品川インターシティホールにおいて5月27日、ハンビットユビキタスエンターテインメント(以下、HUE)が運営するPC用MMORPG『グラナド・エスパダ』のオフラインイベント「新大陸拓殖株式会社主催『Granado Espada WORLD PARTY』」が開催された。
メインステージで行われた「オープニングセレモニー」では、HUE取締役CEOのキム・ヨンマン氏をはじめ、本作の開発元であるIMCゲームズ 企画チームのテリョン氏、サウンドデザイナーの久保田修氏、キャラクターデザイナーの小林智美氏、“スカウト”の声を担当している声優の井ノ上奈々さんといった豪華ゲストが勢ぞろい。キム氏は「『グラナド・エスパダ』の世界初となる大規模なオフラインイベントをこの日本で開催することができ、非常にうれしいです。これからもユーザーの意見を取り入れて、よりよいゲームを作っていきたいと思います。今日は心ゆくまで楽しんでください」と挨拶し、イベントの開幕を告げた。
『グラナド・エスパダ』のポスターなどで飾り付けられた会場内は、さまざまなステージイベントが展開される「臨時開拓支援本部(メインステージ)」と、ギャラリーや試遊台の設置スペース「開拓支援資料室(エクスペリエンスギャラリー)」、グッズ販売コーナーやミニゲームコーナー、記念撮影コーナーが設けられた「本部内特設マーケット(コミュニケーションスクエア)」の3種類のスペースに分け、展示やイベントを展開。中でも、小林さんのキャラクター原画、ポスター原画、舞台となる新大陸の風景画などが展示されていた「開拓支援資料室」内の「GEアートミュージアム」は、普段なかなかお目にかかれない貴重なイラストばかりとあって、おおいに来場者の注目を集めていた。
メインステージでは、「GE有識者決定会議」、ファッションショー「アンドレ主催ファッションチェック(GEプチコレクション)」、「PvPグランプリ決勝戦」、クリエイターによるトークショー「開拓支援本部公開ミーティング」などが順次展開。
「PvPグランプリ」は、大会専用アカウントを用いた本作初のPvP戦となっており、事前登録者26名の中から王者を決定するというもの。ステージ上では予選を勝ち抜いた4名のプレイヤーによる準決勝、決勝戦が行われた。
決勝戦となる「ファイナル戦」にコマを進めたのは、予選2戦とも不戦勝だったものの、スピーディな展開でセミファイナルを制したrknさん、予選1回戦で友人と当たってしまい、その友人のためにも優勝したいと語るタンカーさんの2人。それぞれのキャラクター編成はタンカーさんが「ウォーロック、ファイター、スカウト」、rknさんが「ウィザード、マスケッティア、ファイター」という組み合わせとなっており、速攻を得意とするrknさんに対し、タンカーさんはウォーロックの攻撃魔法「エレメンタルストライプ」で敵の動きを封じ込め、その隙にファイターで攻撃するという作戦を用いる。
「ファイナル戦」のルールは、3ラウンド制で2ポイント先取したプレイヤーが勝利となっていたが、第1ラウンドは、rknさんのウィザード1体が先に倒れるも、そのまま落ち着いてタンカーさんのウォーロックを集中攻撃して倒し、rknさんが見事形勢を逆転。まずはrknさんの速攻が決まり、1ポイントを先取した。しかしながら、続く第2ラウンド、第3ラウンドは、タンカーさんの作戦が功を奏し、rknさんはじわじわと体力を奪われ、手も足も出せない状況に。確実に敵キャラクター1体1体を倒していき、『グラナド・エスパダ』第1回目のPvP王者はタンカーさんに決定した。タンカーさんは優勝した感想を「とてもうれしい。エレメンタルストライプは全キャラクター共通で通用するので、PvP戦ではオススメしたい」と話していた。
イベントのクライマックスは、久保田氏、小林さん、井ノ上さん、テリョン氏といった豪華ゲストによるトークショー「開拓支援本部公開ミーティング」。トークショー開始のアナウンス後、ステージには先日『グラナド・エスパダ』の楽曲を担当することが発表されたTaQ氏が登場し、熱いライブで会場を盛り上げる。
ライブ後に行われたトークショーでTaQ氏は、本作に携わることとなったきっかけについて「1カ月ほど前に久保田氏に誘われて韓国に遊びに行った際、いきなりIMCゲームスに連れて行かれたんですけど、会議室に色紙と契約書が用意されていてびっくりしました(笑)」と語り、場内を湧かせる。一瞬冗談かと思いきや、どうやらこれは事実のようで、「突然のことでびっくりしたが、いろいろな人に紹介してもらい、こうなったのだと思う」とうれしそうに話していた。
トークショーでは、ゲストたちがそれぞれ『グラナド・エスパダ』に対する思い入れや、制作エピソードなどを披露した。各ゲストのコメントは、以下の通り。
■TaQ氏
「気合の入ったゲームなので、こちらも参加できてとても光栄です。音楽については、プレイヤーの思い入れを邪魔しないよう、なおかつ聴いていてその世界に引き込まれるような楽曲を作っていきたい。」
■久保田氏
「ここまで凝った作品を担当するのは初めてで、最初にクラシックやオペラの要素を要求され、驚きましたね。映画は約2時間という時間の制限があるけど、オンラインゲームは長時間プレイするもの。作曲する時は、長時間聴いていても飽きないという点を意識しました。」
■小林さん
「『グラナド・エスパダ』のキャラクターは、17~18世紀の雰囲気を踏まえつつ、ファンタジーや現代の要素を盛り込み、華のような女性、孔雀のように華やかな男性たちをイメージしてデザインしました(笑)。本作は、タイムスリップをして海外旅行をしている気分が味わえる作品だと思います。」
■井ノ上さん
「同じキャラクターがたくさんいるので、プレイしているといたるところで自分の声が聞こえるというちょっとおもしろい体験ができます(笑)。あと、自分が知っている声優さんでチームを編成して楽しんだりとか(笑)。スカウトは、“控えめなセクシーさを表現してほしい”と言われたので、個人的には“おとなしい峰不二子”をイメージして演じました。」
■テリョン氏
「『グラナド・エスパダ』は、1人でも複数人でも楽しめるMMORPGを目指しました。一言で本作の魅力は言い尽くせないけど、一家のボスになった気分で偉そうにプレイできますし、ゲーム内でいろいろな体験をしてほしいと思います。これからもさまざまな新しいシステムを提案していくので、期待していてください。」
また小林さんはこの場で、すでにIMCゲームスからの依頼で新キャラクターのデザインに取り掛かっていることも明かした。「新キャラクターの中には14、5歳の女の子が1人います。これまでの登場キャラクターにはない雰囲気となっているので、楽しみにしていてください」とのことなので、プレイヤーは続報に期待しよう。
数々のイベントが行われた「新大陸拓殖株式会社主催『Granado Espada WORLD PARTY』」のラストを飾ったのは、久保田氏のライブ。来場者たちは久保田氏が奏でる美しいメロディに酔いしれ、本作初のオフラインイベントは大盛況のうちに締めくくられた。
ポスターや巨大な垂れ幕など、『グラナド・エスパダ』一色で飾り付けられた会場内。当日はあいにくの雨模様となったにも関わらず、多数のファンが訪れた。
「オープニングセレモニー」には、キム・ヨンマン氏をはじめとする豪華ゲストが勢ぞろい。(左から、小林さん、久保田氏、キム氏、テリョン氏、井ノ上さん)
常に来場者たちの注目を集めていたギャラリースペース。小林さんの原画など、貴重なイラストが多数展示されていた。
メインステージでは、ファッションショーやクイズ大会など、来場者たちが楽しめるイベントを順次展開。
大勢のファンに見守られながら行われた、タンカーさん(中央)とrknさん(右)による「PvPグランプリ決勝戦」ファイナル。
「エレメンタルストライプ」を連続で畳み掛けるなど、キャラクターの特技をいかしたタンカーさんが見事勝利!
突如ステージに登場し、熱狂的なライブを展開したTaQ氏。ゲーム内に使用される楽曲を披露した。
『グラナド・エスパダ』への思い入れなどが語られたトークショー。皆楽しみながら制作している様子が伺えた。
データ
▼『グラナド・エスパダ』
■メーカー:ハンビットユビキタスエンターテインメント
■対応機種:PC(対応OS:Windows XP)
■ジャンル:RPG(オンライン専用)
■正式サービス開始日:未定
■プレイ料金:未定
※オープンベータテスト実施中。
■関連サイト
・『グラナド・エスパダ』公式サイト
・統合会員制ポータルサイト「倶楽部はんびっと」
・ハンビットユビキタスエンターテインメント