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2006年8月24日(木)

ゲームを通じて著作権をお勉強!ACCSが「第14回親と子の著作権教室」を開催

 本日8月24日、SCE本社(東京都・青山)にて「第14回 親と子の著作権教室 ~ゲームづくりから楽しく学ぼう!~」が開催された。

 「親と子の著作権教室」は、社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(略称:ACCS)が主催する子ども向けの教育プログラム。14回目の開催となる本日は、SCEの協力により、ゲームの制作を通じて著作権を学ぶことができた。
 今回は事前応募により集められた、20組の親子がプログラムに参加。イタズラ盛りの年齢の子どもたちが多く、スタート前には映写機とスクリーンをさえぎって遊ぶという姿も見られ、波乱を予感させる展開に。だが、プログラム開始後にはみんな真剣な表情で話に聞き入っていた。ゲームという子どもたちが興味を持つ題材を取り上げることで、気持ちをひきつけることに成功していたようだ。

 プログラムの内容としては、7月13日にSCEより発売されたPS2用ソフト『サルゲッチュ ミリオンモンキーズ』の開発スタッフが登場し、ゲームができるまでの作業を解説。さらには、グループを3つに分けて、“プランナー”、“プログラマー”、“グラフィッカー”という職業別にそれぞれの実作業の説明が行われた。これは、ゲームの制作現場について知ってもらうことで、作品の“制作者”の存在を意識することを目的にしているようだ。
 加えて、普段遊んでいるゲームの開発者と言葉を交わす機会ということで、『サルゲッチュ』次回作に対する意見・要望も集められた。子どもたちからは、「“ピポサル”が合体して大きいボスになる」、「いろんな種類の“ピポサル”を出して欲しい」、「捕まえた“ピポサル”を手下にして命令を出したい」といった意見が出されていた。

 一方その頃、保護者には別室にて大人向けの著作権についての説明が行われた。こちらでは、コピー品や海賊版といった著作権侵害に関する現状の説明をはじめ、特定非営利活動法人コンピュータエンターテインメントレーティング機構(略称:CERO)による年齢別レーティング制度への取り組みなどが紹介されていた。

 「親と子の著作権教室」の最後には、SCEの人気キャラクターである“ピポサル”が登場し、“ピポサル”が描いた絵が友だちに真似をされて、泣いて帰るという寸劇が展開。作品にはその作品を作った“著作者”の気持ちが込められており、著作権を侵害することはその気持ちを無視した行為。これを守るのが「著作権」であるという、著作権の一種「著作者人格権」(著作者の人格的利益の保護を目的とした権利)を中心に学ぶ内容となっていた。

 ACCSでは、この「親と子の著作権教室」を今後も年1回のペースで定期的に開催していく予定。また、全国の学校などに訪れてプログラムを実施し、著作権について学ぶ場を提供していくとのことだ。
親と子の著作権教室-1

親と子の著作権教室-2

親と子の著作権教室-3

親と子の著作権教室-4
SCE本社にて開催された「親と子の著作権教室」。『サルゲッチュ ミリオンモンキーズ』を題材に、著作権について学ぶことができた。
親と子の著作権教室-5
プログラムの最後に挨拶したSCE プレジデント兼CEOの竹野史哉氏。「これからもこのような活動を継続していきたい」と、挨拶した。
親と子の著作権教室-6
プログラム終了後には、参加者全員と“ピポサル”を交え、記念撮影が行われた。


■関連サイト
社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会
PlayStation.com
SCE