2007年6月5日(火)
カプコンは、PC用オンラインアクションゲーム『モンスターハンター フロンティア オンライン(以下、MHF)』のプレスカンファレンスを、東京・品川の「THE GRAND HALL」で開催した。
今回行われたプレスカンファレンスでは、6月21日より行われる『MHF』の「オープンベータテスト」を皮切りに、6月28日の正式サービス開始以後の長期的なスケジュール、課金形態、プロモーション展開などについて公開された。
まず最初に登壇したのはカプコン常務執行役員の稲船敬二氏。『MHF』が開発された経緯について、「PC用オンラインゲーム事業に本格参入するにあたって、最初のタイトルには1番自信がある、1番強力なものを用意したいと常々思っていました。そのタイトルが『MHF』です」と説明。また、「あくまで『MHF』は第1弾です。今後、オンライン事業の核となるタイトルが続々と準備に入っています」と、さらなるオンラインゲームを投入していくことを明かした。
続いて、カプコン開発統括本部オンライン開発部 部長の小野義徳氏から『MHF』の概要、新要素などについて説明がされた。注目の課金形態については月額形態が採用され、「ハンターライフ 30日コース:1,400円(税込)」、「60日コース:2,660円(税込)」、「90日コース:3,780円(税込)」となることが判明。また、無料コースの「トライアルコース」では、HR2(ハンターランク2)までのクエストが、無料(無期限)でプレイ可能とのこと。
さらに、小野氏は今後の長期的なスケジュールについても言及。2007年の計画を以下のように発表した。
●『MHF』2007年スケジュール |
なお、大型アップデートの内容は以下の通り。
●「大型アップデート」で予定されている項目 ・『モンスターハンターP 2nd』のモンスター、武器、防具の追加 ・HR51以上のランク開放と、HR51以上の新要素 ・HR100以上のランク開放と、HR101以上の新要素 ・新武器、防具 ・猟団専用ルームの実装、拡張 ・第3の『MHF』オリジナル新モンスター ・これまでにはない武器、防具の生産ルール化 ・新マップ ・マイギャラリー、マイガーデンに続く新コンテンツ |
アップデートの項目に、「第3のオリジナル新モンスター」があるのにお気づきだろうか。第1の新モンスターは、これまでに何度かお伝えしてきた“ヒプノック”。では、第2の新モンスターとは……? プレスカンファレンス後に行われた「ハンター懇親会」で少しだけ姿を見ることができたので、そちらの記事も参照してほしい。
今後のスケジュール予定など。「リファインアップデート」では、ユーザーの声に耳を傾けながら、武器やモンスターの強さなど、随時調整していくという。 |
続けて、カプコン開発統括本部オンライン開発部運営プロデューサーの杉浦一徳氏から、提携プロモーション展開について説明された。
まず最初に紹介されたのは、インテルとの提携。インテル製CPU「インテル Core 2 Duo プロセッサ」に、オリジナルゲームアイテム(「デュオ」シリーズ防具)入手クエストに挑戦できる「インテル Core 2 Duoクエストイベントコードが同梱されるほか、同CPUを使用したパソコンで本作をプレイした場合は、同時に2つゲームウィンドウを開いてのプレイが可能になるとのこと。
そして、江崎グリコが発売するアイス「アイスの実」、「スパークタイム」には、オリジナルゲームアイテム「スリープボール」入手クエストに挑戦できるイベントコードが期間限定(2007年6月21日~9月30日)で同梱される。
このほかにも、日本ケンタッキー・フライド・チキン、三井住友カード、エクサー、エルザジャパン、エレコム、Skype、エンターブレインと、非常に多くの企業との提携が予定されていることも明らかに。杉浦氏は、「オンラインゲームは、常に新規のお客さんで賑わっていないとおもしろくありません。積極的なプロモーションを長期的に展開することが重要と考えています」と、今後も幅広いプロモーションを手がけていくことを強調した。
ライン開発部運営プロデューサーの杉浦一徳氏から、多彩な提携プロモーションの説明が行われた。 |
そしてカンファレンスの最後に、スペシャルゲストが登場するとの予告が……。司会の合図を受けて、会場に鳴り響いたのは「パワーホール」! まさかあの長州力選手が!? と思ったが、姿をあらわしたのは人気お笑い芸人の長州小力氏だった。「楽屋でほかの芸人がプレイしているのを借りてやったことあります」と、『モンスターハンター』シリーズのプレイ経験はあまりない小力氏だが、先日カプコンに出向いて本作をプレイしてみたとか。会場のスクリーンで、その際のプレイの様子が公開された。
大音量で鳴り響く「パワーホール」! しかし「長州」コールは発生せず、「シーンとしてますね」と会場の空気に戸惑う小力氏。今回のタイアップに起用されたことについては、これまで『モンスターハンター』シリーズとはとくに接点がなかっただけに、「なんでお前なんだ、と他の芸人にツッこまれました(小力氏)」そうだ。 |
まず、ドンドルマの大衆酒場に足を運んだ、小力氏の分身“こりき”。女性キャラに近付くや、「そこの綺麗なお姉さん、二人っきりでクエストにでも行きませんか」と積極アプローチ。あっさり断られると、次の女性キャラに「そのアーマーいい感じですね。ボクのマイハウスでじっくり見せてもらえませんか」と熱烈アプローチ。ゲームの主旨と若干ずれたところで、コミュニケーションを楽しんでいたようだ。
「オンラインゲームはコミュニケーションが楽しいですね」と小力氏。モンスターを狩るより、女性をハントするほうが楽しいようだ。 |
続いて、「このアクションはボクに合っているかもしれない」と言う“こりき”が狩場で繰り出したのは、いわゆる「猪木・アリ状態」の「挑発」アクション。しかし、あっさりと“ドスファンゴ”の突進を受けて吹っ飛ぶ“こりき”。「プロレスじゃないんですから……」という小野氏のツッコミに、「先に相手に打たせてから打ち返していくんですよ」と、アントニオ猪木氏の「風車の理論」を連想させるコメントを返していた。
「シャーンナロ!」と、小力氏は「挑発」アクションに声をあてていた。 |
最後は、『モンスターハンター』ではおなじみの肉焼きに挑戦。「めちゃめちゃ焼けましたよ」と小力氏は自信ありげな表情だが……。スクリーンに映ったのは、“リオレイア”の目の前でのんきに肉を焼く“こりき”の姿。会場全員の予想通り、“こりき”がこんがり焼かれる結果に終わった。
ここまでいいところなしの“こりき”。このあと、会場の期待通りに「こんがり肉」と化してしまった。 |
なお、小力氏が出演するプロモーションムービーが、6月29日より公式サイトにて全6話で配信される予定。「『MHF』のいろいろな楽しみかたを、小力さんを通じて、みなさんに見てもらおうということで。こんなネタで伝えるとわかりやすいんじゃないか、こうすれば楽しく見えるんじゃないかと、小力さんと相談しながら作成しました(小野氏)」、「ボクを使うとはゲームと同じ大冒険ですね(小力)」。また、小力氏にちなんだゲーム内アイテムも実装されるとのことなので、こちらにも期待したい。
最後にシメのコメントを求められた小力氏は「『MHF』すごい楽しいです。そしていい出会いが必ずあります。ハッハッハッハッハッハ!」と高笑いを残し、最後までキレることなく会場を去っていった。
データ
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■関連サイト
・『モンスターハンター フロンティア オンライン』公式サイト
・カプコン