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2007年5月15日(火)

この秋「最恐」のホラー作品が誕生する……。「セガコンシューマゲーム新作発表会」

 セガは本日5月15日、都内の会場にて「セガ コンシューマー新作発表会 2007 SUMMER」を開催した。

 この発表会では、セガが2007年夏~秋にかけて発売するタイトルが紹介された。まず最初に壇上に立ったセガ CS統括本部 副統括本部長の前田雅尚取締役は「前期はニンテンドーDSの好調を受け、いい1年でした。セガも出荷ベースで世界では2,130万本、国内では580万本出荷を達成しました」と好調な実績を残した昨年を振り返る。
 来期については、「次世代機について不透明感がありますが、バックアップしていきたいと思っています。本日はPS3のタイトル紹介は1本だけですが、相当数のタイトルの開発が進んでいます。これまで、ゲーム産業は日本がリードしてきましたが、最近はエレクトロニック・アーツなどの海外メーカーがシェアを伸ばしてきています。これを日本に取り戻していきたい」と力強いコメント。なお、今期はWii、DSの任天堂ハードに注力していく予定で、販売目標本数は2,800万本としている。

 次に登壇したセガ 執行役員 コンシューマ事業部長の宮崎浩幸氏からは、「知的好奇心研究所 なるほ堂」シリーズの紹介が行われた。「なるほ堂シリーズ」は、「知りたい学びたいという知的好奇心を刺激するというコンセプトを掲げ、サプリメントのように毎日ゲームに親しんでもらうことを目標にしている(宮崎氏)」シリーズ。「セガらしい楽しさ、セガならではのチャレンジ精神を持ち、それに加えて著名人や優良企業とのタイアップ、メディアミックス、店頭の「なるほ堂」コーナーの展開など、ユーザーさんの目に触れる部分に力を入れて取り組んでいきたいと思っています」とプロモーション展開について説明した。
 続いて、2007年6月9月にかけて発売される「なるほ堂シリーズ」の、『タッチ・デ・ウノー!DS』、『齋藤孝のDSで読む三色ボールペン名作塾』、『資格検定DS』、『音声感情分析器ココロスキャン』、『ピクトイメージDS』、『タッチでズノーDS』のプロモーション映像をスクリーンで上映。『音声感情分析器ココロスキャン』と『ピクトイメージDS』では、来場者の協力を仰いでのデモプレイも行われた。

 最後に、チュンソフト代表取締役社長 中村光一氏から、PS3用ソフト『忌引起草(いまびきそう)』が発表された。本作は、『弟切草』や『かまいたちの夜』など、チュンソフトから発売された「サウンドノベル」シリーズの最新作。とある大学の野草研究会サークルを舞台に、「ビジョン」という合法ドラッグを巡るホラーストーリーが展開する。
 最大の特徴は、これまでのシリーズでは文章で表記されていた登場人物のセリフが、すべてボイスで表現されること。中村氏は、「15年前にスーパーファミコンの『弟切草』で初めてサウンドノベルシリーズが世に出て以来、『かまいたちの夜』、『街』と、それぞれのハード特性を活かした表現方法で進化してきました。『忌引起草』は、PS3で究極進化を遂げたサウンドノベルです」と自信を見せる。
 スタッフは、シナリオ担当に『3年B組金八先生 伝説の教壇に立て!』の北島行徳氏、『かまいたちの夜2』の牧野修氏、ホラー作家の加藤一氏。グラフィック担当に、映画「CASSHERN(キャシャーン)」の庄野晴彦氏、映画「どろろ」、映画「黄泉がえり」の撮影を担当したツインズジャパンを起用。中村氏が「究極のホラーを作り上げるための最高のスタッフ」と信頼を寄せるメンバーだ。最後に中村氏は「夜に1人でプレイするのはオススメしません(笑)」と、本作が与える恐怖感をアピールしていた。

 なお、2007年夏より、東京ジョイポリスにて、本作のアトラクションが設置されることもあわせて発表された。このアトラクションは参加者が実際に施設内を歩くウォークスルータイプで、ストーリーはゲームの「PREQUEL(前の話)」。サウンドノベルの特性を最大限活かすため、「音」にこだわった演出が特徴だという。さらに、ゲームのカギを握る部分も活用されるとのことなので、本作に興味のある人はこのアトラクションで先行恐怖体験してみてはいかがだろうか。





写真左から、前田雅尚氏、宮崎浩幸氏、中村光一氏。





発表会後には、会場に隣接したフロアで試遊台に触れることができた。なかでも注目を集めたのは『忌火起草』のコーナー。5.1chサウンドによって実現した、「音」という新たな恐怖表現は、「最恐」の名に恥じないものだった……。

(C)2007 CHUNSOFT
(C)SEGA
(C)SEGA (C)SKONEC

データ

▼『タッチ・デ・ウノー!DS』
■メーカー:セガ
■対応機種:DS
■ジャンル:ETC
■発売日:2007年6月21日
■価格:3,990円(税込)

▼『齋藤孝のDSで読む三色ボールペン名作塾』
■メーカー:セガ
■対応機種:DS
■ジャンル:ETC
■発売日:2007年7月19日
■価格:3,990円(税込)

▼『資格検定DS』
■メーカー:セガ
■対応機種:DS
■ジャンル:ETC
■発売日:2007年7月26日
■価格:3,990円(税込)

▼『音声感情測定器ココロスキャン』
■メーカー:セガ
■対応機種:DS
■ジャンル:ETC
■発売日:2007年8月
■価格:3,990円(税込)

▼『ピクトイメージDS』
■メーカー:セガ
■対応機種:DS
■ジャンル:ETC
■発売日:2007年8月
■価格:3,990円(税込)

▼『タッチでズノーDS』
■メーカー:セガ
■対応機種:DS
■ジャンル:ETC
■発売日:2007年9月
■価格:3,990円(税込)

▼『忌火起草』
■メーカー:セガ
■対応機種:PS3
■ジャンル:AVG
■発売日:2007年秋
■価格:未定
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■関連サイト
「知的好奇心研究所 なるほ堂」公式サイト
セガ×チュンプロジェクト 公式サイト
セガ
チュンソフト