセットをXbox 360上で利用するためのサービス「XNA クリエイターズ クラブ」を開設したことを発表した。

 「XNA Games Studio Express」とは、マイクロソフトが無料で公開しているゲーム開発ツールセット。「Visual C#」と「Microsoft.NET Compact Framework」をもとに構築されており、各種ツールの操作性を統一して使い勝手を向上させているという。

 本日行われた発表会では、マイクロソフトXbox事業本部テクノロジー部部長の田代昭博氏が、実機を用いて「XNA Games Studio Express」の概要を説明した。そのなかで発表されたゲームの1つ『SPACEWAR』は、プログラマー1人、アーティスト1人、サウンドデザイナー1人という3人のチームが、わずか6週間で作成したものだという。グラフィック、サウンドとも、短時間で作られたとは思えないクオリティの高さで、報道陣を驚かせていた。

 また、「XNA Games Studio Express」は、世界中の大学、約30校で教育カリキュラムに採用されており、今回新たにコンピュータ総合学園HALが同ツールを採用したことが発表された。田代氏に紹介されて壇上に登壇した常務理事の中本典夫氏は「こんなゲームを作りたい、と夢を持って入学してきた学生が、ゲーム開発のハードルの高さから夢をあきらめ、ビジネスアプリケーションの開発に転向してしまうというケースは少なくない。しかし、「XNA Games Studio Express」は夢を具現化してくれるツール。たくさんの可能性を秘めた学生をサポートしていきたい」と語っていた。

 そして、「XNA Games Studio Express」で作成したWindows用のゲームは、Xbox 360に流用することが非常に容易だという。先日開設された「XNA クリエイターズ クラブ」は、「XNA Games Studio Express」を用いてXbox 360用ゲームを開発する人のためのサービスで、ユーザー同士のコミュニティの場や、マイクロソフトをはじめとしたさまざまなパートナー企業の技術サポートが用意されている。入会方法は、Xbox Liveのマーケットプレースからメンバーシップを購入するだけ。価格は年間9,800円(税込)、4カ月4,800円(税込)となっている。ゲームクリエイター志望の人は、ぜひチェックしてみてほしい。

実機の画面をもとに「XNA Games Studio Express」の説明を行う田代氏。「Windows用アプリケーションの開発経験がある人にはなじみ深い画面のはず」とのこと。

「XNA Games Studio Express」によって作られたデモを紹介。この『XNA RACER』も、4人のチームが作ったものだという。

コンピュータ総合学園HALの中本氏も「次世代クリエイターの育成に大変役立つ」と大きな期待を寄せていた。


■関連サイト
「XNA Games Studio Express」ダウンロードサイト
Xbox.com
マイクロソフト