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2007年12月1日(土)

気になるウルフの能力はどうなる!? 『リネージュII』大規模アップデートレポート【後編】

 これまでにない大規模アップデートで、大幅にシステムが変更されるPC用MMORPG『リネージュII』。アップデートレポート後編では、『リネージュII ファーストスローン 新たな種族カマエル』において、多くの人が気になるであろうペットの詳細や、モンスターの狩りについて、詳しくお伝えしていこう。

●ペットのウルフが遂に進化

 多くのプレイヤーが待ち望んでいたペットの“ウルフ”に関するアップデート。ペット管理人を通じて「ブラック メーン ウルフ」なるたくましい見た目のペットに進化することは、すでにお伝えした通り。今回のプレイ取材では、この気になる「ブラック メーン ウルフ」を詳細に調べてみた。

 ウルフを「ブラック メーン ウルフ」に進化をさせるには、ウルフのレベルを55以上にする必要があるが、レベル60、65、70のときにも、外見(主に装飾品)が変化したりスキルが追加されたりする。また、ペットが習得する経験値が、主人が習得する経験値の一定比率を分け合う方式に変化となる。その際、ペットのレベルより主人のレベルが6以上高い場合は、ペットが習得する経験値にペナルティが適用され、主人のレベルよりペットのレベルが11以上高い場合はペットが習得する経験値が増える。今回、レベル75の「ブラック メーン ウルフ」に、マイトLv3、シールドLv3、フォーカスLv3、デスウィスパーLv3、ヘイストLv2、バーサクLv2、グレーターマイトLv3、プロフェシーオブファイアというスキルをかけ、さらに今回のアップデートから実装される「ブラック メーン ウルフ」専用の最高級武器(「強化フェンリルの牙」:82,365,600アデナ)と防具(「ブラックメーンウルフのオリカルクムアーマー」:58,654,800アデナ)を装備させると、下記のようなパラメータ数値となった。防御力と魔法抵抗力に若干の不安はあるものの、この驚異的な攻撃力があれば、ヒーラーやバッファーの人でも十分に頼れる存在になるのではないだろうか。ナイト系とバッファーとブラックメーンウルフのトリオ構成や、バッファーとヒーラー、ブラックメーンウルフ2匹の変則構成など、新たなパーティー構成が誕生するかも!? なお、残念ながらストライダーとは違い、どれだけレベルを上げてもPCが搭乗することはできない。こちらに関しては今後のアップデートに期待したいところだ。

ブラック メーン ウルフ(レベル75)
HP:4567
MP:775
攻撃力:2762
防御力:687
命中率:126
クリティカル:110
攻撃速度:525
魔法力:675
魔法抵抗力:435
回避率:109
移動速度:176
魔法速度:359
※マイトLv3、シールドLv3、フォーカスLv3、デスウィスパーLv3、ヘイストLv2、バーサクLv2、グレーターマイトLv3、プロフェシー オブ ファイアのスキルを使用。


●PC関連の変更事項

 レベル70以上のPC(プレイヤーキャラクター)の戦闘能力が向上する。PvP(PC対PC)はもちろんのこと、PC対モンスターでも、この仕様は適用される。レベル70以上のPCは命中、回避能力がアップし、レベル78以上であれば、さらなるボーナスが付く。また、レベル差による能力値も調整され、レベル78以上のPCは、自分よりレベルの低いPCから攻撃を受けた場合、回避能力の上昇、相手のクリティカル確率の減少、魔法抵抗の上昇といった恩恵を受けることができる。逆に、自分よりレベルの低い相手を攻撃する場合は、命中やクリティカル確率(魔法/物理攻撃)が通常よりもアップした状態になる。このことから、攻城戦や要塞戦などでは、レベル70以上のプレイヤーがより有利な状態になると言える(理想はレベル78以上での参加なのだが……)。

 ただし、狩りにおいてはレベル78以上のPCに限り、モンスターとのレベル差が5レベル以上離れてしまうと、経験値ペナルティが発生してしまう。これまでは6レベル以上離れるとモンスターの名前が水色表示だったが、今回は5レベル以上離れただけで水色表示となってしまう。それぐらいならと思うだろうが、高レベルプレイヤーの人気狩場のひとつ「温泉地帯」のモンスターは、半分以上が経験値ペナルティの対象となるので、「温泉地帯」を所要狩場としているソロ狩やペア狩中心のプレイヤーにはかなり大きなマイナス調整とも言える。

 その他、パーティー経験値の分配も修正されており、パーティー内の最高レベルのPCと最低レベルのPCのレベル差が20以上あると、最小レベルのPCは経験値が入らないように調整されている。これにより、高レベルキャラクターとパーティーを組み、低レベルキャラクターを高速育成することは事実上不可能となる。

●その他の変更点
 この他にも要塞戦や変身機能、ブレスレットや属性の追加、新スキルなど、大型アップデートに相応しい追加・修正が施されるが、ここでは書きつくせない大ボリュームの内容となっている。

 狩りに関する大きな点のひとつとして、現在サービス中の『インタールード』では、デストロイヤーおよびタイタンのスキルを巧みに活用した狩り、俗に言うフレンジー狩り(※)が、ソロや少数パーティーでの経験値効率のよい狩りとして主流となっていたが、今回のアップデートでは、フレンジースキルがHP30%以下に維持した状態でのみ効果があるため、このフレンジー狩りが実質不可能になったといえる。今回のプレイ取材で、人気の高レベル狩場である沈黙の修道院にて、パーティー型モンスターのクロイスター クルセイダー(いわゆる天使)を4パーティーほど集めて戦ってみたが、HPを30%以下に維持させて戦うことは困難なうえ、ヴァンパイアリック レイジでの回復も減っており、あっけなく倒されてしまった。ソロの場合、2パーティーなら装備や補助魔法次第で倒すこともできたが、効率面を考えると、お世辞にもいいとは言えない内容だ。今回のアップデート以降からは、メンバー構成の見直しや、新たなる戦法を模索していく必要があるだろう。
 ちなみに、HPが30%以下のときのみフレンジーの効果がすべて発揮されるのだが、このときは攻撃力(主要な補助魔法がかかった状態)が通常時の1061から4763にアップする。だが、HPが30%を超えてしまうと攻撃力は途端に2183までダウンしていた。新スキルのオーバー ザ ボディもHP(約2300)、攻撃力(約200)、防御力(約300)、攻撃速度(約50)、移動速度(約7)などが上がるものの、再使用までのディレイ時間はジーロットなみ、スキルの持続効果も1分なため、フレンジーの下方修正を埋めるほどではない。とはいえ、高レベルのデストロイヤー、タイタンには厳しい話だが、それ以外のプレイヤーには関係のない話ではある。この他にも要塞戦や変身機能、ブレスレットや属性の追加、新スキルなど、大型アップデートに相応しい追加・修正が施されるが、ここでは書きつくせない大ボリュームの内容となっているので、12月4日のアップデートをぜひ楽しみに待っていてほしい。カマエルを使って心機一転がんばるのもよし、ダイナスティ装備を着るためにレベル80を目指すもよし、自分なりのペースで今回のアップデート内容を堪能してみよう。

※フレンジー狩とはオーク種族のデストロイヤーとタイタンが「フレンジー」「レイジ」「バトルロア」「ジーロット」「ガッツ」といった複数のスキルを利用して、1人で1度に20~40匹ほどのモンスターを槍で一掃するという、豪快な狩り方。『インタールード』において、圧倒的な経験値効率が叩き出せる脅威の狩り方であった。


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データ

▼『リネージュII ~The Chaotic Throne~』
■メーカー:エヌ・シー・ジャパン
■対応機種:PC(対応OS:Windows 2000/XP)
■ジャンル:RPG(オンライン専用)
■プレイ料金:30日 3,000円/60日 5,400円/90日 7,200円(すべて税込)
■パッケージ:スタンダードキット 3,150円/デラックスキット6,300円(すべて税込)
※12月4日より『リネージュII ファーストスローン 新たな種族カマエル』実装
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■関連サイト
『ファーストスローン』特設サイト
『リネージュII』公式サイト
エヌ・シー・ジャパン