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2007年5月26日(土)

Wiiリモコンを使った『バイオハザード4Wiiedition』を一足先に体験してきた!

 カプコンから5月31日に発売されるWii用ソフト『バイオハザード4 Wii edition』。本作を、発売に先駆けて体験することができたのでプレイレポートとしてkbjがお届けする。

 2005年1月にGC版、2005年12月にPS2版が発売され、世界的にヒットを記録したアクションAVG『バイオハザード4』。俯瞰視点だったシリーズのイメージを一新し、キャラクターの後ろからの視点にしたことや、アクション性を増している点が従来からのファンを驚かせた。今回発売される『バイオハザード4 Wii edition』は、さらにWiiリモコンに対応した操作が追加されているのが特徴だ。
 なおkbjは、『バイオハザード』シリーズのナンバリングタイトルは一通りプレイしており、PS2版『バイオハザード4』に関して言えばプロフェッショナルモードもクリアし、隠し要素もすべてオープンにしているので、プレイにはそれなりの自信がある。ちなみに本作で好きなハンドガンは、「ハンドガン(限定仕様)」か「ブラックテイル」。

●Wiiリモコンは本当にプレイしやすいんですか? しやすいんです!
 プレイをしてみて最初に驚いたのが、すごく操作性がよかったということ。正直、第一報を聞いたときに「アクション性の高い『バイオハザード4』の操作が、脇の浮いた感じになるWiiリモコンで可能なのか?」と思っていたが、まったく問題なかった。それどころか、すごく遊びやすい! 以前に発売されていた『バイオハザード4』では、「移動→武器を構える→狙いをつける→攻撃」という手順だったのに対し、Wii版では「移動しながら狙いをつける→武器を構える→攻撃」が可能に。「ガナード」や敵クリーチャーに襲われる直前では、そのわずかな差が生死を分ける……というのは言いすぎかもしれないが、ポイントになるのは間違いないだろう。Wiiリモコンとヌンチャクによる操作は想像以上にこのシリーズに合っていた!

主に操作はヌンチャクで移動、リモコンでターゲッティングや攻撃などのアクションとなっている。

●Wii版ならではの新システムとかはどうなの?
 上にも少し書いたのだが、Wiiで新たに追加された要素について気になったところを上げていきたい。まずは、Wiiリモコンを振ることで近くの対象物を検知してナイフ攻撃を行う「サーチナイフ攻撃」システム。こちらはコマンド入力をしなくても攻撃が出るので便利なところもある。その反面、敵を目の前にして木箱をバコバコ壊しているというちょっとお茶目な場面を披露してしまう可能性も。敵が目前に迫っているが、近くに破壊可能なオブジェクトがある際はコマンド入力による「ナイフ攻撃」が確実かもしれない。
 また武器を構えている最中に、Wiiリモコンを振ることでリロードが可能だが、これはすごくよかった。「リロードしているぞ!」という雰囲気を味わえ、気分は映画スターのよう。そしてリロードしたときに、リモコンにあるスピーカーから効果音が聞こえるのがまたイイっ!! これが雰囲気を盛り上げて、気分は(以下略)。
 あとは、イベントシーンでのアクションもWiiリモコンで行うのだが、体感しているという雰囲気が伝わってくるのでいいと思う。が、その反面やや疲れてしまう面もあり一長一短かもしれない。アクションシーンが連続で続くシーンなどは、覚悟をしておいた方がいいかも?

ちなみに今回の体験プレイでは、沼の主“デルラゴ”や巨大な敵“エルヒガンテ”と戦いました。アクションシーンは、そんなに激しく振らなくても問題ないみたいですが、振った方がむしろおもしろい?

●早い早い! ロードが早い!!
 もうちょっとカッコいい見出しにしようとも考えたが、本当にそう思ったので本能のおもむくままに書いてみた。画面切り替わりときも、待たないのはすばらしいことです。
 またカプコンの広報さんに「セーブが始まった瞬間にキャンセルして、セーブ画面から抜けてみてください」と言われたので、実際に試してみた。タイプライターが打刻されセーブが行われるというのがシリーズのお約束。タイプライターが打刻を始めた瞬間にキャンセルボタンを連打し、再度セーブ画面に入ってみたところ……セーブされている! 上の項目で書いた「移動しながら狙いがつけられる」というポイントとあわせると、タイムアタックなどをするユーザーにはもってこいかもしれない(もちろん普通のユーザーにもありがたい仕様ですよ)。

 そんなこんなで、夢中でプレイをしていると本作のディレクターである中井実氏が登場。中井氏は、PS2用ソフト『鬼武者3』やDS版『バイオハザード デッドリーサイレンス』でもディレクターを務め、古くはPS用ソフト『トロンにコブン』などの制作にも関わっていたという。そんな中井氏にインタビューできたので、以下に紹介する。

――いや~~、仕事を忘れてプレイしてしまいました(笑)。よくできていますねえ。

中井氏:ありがとうございます。今のプレイを見ていたらやりこんでいるのが分かるプレイで、そういう人にも喜んでもらえてうれしいですね。

――Wiiリモコンを使った操作に不安があったのですが、遊んでみたらすごく遊びやすくて驚きました。

中井氏:元々「このコントローラは、本作に向いている」と思っていたんです。実際に違和感なく遊べるようにできたので安心しています。

――制作するにあたって、どういった点に苦労されましたか?

中井氏:ゲーム自体がよくできているのは分かっていたので、そこを壊さないようにするところ。あとはWiiで発売するということで、今までゲームをあまり遊んでいないユーザーや、アクションが苦手な人に遊んでもらえるような難易度にするというところですね。

――具体的には?

中井氏:銃器の照準は武器を構えてWiiリモコンをポイントすることで行えるのですが、「EASYモード」だとこの照準がかなり遠くまで届くのです。あとは、敵からのダメージなどの調整ですね。

――なるほど。今までに発売された『バイオハザード4』から変更されたところはあるんでしょうか?

中井氏:今回新たに追加されたサーチナイフは便利ですよ。あとはロード時間やセーブ時間が早くなりました(笑)。

――それは先ほど体験しました(笑)。打刻が途中で終わるのでキャンセルしたと思うんですが、ちゃんとセーブされていたのに驚きました。

中井氏:あと「P.R.L.412」(※条件を満たすと使用できるお楽しみ武器)を強力にしてあります。色々と意見を頂いて調整したので、今回は最強武器と呼べると思います。

――それは楽しみ……ですが、使用するにはもう一度頑張って出す必要があるんですよね?(苦笑)。では本作の売りは?

中井氏:『バイオハザード4』の要素をすべて盛り込んでいます。また、新たにWiiリモコンで遊べてロード時間も短い。そして価格が安いということですね。

――個人的にすごくおすすめのソフトなんで、まだ体験していない人にもぜひ遊んでもらいたいです。では最後にユーザーの方へ一言お願いします。

中井氏:今までの『バイオハザード4』を遊んだ人も、最近Wiiを購入してゲームにさわったという人も楽しんでもらえるような出来になっています。ぜひ体験してみてください。

――本日はありがとうございました。……では仕事は終わったんで、これから“アシュリー”と感動の大脱走と行きますか! エンディングまでNON STOPで!!

カプコン広報さん:すみません! 今までの体験プレイですでに時間が押しているんで、ホントに勘弁してください。続きはソフトが発売されてからということで。

――こんないいところでですか! 悪魔も泣いちゃいますよ~!(カプコンを追い出されるkbj)


●これはまさに『バイオハザード4』の決定版や~!
 本作にはPS2版で追加されたシナリオ「the another order」も収録されているのだが、追い出される前に特別にこちらも遊ばせてもらった。キャラクターのみならず、村などの背景もGC版からデータを移行しているというだけあって、質感などのグラフィックはとても綺麗。ホラー要素の入ったゲームはグラフィックがよければよいだけ恐怖につながると思うが、その点は問題ないかと。
 「スペシャルコスチューム」や、「プロフェッショナルモード」、「マーセナリーズ」にお楽しみ武器といった要素もすべて盛り込まれている『バイオハザード4 Wii edition』。遊んでみようと思っていたけど機会がなかったという人にはもちろんオススメ。これまで『バイオハザード4』を遊んだことがあるというユーザーも、Wiiリモコンで新たな感覚で遊べるのではないだろうか。

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データ

▼『バイオハザード4 Wii edition』
■メーカー:カプコン
■対応機種:Wii
■ジャンル:A・AVG
■発売日:2007年5月31日
■価格:5,040円(税込)

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■関連サイト
『バイオハザード』シリーズ公式サイト
カプコン