ゲームマーレは本日3月14日、「恵比寿イーストギャラリー」にて事業戦略記者発表会を行った。
2006年11月に設立されたゲームマーレは、オンラインゲーム運営事業を主として行う企業。「マーレ」とは、ラテン語で「海」を表しており、「砂浜や魚、波、嵐などさまざまな顔を持つ海のように魅力的なコンテンツを提供していきたい」、「ネットワークライフに“海”を提供したい」との思いからゲームマーレと名付けられたとのこと。
本日行われたゲームマーレの事業戦略記者発表会では、最初にゲームマーレ代表取締役社長・光澤嘉一朗氏が登壇。光澤氏は「オンラインゲームビジネスは、コンテンツを配信するビジネスではなくサービスを売るビジネスだと考えています。顧客サービスという視点から、どのようにサービスを展開していけばいいのか常に考え、オンラインビジネスの裾野を広げていきたい」と挨拶。今後の目標については、「2007~2008年は、基本的に1つ1つのゲームのサービスをきちんとしていく。2009年からは、グローバルな展開をしながら、総合エンターテインメント企業としての顔を作っていく。ただ、あくまでもゲームをベースに人々の集客をはかりながら、少しずつコミュニティを活性化させつつ、さまざまなコンテンツを遊べるような場を提供していきたい」と述べた。
続いて光澤氏は、ゲームマーレの事業戦略について言及。「運営サービス」、「オリジナル」、「IPのオンライン化」、「グローバル」の4大事業分野をメインにサービスを展開していくと語った。
1.「運営サービス」
「運営サービス」の分野においては、国内外のオンラインゲームを日本市場向けにローカライズし、サービスしていくと語る光澤氏。彼の口から明らかにされたゲームマーレの運営第1弾タイトルは、アカデミックファンタジー『エコマジ!~Ecole du magister~』。現在韓国にてサービス展開されているタイトルで、魔法学園を舞台に繰り広げられる2D横スクロールタイプのオンラインアクションRPGだ。
本タイトルの最大の特徴は、手軽に爽快なバトルが体験できる点。その他、キャラクターを3段階で成長させることができたり、豊富な衣装アイテムを使用して着せ替えを楽しむことができる。また、コミュニティ機能においても、「サークル(ギルド)戦用掲示板」や「メッセンジャー」、「スケジュールカレンダー」などさまざまなコンテンツが用意される。
本タイトルは、2007年4月中旬にクローズドベータテスト、6月にオープンベータテストを実施。正式サービス後の料金体系は、基本無料でアイテム課金制になるとのことだ。さらに光澤氏は、「2007年中にもう1タイトルのサービスを開始する」ことも明かした。
2.「オリジナル」
光澤氏が1番力を入れているという「オリジナル」の分野では、提携会社の開発力を生かした新規オンラインゲームの開発と、「ブランドプラットフォーム」を開発するとのこと。「ブランドプラットフォーム」とは、統一されたプラットフォーム上で複数のゲームを開発することにより、全体をブランド化して各ゲーム間の相乗効果をはかるというもの。通常のゲームポータルでは、ゲームごとに異なるキャラクターを使用しなければならないが、「ブランドプラットフォーム」ではゲームをプレイする際に、共通のキャラクターを使用することができる。また、アバターやチャット、掲示板、メッセンジャー、フレンド登録などコミュニティ機能の使用も、ゲームごとではなくすべて一括に行えるとのことだ。
光澤氏は、新規オンラインゲームの開発においては、ゲーム開発会社「トーセ」と提携することを明らかにした。壇上には、トーセ代表取締役社長の齋藤茂氏が登場。齋藤氏は、「トーセは、1978年に京都で創業以来、累計1450本のゲームソフトを開発してきました。最近では、コンシューマやモバイルに続き、PC用オンラインゲームの開発にも着手しています。28年間の経験を生かし、ゲームマーレさんの縁の下の力持ちになることを望んでいます。国内だけでなく海外のメーカーとも切磋琢磨しながら、がんばってゲーム開発を進めていきたい」と意気込みを語った。
また「ブランドプラットフォーム」の開発においては、韓国企業の「バディーバディー」と提携。「バディーバディー」はインスタントメッセンジャーの専門会社で、キュートなアバターやアイコンなど、ティーンエイジャー向けの有料インスタントメッセージサービスを提供している。ゲームマーレは、今後「バディーバディー」の開発したツールの提供を行っていく。
3.「IPのオンライン化」
コンシューマゲームのPC用オンラインゲーム化や、モバイル連動などマルチプラットフォーム対応をはかる「IPのオンライン化」の分野では、エンドユーザーが望んでいながらオンライン化されていないコンテンツの掘り起こしを目指していくとのこと。光澤氏は、「オンラインゲーム化事業がサポートできる体制を構築しながら、現在数社と協議中」であることを明かし、今後積極的に「IPのオンライン化」を推し進めていくと強調した。
4.「グローバル」
「グローバル」の分野では、「韓国や中国、東南アジア、欧米など海外での運営サービス、パブリッシングをサポートしていく」と光澤氏。韓国の映画配給会社で、近年はオンラインゲームの開発も行っている「サイダス」との提供を発表。「サイダス」からは取締役副社長チョイ・チルギュ氏が登場し、「サイダスは今後ゲームマーレを通じて、ゲーム開発を積極的に行っていきたい。また、映画関係の素材を活用したゲームの開発を行っていこうとも思っている」と今後の豊富を述べた。
最後に光澤氏が、「今後も業界関係者の方々にいろいろと教えていただきながら、ゲームマーレを成長させていきたいと思っております。今後もよろしくお願いいたします」と挨拶し、ゲームマーレ事業戦略記者発表会は終了した。
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■関連サイト
・『エコマジ!~Ecole du magister~』公式サイト
・ゲームマーレ
・トーセ
・バディーバディー
・サイダス