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2007年5月18日(金)

カプコン、2007年3月期業績を発表。けん引役はコンシューマー事業

 カプコンは、本日5月18日に2007年3月期(2006年4月1日~2007年3月31日)の業績を発表した。

 同社より公表された2007年3月期決算短信資料(pdf)によると、売上高は745億5,400万円(前年度比6.2%増)、営業利益は96億200万円(前年度比45.9%増)、経常利益は106億円(前年度比51.1%増)と営業利益で大幅な伸びを示した。しかし、純利益に限っては、第3四半期に続いて落ち込みを見せており、58億5,200万円(前年度比15.7%減)となっている。

 今期の業績のけん引役となったのは、Xbox 360用ソフト『デッドライジング』および『ロスト プラネット』や、PSP用ソフト『モンスターハンターポータブル 2nd(以下、MHP 2nd)』といったコンシューマーソフト群。上記のXbox 360用ソフト2本は、欧米を中心に好調な推移を見せてミリオンセラーを達成。『MHP 2nd』は、国内出荷数が100万本を突破するなど、PSPタイトルとしては異例の売り上げを記録した。
 また、当期における純利益の減少は、「前期(2006年度3月期)は、繰延税金資産に係る評価性引当金(資産から控除される引当金)の見直しにともなう法人税等調整額を計上したため数値的に見て銃利益が上がっている」と発表し、業績が悪化しての減益ではないと説明した。

 5月7日のニュースでお知らせしたように、オンラインゲーム事業に注力していく構えを見せたほか、開発子会社であるクローバースタジオを閉鎖したり、連結子会社であるフラグシップを吸収合併するなど、開発体制にメスを入れているカプコン。これらの変化が来期どのような形で反映されるのか、注目したいところだ。


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