CRI・ミドルウェア、「Wii」向けゲーム開発用ミドルウェア4種類をリリース開始
CRI・ミドルウェアは、任天堂が開発中の次世代家庭用ゲーム機「Wii(ウィー)」向けゲーム開発用ミドルウェアをリリースする。
今回、「Wii」向けにリリースされるミドルウェアは、マルチストリームサウンドシステムを実現する「CRI ADX」、高画質動画システム「CRI Sofdec」、サウンド制作の効率化が図れるサウンドオーサリングシステム「CRI Sound Factory」、仮想ディスクファイルシステム「CRI ROFS」の4種類。
「CRI ADX」は、独自のオーディオコーデックとマルチストリーム制御機構を備えており、ディスクメディア上にある複数の圧縮された音声ファイルを高音質でストリーミング再生することができる(同時最大ストリーム数は16本以上)。加えて、音声以外にもグラフィックデータやプログラムをストリーミングで読み込むことが可能な他、シームレスループ再生機能、シネマティックサウンド機能(クロスフェード、ボイスハイライト)、3Dサラウンド音響対応など、ゲーム開発を強力にバックアップするさまざまな機能が搭載されている。
「CRI Sofdec」は、圧縮効率の高い動画再生システムで、ゲームのオープニングやエンディングなどに使用される単純動画の再生をはじめ、複数のムービーを独立・非同期に再生するマルチストリーム再生、複数のムービーを自然に連結して再生するシームレス再生、3Dポリゴンの表面上でムービーを再生するテクスチャムービーなど、ゲーム上の動画に関するさまざまな機能を収録。また、複数の音声トラックを収録したマルチリンガルムービーや、任意で切換ができる複数サブタイトル(字幕)付きムービーにも対応しており、複数国向けのタイトル開発に要する作業量を大幅に削減することができるという。
なお、「Wii」では、既存の機種よりも高画質で長時間のムービーを収録することが可能とのことで、「CRI Sofdec」を利用し、ビットレートが6Mbpsのムービーデータを10分間搭載したとしてもデータサイズは450MBと、ディスクメディア全体に占める割合を抑えることができるという。加えて、「Wii」向け「CRI Sofdec」では、新たにフレームレートが60fpsのプログレッシブムービー再生にも対応予定とのことだ。
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・CRI・ミドルウェア ニュースリリース
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