デバックしきれないほどいろんなことが起こる!『スーパーマリオギャラクシー』
青沼氏に続いて登場した宮本茂氏は、
先日のブリーフィングで発売日を発表したWii用ソフト『スーパーマリオギャラクシー』について語った。
『スーパーマリオギャラクシー』は、重力をテーマにした新しいシステムが魅力の作品。さまざまなギミックが用意された数多くの星を“マリオ”が縦横無尽に駆け巡っていくこのゲームに対して、宮本氏は「この重力のシステムでうまくいったな、と思ったのは、初めての人が触っても、それを意識せずに遊ぶことができるのを見たときです」と話し、「『スーパーマリオ64』以降、ずっとカメラが課題になっていましたが、『スーパーマリオギャラクシー』では、そのカメラのことも気にならないで楽しく遊べます」と自信を見せた。3Dゲームではカメラの挙動によって3D酔いしてしまうこともあるが、実際にゲーム画面を眺めていても3D酔いするようなカメラの切り替えもなく、マリオを縦横無尽に走らせる楽しさが純粋に味わえる内容に仕上がっていた。
「『マリオ』というゲームは、自分だけの技を見つけるとか、隠してあるものを見つけるとか、そういうのが大事なんですが、今回の『スーパーマリオギャラクシー』の重力システムは、思わぬところに移動できたり、妙なものを見つけたりすることができるんです。ですからボクらもデバックができないくらいいろんなことが起こるんですね(笑)。みなさんが新しいものをどんどん発見してくれることに期待しています」と笑顔で語った。
この後に宮本氏は実際にゲームをプレイしながらゲームの進め方や、アシストモードを解説。『スーパーマリオギャラクシー』では、「6つのエリアに全部で40くらいのギャラクシーがあって、で、その大きなギャラクシーのなかにそれぞれ120の星がある」と、膨大な数のステージを用意していることをアピール。星ごとに用意されたギミックも実にさまざまで、次のステージでは何があるのかと、ワクワクさせられる。その中でも宮本さんのお気に入りということで、「不思議な重力がはたらいているんです」と話す「すべての地面に重力のある星」と、穴の開いた足場がどんどん流れていく「おかしの工場」という星のステージが紹介された。また、カプセルのなかで矢印の方向に重力がはたらく横スクロール型のステージも実演してくれた。
また、アシストモードについては、一方のプレイヤーがもう片方の手助けをしながらゲームを進めていく2人用のモードと紹介。こちらは協力するだけでなく、邪魔をすることもできるということだった。
「自由に3D空間を走り回ってほしいと思って作った『スーパーマリオ64』に、新たに重力システムを加えた『スーパーマリオギャラクシー』だが、ニンテンドー64のコントローラでの操作よりも、シンプルになった」という宮本氏。『スーパーマリオ64』の正統進化版として登場する『スーパーマリオギャラクシー』に、期待して待っていたい。
なお、『スーパーマリオギャラクシー』のシステムを紹介したあとには質疑応答が行われ、『スーパーマリオギャラクシー』だけでなく、先日発表された『Wii Fit』についての質問も投げかけられた。
宮本氏は「『Wii Fit』の「バランスボード」については、先日発表したあとにいろんなところが問い合わせがきている」と話した。また、「バランスボードはトレーニング系の方たちや大学病院とか医療関係の先生方からも興味を持たれています。ゲームメーカー以外の方面で、いろいろな使われ方をする可能性がありますね」とのことだった。『Wii Fit』にはスキーを模したミニゲームなども入っており、スノーボードのようなゲームの登場もありそう。いろいろな可能性を持つ周辺機器だけに、こちらも今後の展開には期待が寄せられるところだ。
(C)2007 Nintendo
データ
▼『スーパーマリオギャラクシー』
■メーカー:任天堂
■対応機種:Wii
■ジャンル:ACT
■発売日:未定
■価格:未定
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