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2007年2月8日(木)

出戻りハンターが『MHF』第1回クローズドベータテストで狩ったり狩られたりしてみた

 カプコンのPC用オンラインアクションゲーム『モンスターハンターフロンティア オンライン(以下、MHF)』第1回クローズドベータテストが、2月1日~15日にかけて実施中。初めてプラットフォームをPCに移して『MH』はどう進化したのか、これまでのシリーズとの違いに主眼をおいて、第1回クローズドベータテストのプレイレポートをお届けする。

 『MHF』は、PS2で大ヒットを記録した『モンスターハンター(以下、MH)』シリーズの最新作。プレイヤーは大自然の中で生きるハンターとなって、さまざまな武具やアイテムを駆使して巨大なモンスターを狩ることになる。ゲームのベースは2006年2月に発売されたPS2『モンスターハンター2(ドス(以下、MH2))』で、『MHF』では公式狩猟大会(ランキング)や猟団(ギルド)などオンラインならではの新システムを追加している。

 なお筆者の『MH』歴だが、1作目『MH』から『MHG』、『MH2』までプレイ経験あり。ただし、ほぼ片手剣しか使用したことがない偏食ハンターである。『MH2』ではハンターランク50まで上げたが、公式狩猟試験で登場するモンスターにまったく勝てず、泣く泣く剣を置いた。

ハンマーを使っては味方を場外ホームラン。ランスを使っては味方を串刺し。たどりついた最後の楽園が片手剣だった。楽園は言い過ぎた。

 

■プレイした最初の印象は、
  画面超キレイ! ロード超早い!

  ライターとは思えない見出しで非常に申し訳ないが、正直な感想。筆者の使用しているPCはそれほど高性能のグラフィックボードを搭載しているわけではないのだが、精細なグラフィックに驚かされた。キャラクターを作成して街へ繰り出すと、色とりどりの装備をつけたハンターたちがてくてく歩いている。序盤から作れるランポス装備であっても、これだけキレイだとなんだか強そうに見えるから不思議だ。そんななかでも相変わらずリオレイア系防具を装備した女性剣士は可愛らしい。
 そして特筆したいのは、ロード時間の短さ! 超短い! エリア切り替えが一瞬で終わる! 大衆酒場から狩場へ移動する際のロードも一瞬で終わるようになったので、これまでロード時間を利用してトイレに行っていたハンターは粗相をしないように気をつけよう。

筆者のPCには3年前のグラフィックボードが使われているのだが、それでもこのシャープな画像でゲームが楽しめる。 女性剣士が着用すると、腰装備がなんとなくスカートっぽくなるリオレイア系装備。プレイヤー人気は高い。はず。

 

■新登場のメゼポルタ広場は
  これからの発展に期待

 『MHF』で初めて登場したのが、ドンドルマの街とジャンボ村を中継するメゼポルタ広場。ゲームにログインしたプレイヤーは、ワールド、ランドを選択後、まずこの広場に足を踏み入れることになる。この広場にある施設は、道具屋、食材屋、調合屋など各種ショップのほか、古龍予報所や本作初登場の家具屋などなど。ほかにも、求人用の掲示板や釣りスポット、カフェなどもあり、狩りの拠点としての機能をすべて備えている。しかし、現段階ではショップ以外の施設が機能していないため、多くのハンターがドンドルマの街を拠点にしている。すべての施設が機能し始めたら、この広場もにぎわうのではないだろうか。

ドンドルマの街よりもひとまわり大きいメゼポルタ広場。まだほとんどの施設が稼働していないので、今後の実装が待たれる。

この巨大な掲示板では「求人区」でのパーティ募集を閲覧できる予定。人集めのメッカとなるだろう。

 

■ドンドルマの街は『MH2』とほぼ同じ感覚

 『MH2』では、オンラインモードの拠点として使われた街。メゼポルタ広場同様、道具屋、食材屋などのショップがあるほか、武具を生産・強化する武具工房、アイテムを格納したり装備を変更できるマイハウスが用意されている。『MH2』との違いは、1つのグループ(ドンドルマの街)に30人ものハンターが入場できること。クエストを受けていないハンターは、大衆酒場のクエストボード前に待機して、気に入ったクエストが貼られたらそれに参加するというスタイルが多く見られる。多くのハンターが酒場で雑談に興じる様子は、これまでの『MH』では見られなかった光景。もちろん、チャットを利用して参加者を募るという、これまでのシリーズで主流だった人集めの方法も健在だ。

各種のショップが完備されているので、回復薬や砥石など、狩りに欠かせないアイテムはここで補充できる。 この大衆酒場がクエストの受付場所。クエストボードの前は、受注できるクエストを探すハンターでごったがえすことも。

 

■操作感も『MH2』とほぼ同じ感覚

 ドンドルマの街にある大衆酒場でクエストの受注をしたら、狩場へと出発。前述したようにグラフィックは格段に向上しており、見慣れた狩場も新鮮に映る。が、体にしみついた習性のせいか、景色を楽しむよりも先にハチミツを必死で集めている自分がいてビックリ。
  ゲームの操作には、PS2コントローラをパソコンで使えるようにするUSBコンバータを使用した。その結果、PS2版とほとんど変わらないプレイ感覚が得られた。上記のように筆者のマシンスペックはさほど高くないのだが、4人プレイ時にモンスターの大群と対峙していても処理落ちするような場面もなく、ストレスなくプレイが楽しめた。試しにキーボードのみのプレイにも挑戦したが、ゲームパッドでのプレイに慣れてしまっているせいで、視点切り替えもままならず、ランポスの群れの前になすすべなく撃沈……。ただ、ファンクションキーにアイテムを割り振るショートカットの使い勝手は非常に良好。パッドとキーボードのショートカットを併用するスタイルが主流になるのでは?
 また、高解像度モードでプレイした場合は視野が広くなると思っていたのだが、キャラクターが拡大して表示されるだけで、視野自体はどの解像度を選んでも同じだった。ただし、高解像度の場合はレーダーやアイコン類がコンパクトに表示されるため、見晴らし(?)はよくなる。

これがボクの通い慣れた狩場なの? と疑いたくなるクオリティ。巨大モンスターと対峙したら、景色を見る余裕もなくなるが。

ファンクションキーにアイテムを割り振るショートカットを搭載。回復アイテムを探しているうちに死亡……。ということも減りそう。
左の写真が「800×600」(拡大写真は表示の都合上サイズを若干縮小している)、右の写真が「640×480」の設定。クリックすると拡大写真が表示されるので参考までに。 

 

■『MHF』ならではの魅力については
  今後の実装をお楽しみに!

 クローズドベータテストの感想を述べると、『MH2(ドス)』を忠実に移植しているな、というのが第一印象。本作で初めて『MH』シリーズに触れる、という人には文句なしにオススメできるタイトルだ。今後実装される『MHF』独自のシステムである、猟団(ギルド)や公式狩猟大会(ランキング)、マイギャラリーなどの実装も待たれるところ。
 本作の強みは、PCがプラットフォームとなっているだけに、モンスターやイベントの追加をはじめ、バランス調整などがアップデートに寄り柔軟に行えることと言えると思う。初めて完全オンラインのPC版として登場した『MH』が今後どんな広がりを見せていくのか、これからも注目していきたい。

公式サイトのインフォメーションを見ると、今後実装されるシステムのアナウンスに加えて、モンスター、クエスト、フィールドが新たに追加されることが明記されている。一生遊べる『MH』になるかも!?

 

■発売が待ちきれない!! という人は?

 現在実施中の第1回クローズドベータテストに続き、第2回クローズドベータテストの実施も決定している。今回の募集人数は1,000名なので、またしてもかなり狭き門となりそう!? 公式枠とは別に、電撃オンラインでも500名の参加枠を用意しているので、新たな『MH』に触れてみたい人はふるって応募してもらいたい。



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データ

▼『モンスターハンターフロンティア オンライン』
■メーカー:カプコン
■対応機種:PC(対応OS:Windows2000/XP)
■ジャンル:ACT(オンライン専用)
■サービス開始日:未定
■プレイ料金:未定

■関連サイト
『モンスターハンターフロンティア オンライン』公式サイト
『モンスターハンター』ポータルサイト
ダレット(daletto)
カプコン
『MHF』クローズドベータテスター募集ページ