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2007年4月26日(木)

任天堂が2007年度3月期業績発表。DSの累計出荷は4,000万台超

 任天堂は本日4月26日に、2007年度3月期(2006年4月1日~2007年3月31日)における連結決算短信を発表した。

 同社の発表によると、今年度全体の売上高は9,665億3,400万円(前年同期比89.8%増)、経常利益は2,888億3,900万円(前年同期比150.2%増)、純利益は1,742億9,000万円(前年同期比77.2%増)となっている。前期に引き続き「ゲーム人口の拡大」を基本戦略として掲げていた任天堂。ニンテンドーDS(以下、DS)においては、DS(ニンテンドーDS Liteを含む)の今年度販売台数が、ハード累計販売台数の50%以上を占める2,300万台を突破し、全世界累計出荷台数は4,000万台を超えたという。女性層や熟年層の取り込みを狙った『Touch! Generations』シリーズが好調な推移を見せるなど、「脳トレ」系ゲームなどで取り込んだユーザーに加えて、新たな客層の開拓に成功した形と言える。
 また、2006年12月2日にリリースされたWiiは、発売開始から5カ月の販売台数が584万台という好調な滑り出しを見せている。

 総売上高のうち66.5%(6,430億円)を占める海外業績に目を移すと、好調な成績を示したのは、やはりDS部門。『ニンテンドッグス』(当期発売本数695万本)や『New スーパーマリオブラザーズ』(当期発売本数950万本)のほかに、日本でも高い販売成績を記録した『脳を鍛える大人のDSトレーニング』がシリーズ2作の合計で、当期発売本数808万本を達成。特に『脳を鍛える大人のDSトレーニング』の好調な売れ行きは「脳の活性化ゲーム」という新ジャンルがワールドワイドに受け入れられた証明だろう。

 次期の業績については、タイトルの充実によりWii関連商品が通期にわたって業績に寄与するであろうことや、DSのさらなる普及を見込んで、売上高1兆1,400億円、経常利益は2,900億円、当期純利益1,750億円という予想を発表した。

 なお、現在Wiiでは『大乱闘スマッシュブラザーズX(仮題)』、DSではスクウェア・エニックスの『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』の開発が進められている。今年は、これらキラータイトルとなりえるソフトの動向に注目しておきたい。


■関連サイト
任天堂「平成19年3月期 連結決算短信」リリース(pdf)
任天堂