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2007年10月11日(木)

【ハード番長】推奨構成価格51.5万!?値段も怪物級なDELLモンスターPCをレポート

 押忍! 読者諸君、新コーナー「電撃ハード番長」を本日より開設するでありますッ! もういっちょ押忍! 挨拶は腹から声を出すッ! 押忍!!

 ……番長風に1段落書いただけで、あまりの漢くささに辟易したアクティです(←挨拶)。ので、ここからはいつもの口調でお届けしていきたいと思う所存。この「電撃ハード番長」は、家庭用ゲームやPC用ゲームなどの「ゲーム」にまつわるハードウェアを、ユーザー視点でゆる~くレビューしたりレポートしたりするコーナーです。今後とも、生ぬるく見守っていただければ。

 というわけで、第1回となる今回は、10月4日に行われたデルの新製品発表会の模様をレポートします。この席で発表されたのは、「モンスター級」と言っても過言ではないほどのハイスペック・ノートPC「XPS M1730」。デルのリリースによれば、「個性的なデザインと、XPSシリーズが目指す「常に最新で最高の性能と拡張性を追求したマシン」にふさわしい最先端のテクノロジーと充実したマルチメディア機能を搭載」しているそうで。要約すると、デザインも性能も拡張性もバケモノだぜわっしょーい、ってことですね。


 このPC、ある程度のカスタマイズが可能になっていて、ある程度の範囲で構成やハードウェアをユーザー自身が選択できます。メーカーが提示していたベーシック構成と、推奨構成を下に貼ってみます。ペタリ。

■ベーシック構成(価格:262,500円(税込))
OS:Windows Vista Home Premium
ディスプレイ:17インチ TFT WUXGA(1,920×1,200) 光沢液晶
CPU:Intel Core 2 Duo T7500
メモリ:デュアルチャネルDDR2-SDRAM 1GB(512MB×2)
HDD:SATA 120GB(7200RPM)
G/B:NVIDIA GeForce 8700M GT 512MB(256MBx2) DDR2 SLI構成
9セルバッテリー
Broadcom NetXtreme ギガビットイーサネット
Intel Pro/Wireless 3945ABG ネットワークコネクション (802.11abg対応)
DVD+/-RWドライブ(2層書き込み対応)
内蔵ウェブカメラ(200万画素)
Dell Wireless 355 内蔵 Bluetooth モジュール
■推奨構成(価格:515,550円(税込))
OS:Windows Vista Home Ultimate
ディスプレイ:17インチ TFT WUXGA(1,920×1,200) 光沢液晶
CPU:Intel Core 2 Extreme X7900
メモリ:デュアルチャネルDDR2-SDRAM 2GB(1GB×2)
HDD:SATA 200GB(7200RPM)
G/B:NVIDIA GeForce 8700M GT 512MB(256MBx2) DDR2 SLI構成
9セルバッテリー
Broadcom NetXtreme ギガビットイーサネット
Intel Next-Gen Wireless-N Mini Card(802.11AGN対応)
Blu-ray Discドライブ
内蔵ウェブカメラ(200万画素)
Dell Wireless 355 内蔵 Bluetooth モジュール

 上記の推奨構成だと51.5万。ネトゲ風に言うと515k。価格もモンスター級というわけです。ただ、値段に見合ったスペックであることも事実で、推奨構成であればVistaがサクサク動くのはもちろん、バリバリ3DのPC版『ロスト プラネット エクストリーム コンディション(以下、ロスプラ)』(カプコン)が圧倒的ななめらかさで動作するほど。
 さて発表会では、デルの方やNVIDIAの方、インテルの方が、パーツ単位での詳しいお話をされていたのですが、そのあたりは写真とあわせて簡単に説明することにします。愛が高じて、スペースがいくらあっても書き足りなくなりそうですし。

▲デルのクライアント製品 マーケティング本部 プロダクトマネージャー・佐々木邦彦氏。ノートPCで初めて「PhysX」を搭載できたり、オーバークロックに対応していたりと、スペック面でのメリットをアピールしていました。また、サイズも大型でテンキーも配置できるため、テンキー操作がメインのPCゲームユーザーにも有効とのこと。

▲NVIDIAの平柳太一氏は「GeForce 8700M」を説明。特に、2つのGPUをコントロールするSLIについて時間をたっぷり割いていました。グラボ2枚挿しのSLI構成により、従来よりおよそ50%オーバーのパフォーマンスアップが見込めるとのこと。DirectX 10にもネイティブ対応なので、前述の『ロスプラ』を始め、『ヘルゲート』や『バイオショック』といったPCゲームに「効いて」くるそうな。

▲インテルの土岐英秋氏。CPUは「Core 2 Extreme X7900」、「Core 2 Duo T7700」、「Core 2 Duo T7500」の3つから選択できる上、オーバークロックも可能になっているとのこと。少しでもパフォーマンスを上げたい人にとって、オーバークロックが簡単に行えるというのは魅力的かも?

 こうしてメーカーの方による説明が終わった後は、実際に製品を触ることができる展示会が行われました。ここからは、撮影した写真をもとにレポートしていきます。

▲「うわー、イルミネーションすげーかっけぇー!」(一緒に行ったYK3・談) どうやら16色に変化するイルミネーションと、4色から選択できる本体表面のカラーパネルに首ったけの模様。

▲アクティが最も気になったところは、キーボード上に配置されたLCD(右写真)。CPUやらメモリやらの状況を表示できる他、ゲーム側で対応していればスコアやタイム、チャット内容などを表示できるとのこと。メールの着信を知らせたり、演奏中の楽曲を表示したりと用途はさまざまで、使い出がありそうです。

▲『ロスプラ』の実演も行われていて、スペックに見合うだけのフレームレートを叩き出していました。HD解像度で雪が舞う、どう見ても処理がきつそうな場面でもおおむね50fpsは維持。……やはりバケモノです

▲液晶は、見ただけでわかるほどの光沢具合(左写真)。発色も非常によく、光沢も相まって画面が鮮明に見えます。アダプターはやや大きめ(右写真)で、一般的な携帯電話が4つ並ぶぐらいといえばいいでしょうか。ただ、実際の製品でもこの大きさかどうかは不明です(デルの方に聞きそびれた……)。

▲外観などの写真もパチリと。背面にしてもサイドにしても非常にスッキリしている点がグッドですね。あと、デモプレイ用にXbox 360のコントローラーが繋がっていたのも印象的でした。USBで直接繋がるんですよね、コレ。

 そんなこんなで、「XPS M1730」発表会の模様をお届けしました。個人的には、推奨環境の構成もいいのですが、実はベーシック構成でもなかなかオイシイ仕様だと感じています。「ノートPCでSLIが使える」というだけで、26万台の価格構成というのも気にならなくなりますし。ハイスペックなPCが欲しい、でもゴツいタワー型PCはイヤ、という向きでは「アリ」だといえそうです。
 なお購入は、デルのオンライン・ストアからのみ行えるようです。構成に応じた見積もりも出ますので、構成に迷った人もぜひ。

 展示会で触っていたら欲しくなってきたので「会社の経費で買って~」とYK3にオネダリしたら、即ダメ出しされました。チッ、残念。(アクティ)

(C) 2007 Dell

■関連サイト
「XPS M1730」詳細ページ
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