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2006年7月4日(火)

『D&DONLINE』発表会でサービススケジュール発表!8月10日より正式サービス

 さくらインターネットは本日7月4日、同社が運営するPC用オンラインゲーム『ダンジョンズ&ドラゴンズ オンライン ストームリーチ(以下、D&D ONLINE)』のプレスカンファレンスを開催し、今後のスケジュールやサービス内容などを明らかにした。

 現在クローズドベータテストが実施されている『D&D ONLINE』だが、7月25日をもってクローズドベータテストは終了し、7月27日からオープンベータテストが開始。8月10日より正式サービスに移行し、プレイ料金の課金もスタートする。
 本作のプレイ料金は月額1,500円(税込)で、クライアントソフトは基本的にダウンロード配信によって配布。ダウンロード配信を利用した場合、2週間の無料プレイ期間後に初回分3,000円(税込)が必要となり、翌月より毎月1,500円(税込)の課金が発生する。
 クライアントソフトはダウンロード配信以外に、フロンティアグルーヴより発売されるパッケージ版『ダンジョンズ&ドラゴンズ オンライン ストームリーチ ボーナスパック』、PC用周辺機器メーカーの昌屋より発売される推奨ゲームパッド(クライアントソフトやプレイチケット、各種ゲーム内アイテムが付属)などで入手可能だ。

 プレスカンファレンスには、さくらインターネット代表取締役兼CEOの笹田亮氏が登場。挨拶では、“なぜデータセンターである同社がオンラインゲームのサービスを担当することになったか”について語った。

 さくらインターネットは本来、サーバの管理・保守を行なうデータセンターを中心とした、インターネットサービスを提供する株式会社。『D&D ONLINE』の開発元である米・Turbine社は、「オンラインゲームタイトルではパッケージソフト発売後にサーバの保守、ユーザーへの対応を含む24時間体制の運営が必要」という観点から日本国内における提携先を探しており、その経緯を踏まえてさくらインターネットが初のオンラインゲーム事業に着手することになったという。
 具体的には、10Gbpsの占有回線と安定したUNIXサーバーによるダウンロードサービスにより、快適なダウンロード環境の提供、最新のゲームサーバー・ラックによるゲームの提供、365日24時間体制の運営保守体制といった、データセンター事業を展開するさくらインターネットならではのシステムを構築していくとのことだ。

 続いてさくらインターネット 企画部 部長の館野正明氏により、『D&D ONLINE』のデモプレイが行なわれた。
 『D&D ONLINE』は先日お伝えした通り、テーブルトークRPG「DUNGEONS & DRAGONS」シリーズをモチーフにしたMMORPG。今回のデモプレイでは、キャラクターの作成からクエストを受けてダンジョンを探索し、クリアするまでを確認できた。

■キャラクター作成
 本作のプレイヤーキャラクターは、“ヒューマン”、“エルフ”、“ドワーフ”、“ハーフリング”、“ウォーフォージド”の中から選択可能。基本的に職業は9種類の中から自由に選ぶことができるが、種族ごとに各能力値が異なり、最初は職業の向き・不向きが生まれてくる。職業はマルチクラスとなっており、能力値の振り分けやスキルの取得はいつでもできるため、最初は“ファイター”として育てたキャラクターを途中から“ウィザード”に変える、といったプレイも可能だ。呪文はテーブルトークRPG版とおなじく、クエストに出る前に覚えている呪文の中から使用するものをいくつか選び、クエスト挑戦中は選択した呪文だけを使うことができる。

■クエスト
 『D&D ONLINE』のゲームプレイは、酒場で仲間を募り、街にいるNPCからクエストを受け、ダンジョンを探索するという流れとなる。パーティは通常6人単位で、クエストによっては最大2パーティ・12人までダンジョンに潜ることが可能。もちろん、6人以下(最小1人)でクエストに参加することもできる。
 ダンジョンの様子やその場で起こったことは、音声によって説明される。加えて、画面上には20面ダイスが表示されており、攻撃や回避を含むすべての判定が行なわれたときに演出としてダイスが転がされるなど、細かい点においてもテーブルトークRPGの雰囲気が再現されている。
 また、ダンジョン内には冒険者の行く手を阻むトラップ、パズルやリドルなどの謎解き要素も存在。トラップは“ローグ(盗賊)”のスキルを使用することで発見・解除を行うことができる。一方、パズルやリドルは多彩な種類が用意されているとのことで、デモプレイでは絵合わせパズルのように模様をそろえるパズル、言葉遊びのリドルを観ることができた。
 モンスターとの戦闘にはアクション性が盛り込まれており、相手の動きに合わせて防御や回避といった行動をとることでダメージを軽減することができる。戦闘時には、マウスとキーボードによる操作ではなく、ゲームパッドによる操作の方がプレイしやすいようだ。なお、『D&D ONLINE』では経験値はモンスターを倒したときではなく、クエストをクリアした時点で手に入れることができる。クエストのクリアに失敗したときやモンスターに倒されたときには、なんらかのペナルティが用意される。


 テーブルトークRPGのシステムを忠実に再現し、新しいプレイスタイルのオンラインゲームとなっている『D&D ONLINE』。詳細は明らかにされなかったが、7月27日からスタートするオープンベータテストの前には、クローズドベータテスト参加者の追加募集も実施されるとのこと。クローズドベータテストに参加できなかったというファンは、今後の展開を楽しみにしていよう。
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『D&D ONLINE』プレスカンファレンスに出席したさくらインターネット 代表取締役兼CEOの笹田氏。本作について「日本のオンラインゲーム市場にとって、非常に有意義なタイトルだと思っています」と、力強くコメントした。
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モニター上にデモプレイを上映しつつ、さくらインターネットの館野氏がゲーム内容を説明。会場には試遊台も用意されていた。
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テーブルトークRPGが持つ雰囲気が忠実に再現されている『D&D ONLINE』。ゲームでは、今夏よりテーブルトークRPG版が世界的に展開される新ワールド“エベロン”の都市“ストームリーチ”が冒険の舞台となる。


データ

DUNGEONS & DRAGONS ONLINE(tm): Stormreach(tm) interactive video game (C)2006 Hasbro, Inc. (C)2006 Atari, Inc. (C)2006 Turbine, Inc. and patents pending. All rights reserved. Dungeons & Dragons Online: Stormreach, Dungeons & Dragons Online, Eberron, Stormreach, Dungeons & Dragons, D&D 及び Wizards of the Coast の関連するロゴは、Wizards of the Coast Inc. の米国及びその他の国における登録商標または商標で、使用許可を受けたものです。Hasbro 及びそのロゴは Hasbro, Inc. の米国及びその他の国における登録商標または商標で、使用許可を受けたものです。Atari 及び Atari ロゴは AtariInteractive, Inc. の商標です。Turbine 及び Turbine ロゴは米国及びその他の国における登録商標または商標です。SAKURA Internet 及び SAKURA Internet ロゴはさくらインターネット株式会社の商標です。その他記載されている会社名、製品名、ロゴ等は各社の商標または登録商標です。

▼『ダンジョンズ&ドラゴンズ オンライン ストームリーチ』
■メーカー:さくらインターネット
■対応機種:PC(対応OS:Windows XP)
■ジャンル:RPG(オンライン専用)
■正式サービス開始日:2006年8月10日
■プレイ料金:月額 1,500円(税込)
※2006年6月19日よりクローズドベータテストを実施中。
※2006年7月27日よりオープンベータテストを実施予定。

■関連サイト
『DUNGEONS & DRAGONS ONLINE :STORMREACH』公式サイト
さくらインターネット