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2006年9月13日(水)

荒木飛呂彦氏も登場!「ジョジョの奇妙な冒険ファントムブラッド」発表会

 本日9月13日、バンダイナムコゲームスは都内・六本木にて「ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド共同プロジェクト」の記者発表会を行った。

 「ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド共同プロジェクト」は、漫画家の荒木飛呂彦氏執筆25周年、そして荒木氏の代表作である「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズの生誕20周年を記念して推進されている一大プロジェクト。本日の発表会では、バンダイナムコゲームスより発売予定のPS2用ソフト『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』、および映画アニメ「ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド」に関する発表が行われた。

 『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』は、「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズの第1部をモチーフにしたアクションゲーム。主人公“ジョナサン・ジョースター”と永遠のライバル“ディオ”の出会いから、その戦いの決着までが描かれている。特徴的な擬音を再現した演出や、戦闘時にポーズを決めるとさまざまな効果が発生する「ポージング」など、原作の雰囲気が存分に味わえるファン必見のタイトルだ。
 この『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』では、予約特典や購入特典が用意されている。まず予約特典としては、荒木氏のインタビューや映画「ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド」のスペシャル映像が収録されたDVD「荒木飛呂彦 25th Anniversary Project スペシャルディスク」。購入特典では、ソフトに同封されている応募券を送った人の中から抽選で1名に「1/1スケール 石仮面」、抽選で500名に「1/10スケール 石仮面・マグネット」がプレゼントされる。
 ゲームソフトの発売日は10月26日で、価格は7,140円(税込)。

 一方の映画「ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド」は、ゲームと同様に第1部を原作とした劇場アニメで、2007年3月ごろに公開予定。出演者などの詳細は明らかにされなかったが、発表会には監督を務める羽山淳一氏が登場し、現在製作中の映画について語ってくれた。羽山氏によると、映画では第1部を主人公“ジョジョ”の成長にあわせて「少年パート」、「青年パート」、「“ディオ”との対決パート」の3つのパートに分けて制作し、最終的に90分間の作品として完成させる予定とのこと。内容に関しては、「映像表現だけでなく音響にもこだわっているので、擬音の再現にも注目して欲しい」と語っていた。

 この他にも、「ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド共同プロジェクト」では「ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド」のカプセルフィギュアやカードゲームなど、さまざまな展開が予定されている。ファンは、今後の続報にも注目しておこう。

 PS2用ソフトと映画の発表の後には、原作者の荒木氏、お笑いコンビ「スピードワゴン」の井戸田潤氏、小沢一敬氏が登場し、トークセッションが展開された。
 小沢氏はコンビ名を「ジョジョの奇妙な冒険」の登場人物“スピードワゴン”から取るほどの大の“ジョジョ”ファン。「荒木先生は仙台に住んでいて、FAXで原稿を送っているという話は本当ですか?(答え:デビュー当時は仙台在住だったが、現在は東京)」、「デビュー作「魔少年ビューティー」の“ビューティー”とはなんですか?(答え:寺沢武一氏(漫画家)の“武一”をもじったもの。大ファンなので)」など、マニアックな質問が荒木氏に向けられていた。最後には「「ジョジョの奇妙な冒険」は第4部が一番エンターテイメントしている(小沢氏)」と熱く語り、相方の井戸田氏から「偉そうだよっ!」と厳しく突っ込むといった掛け合いで、会場を楽しませた。
 また、トークセッションで荒木氏は、「ジョジョの奇妙な冒険」について「連載前に「バオー来訪者」という作品で人間の肉体を追求していたので、その流れで当初は“どのような人間が一番強いか”をテーマにしていました。現在のテーマは、悪役でも立派に生きているという“人間を肯定する”こと。人間を愛することです」と語る。現在連載中の第7部「スティール・ボール・ラン」では、「旅を通して人間が成長していく」ことを描いているという。
 最後に荒木氏は、「20年前の作品が、ゲームや映画として世に出るというのは、我が子を嫁に出すような気持ちです。そんな経験ないですけど(笑)。本当に読者の皆さんには感謝しています」と話し、トークセッションを締めくくった。

 「ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド共同プロジェクト」を機に、さまざまなコンテンツへと広がっていく「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズ。原作を知り尽くしているというファンも、PS2用ソフト『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』や映画「ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド」に触れて、シリーズの原点を振り返ってみてはいかがだろうか。





「ジョジョの奇妙な冒険」第1部をゲーム化した『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』。主人公の“ジョジョ”や“ツェペリ”といった波紋戦士、そして悪の帝王“ディオ”までプレイヤーキャラクターとして操作可能だ。



数々の名シーン、特徴的な擬音や独特のフォントも忠実に再現。波紋を込めてカエルを殴る「メメタァ」という擬音が聞えてくるよう!?



発表会のゲーム紹介では、“ディオ”役の緑川光氏が登場。「戦うシーンのセリフでは気合を入れすぎ、久しぶりにノドの奥に血の味を感じました」とアフレコ時のエピソードを話した。



原作者の荒木氏とお笑いコンビ「スピードワゴン」の2人、映画「ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド」の監督を務める羽山氏が参加したトークセッション。「スピードワゴン」の2人が映画出演を交渉するも、映画では時間の関係で“スピードワゴン”が登場しないとのこと。その代わりに“ワンチェン”役で出演決定!?



俗に「ジョジョ立ち」と呼ばれる、独創的なポージング。荒木氏によると、イタリア美術に見られる現実にはありえない構図を参考に、人間には不可能な姿勢を表現しているという。が、発表会で小沢氏が見事な「ジョジョ立ち」を披露していた。

発表会に出席した面々。写真左から、羽山氏、荒木氏、井戸田氏、小沢氏、緑川氏。



発表会の会場には、『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』の試遊台や複製原画、カプセルフィギュアや購入特典の「1/1スケール 石仮面」が出展されていた。

(C)荒木飛呂彦/集英社 (C)2006 NBGI

データ

▼『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』
■メーカー:バンダイナムコゲームス
■対応機種:PS2
■ジャンル:ACT
■発売日:2006年10月26日
■価格:7,140円(税込)
※プレイステーション・ドットコム・ジャパンの販売価格:6,426円(税込)
※Amazonの販売価格:6,069円(税込)
※TSUTAYA onlineの販売価格:6,426円(税込)

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■関連サイト
『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』公式サイト
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