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2006年3月1日(水)

ポリフォニー・デジタル、「フォーミュラ・ニッポン」強豪チームの車体デザインを担当

 本日3月1日、日本国内最高峰のフォーミュラカーレース「2006年 全日本選手権フォーミュラ・ニッポン」に参戦するレーシングチーム「アーティング レーシングチーム with インパル」の体制発表会が行われ、『グランツーリスモ』シリーズで知られるポリフォニー・デジタルがデザインした新車体がお披露目された。

 発表会には、アーティング代表取締役の酒井浩太氏、チーム総監督の星野一義氏、チーム監督の岡田秀樹氏、ドライバーの本山哲選手と星野一樹選手に加え、ポリフォニー・デジタル代表取締役プレジデントの山内一典氏が出席。山内氏は、新車体を紹介するとともに、デザインコンセプトなどを説明した。
 新車体は、ブラックとレッドを基調としたデザインとなっており、山内氏によると「日本のモータースポーツである「フォーミュラ・ニッポン」を意識し、和のテイスト、具体的には歌舞伎のデザインをモチーフにした」という。新車体のボディには塗装ではなく、薄いフィルムを全面に貼る「フィルムラッピング」という手法が採用されている他、メンテナンスのしやすさやデザインが時間とともに変化することを防ぐといったきめ細やかな試みも随所に盛り込まれている。「フィルムラッピング」では、塗料を使用したペイントに比べて、重量が約半分くらいになるとのことで、山内氏は「デザインを速さにつなげるという、僕たちの意図が盛り込まれています」とアピール。「すべてがうまくいくかどうかは、開幕を待たないといけませんが、こういった取り組み・コンセプトは、モータースポーツファンたちに伝わると思っています。今から開幕が非常に楽しみです」と話し、さまざまな試みが良い結果を生み出せるようにと、期待を寄せる。

 「アーティング レーシングチーム with インパル」は、昨年度の「フォーミュラ・ニッポン」において、本山選手のドライバーズタイトル、チームタイトルのダブルタイトルを獲得した強豪チーム。実際に新デザインのレーシングカーに乗り込む本山選手、星野選手は、「昨年末に開催されたポリフォニーの忘年会パーティで山内社長に、カッコイイ、すばらしいマシンを作ってほしいとお願いしました。子どもの頃からカッコイイクルマが好きだったので、今年度の1番、2番というカーナンバーにふさわしい見栄え、力を兼ね備えたデザインに仕上がっていると思います。カッコイイデザインのクルマで走れることをうれしく思います(本山選手)」、「今日初めてデザインを見たのですが、最初に“強そう”という印象を持ちました。今回初めて「フォーミュラ・ニッポン」にチャレンジすることになるのですが、カッコイイデザインに負けないよう、がんばりたいです(星野選手)」とそれぞれ感想を話していた。
 ポリフォニー・デジタルが細部にまでこだわったマシンでレースに挑む「アーティング レーシングチーム with インパル」の今後の活躍を楽しみにしていたい。

新車体のデザインは、本山選手と山内氏の交流がきっかけ(左が本山選手、右が山内氏)。発表会では、山内氏自らが「アーティング レーシングチーム with インパル」の新車体デザインのコンセプトを紹介。

フォーミュラカーではおそらく初めての採用となる「フィルムラッピング」について、山内氏は「重量が軽くなるからいいんですが、再現、施工できるかどうか、挑戦しがいがありました。PC上でさんざんシミュレートしました」と話した。



バランスやカラーリングなどは、本山選手と彼のお子さんのアイデアが盛り込まれているそうで、「子どもから見てカッコイイデザインを目指した(山内氏)」とのこと。クルマを愛するスタッフが集結するポリフォニー・デジタルらしいこだわりが満載のデザインとなっている。

昨年、「フォーミュラ・ニッポン」で総合優勝を果たし、今シーズンはディフェンディングチャンピオンとして、その活躍が注目されている「アーティング レーシングチーム with インパル」。発表会では出席者より、昨年に引き続き、連続優勝を目指すという意気込みが語られた。(左から、酒井氏、星野氏、岡田氏、ドライバーの本山選手、星野選手)


■関連サイト
ポリフォニー・デジタル
「アーティング レーシングチーム with インパル」
「2006年 全日本選手権フォーミュラ・ニッポン」