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2007年11月5日(月)

OVA「こはるびより」に出演の喜多村&近藤&明坂トリオのメッセージをお届け

 11月21日に発売予定のOVA「こはるびより」のアフレコ収録が、都内のスタジオにて行われた。

こちらの写真は、当日収録に参加したキャスト陣のもの。前列左から井口裕香さん、明坂聡美さん、近藤孝行氏、喜多村英梨さん、柚木涼香さん。

 本作は、メディアワークスが刊行するコミック誌「電撃萌王」で連載されている、みづきたけひと先生原作のコミックを映像化したもの。筋金入りのフィギュアマニア“村瀬貴也”と、そんな彼をご主人様と慕うメイドロボ“ゆい”のハチャメチャな日常をコミカルに描いていく。アフレコの終了後、“村瀬貴也”役の近藤孝行氏、“ゆい”役の喜多村英梨さん、“住友みのり”役の明坂聡美さんにコメントをいただいた。以下に掲載していくので、原作ファンだという人や興味を持ったという人はご一読いただきたい。

――ではまず、「こはるびより」という作品の印象を聞かせてください。

喜多村英梨さん(以下、喜多村):えーと、エロいでーす!

近藤孝行氏(以下、近藤):おーい(笑)!!

喜多村:エロいっていうか、サービス満点だと思いました。

喜多村:「限りなく萌えを追求した結果、混沌としてしまったね」という作品なんですが、村瀬さんの愛情たっぷりな、素晴らしいラブロマンス……にはならなかったですね(笑)。

明坂聡美さん(以下、明坂):ちょっと偏った愛情がありますよね。

喜多村:でもそれがまたご覧になるお客様には楽しんでもらえると思うし、あとアケちゃん(明坂聡美さん)の演じてる、“みのり”の役がですね……なお一層、悪い方に悪い方にスタッフさんを惑わしているんじゃないかと思いましたが、いかがでしたか?

近藤:それと“たこちゅー”がとにかくヤバかったね(笑)。

明坂:あのシーンはホントにヤバかったですねぇ。

喜多村:“みのり”ちゃんが、“たこちゅー”さんにいろいろ責められてるシーンはセリフも全部アドリブなんです。台本には“みのり”のセリフは記載されていないんですが……アケちゃんは一発でOKだったんですよ。「この娘やるな、やりおった!」と思いました(笑)。

明坂:あのシーンは途中で疲れちゃって「どうしよう!?」と思いましたよ。

喜多村:こんな感じでアケちゃんだけじゃなく、全体的にアドリブが効いている作品だなって印象ですよね。

――では続いて、ご自身の演じたキャラクターを紹介してください。

喜多村:“ゆい”は、ノリツッコミの激しいメイドロボですね。本来ならばカワイらしい容姿と“村瀬”さんに愛でられすぎて「はわわ、はわわ」ってなっちゃって、ご覧になっている皆さんが「萌え~」って思ってくれるようなキャラクターなんですけどね。でも周りの人がコミカル過ぎるので、彼女はわりとこう……スパンスパンスパン! という感じで勢いよくツッコミを入れることが多いんですよ。周囲のキャラクターのせいでマジメなキャラクターのポジションに行っちゃうという感じ。かなり早口で、キビキビとした娘なんだなと思いました。

明坂:“みのり”はですねー……、ご主人様である“貴也”さんのことが好きになっちゃって、彼を振り向かせたいあまりに暴走気味なんですね。メイドになって潜入したり、“たこちゅー”にイジめられたり、縛られたり、ロリにも未亡人にもたまに「嫌」って言われちゃったり……。かわいそうなんだけど、すごく健気な役です。何よりも、あれだけ胸がでっかいので、毎回毎回大変な目に! ホントにお色気担当な感じでちょっと「羨ましいなぁ」なんて思ったり(笑)。結構人を巻き込むことがありつつ、巻き込む側に回ることも好きな娘ですねー。わりとノリノリで巻き込まれる彼女はMです(笑)。そんな役です。

近藤:完全なるオタクくん、ですね。人形に向けての愛情が半端じゃなくて、着せ替えに対する愛情も半端ではない、そんな「我が道を行く」男ですね。他人に左右されたりすることもなく、ひたすらに自分の道を突き進むんですが、それが原因でハプニングが起こってしまったりもします。まともな人間なのかな? と思える一面もありつつ、もしかしたら一番イタい役が“村瀬”くんなのではないかなと思いつつ彼を演じております。そんな彼なのに、ずいぶん女の子にモテるという設定がイマイチ理解できなかったり(笑)。

――今日は第1話のアフレコでしたが、現場の雰囲気や演じてみての感想などを。

喜多村:酸欠になりました!!(一同笑)……というくらいですね、台本をめくってもめくっても、“ゆい”、“ゆい”、“ゆい”って感じです。“ゆい”ちゃんは、ビックリマークのセリフしかなかったと言うと大げさですが、それくらい「あわわ、あわわ!」してました。で、「あわわ」しつつもいろんな人にツッコミを入れてて、そんな慌ててる“ゆい”が好きな原作のファンだったら、楽しんでいただける内容になっていると思います。そんな現場だったので、とにかく喜多村は必死でした(笑)! でも、お話の内容が楽しいものだったこともあって、とてもいい感じの空気で収録できました。あとはやはり、ディレクションとなさってる音響さんをはじめ、スタッフさんもさまざまな欲望があるようで(笑)、その熱気がこっちにも伝わってきて「いいもの作りたいんだな~」と私も頑張りました。ですっ。

明坂:私は、叫びました! 今回は3話に1回くらいは、たこちゅーが出てくるっていうことで「どうなるんだろうっ?」て思っていたら、原作の漫画を読んだ時には“たこちゅー”が出ていなかったはずの場面で、ガーッと出てきてキャーッと縛られて! で、「あとはアドリブで」って言われてあせりましたね。ゼエゼエ言いながらとにかく叫んで叫んで……。ただ現場は皆さん年齢が近いこともあって、和気あいあいとした雰囲気で収録が進みました。

近藤:かなり細かいところにもこだわりが感じられる録り方をしていました。何よりキャストの皆さんがお若いので、若干のジェネレーションギャップを感じつつ、会話に困りつつ、若い若いなと思いつつ(笑)。でも、居心地のいい現場でしたね。1回目だったんですが。のびのびとアテレコさせてもらいましたという感じですね。

――もし皆さんが専用ロボがもらえるとしたら、どんなロボがいいですか?

喜多村:ではまず、テンションがいきなり上がったアケちゃんに答えていただきましょうか。

明坂:私は! 家事万能なロボ! とにかく家事ができるロボが欲しいです! 私自身がまったく家事ができないので、もう掃除も炊事も洗濯も全部やってくれるロボットがいいです!!

近藤:いいねぇ~。いいけど、ダメな人間になっちゃうね(笑)。

明坂:もう十分堕落しててベッドの上にあがれない状態になってるんで(笑)。キレイにしてください!

喜多村:確かに何でもやってくれる万能ロボが身近にいるといいなって思うんですが、とにかく溺愛されたくて! もう、どこにでも「えりちゃん、えりちゃん」て付いてきて巻きつくような! 「苦しい苦しい!」っていうくらい、ロボットから愛されたいですねー。で、それを足蹴にする私スゴイみたいな(近藤:わ、わからん~(笑))。そんなアメとムチな生活を送ってみたいですね。

明坂:男の子ロボと女の子ロボ、どっちがいいの?

喜多村:どっちでもいいんだけど、年齢設定は低めな感じがいいですね。ショタみたいな。それで子犬みたいな印象のだとさらにいいです。「家事やっといてね」って言うと「う~」と泣きながらもやってくれる従順な感じなロボ。

近藤:僕はですね、いま「世界陸上」を夢中になって見てるんですが。トラック内をロボットが縦横無尽に走ってまして。カメラのロボットらしいんですけれど、あれがカワイくてカワイくて……。見た目重視で、あんまりロボットは欲しくないんですけど……あ、“ド●えもん”は欲しいです。

明坂:あ~! 確かに。いいな~“ド●えもん”。旅行行くのにお金とかからないんだよ?

喜多村:でも、“ド●えもん”がいたら本当にダメになりそう。「ダメだよー、の●太くんー」とか、あんな優しい感じの声で叱ってくれたりするとついつい反発しちゃいそうだし。

――それでは最後に、発売を楽しみにしている全国の青少年にメッセージを。

喜多村:青少年、喜多村は本当に頑張ったどぉー! 酸欠になるくらいしゃべってる作品はなかなかないんじゃないでしょうか。そしてセリフが凝縮されてるんですよ。そのスピード感を、アニメでチェックしていただけたらうれしいなと思いながら1巻目のアフレコをさせていただきました。どうかよろしくお願いします!

明坂:本当に原作を忠実に再現していて、あのシーンやこのシーン、おいしいシーンは全部凝縮されています。全国の男性が見たい! って思うくらい、ロリもいるし熟女もいるし、かわいい萌えっ娘もいるし、巨乳もいるし……どこもかしこも見どころいっぱいなので、原作を好きな方も原作を知らない方も見てほしいと思います。

近藤:青少年の方のみに限らず、大人のお兄さん方もですね、十分に楽しんでいただける内容になっていると思います。喜多村さんは酸欠になるくらい頑張っていらっしゃいましたし、明坂さんもずいぶん思い切った演技をされていまして(笑)。この作品は僕も真っ先に見たいなと思うくらいです。皆さん本当にいいお芝居をしてらっしゃいますので、楽しんで見ていただけると思います。

――ありがとうございました。



データ

■OVA「こはるびより」第1巻
【発売日】2007年11月21日
【価格】6,090円(税込)
【スタッフ】(敬称略)
 原作:みづきたけひと
 監督:稲垣隆行
 キャラクターデザイン・総作画監督:大隈慶晃
 シリーズ構成:あおしまたかし
 色彩設計:藤川耕輔
 美術監督:小木斉之
 背景:GREEN
 撮影監督:田辺克司
 撮影:メタフィジックピクチャーズ
 編集/特殊画工処理:田中恒嗣
 音響監督:明田川仁
 音響制作:マジックカプセル
 音楽:渡辺剛
 音楽制作:ミュージックブレインズ
 アニメーション制作:童夢

【キャスト】(敬称略)
 “ゆい”役:喜多村英梨
 “村瀬”役:近藤孝行
 “みのり”役:明坂聡美

■関連サイト
OVA「こはるびより」公式サイト
電撃萌王