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2007年8月23日(木)

「セカンドライフ」の仮想都市「バーチャル東京」がプレス向けにお披露目

 本日8月23日、リンデンラボが運営するオンラインサービス「セカンドライフ」内で電通がオープンした仮想都市「バーチャル東京」のプレス向け発表会が行われた。

 「バーチャル東京」とは、キューエンタテインメント代表取締役兼CCO・水口哲也氏プロデュースのもとに作り上げられた仮想空間内の東京のこと。16SIM(SIMとは区画を表す言葉のこと。現実世界に換算した場合の広さは、1SIM=65,536平方メートルとなる)の土地のなかには、陸上競技場「バーチャル東京(VT)スタジアム」や7月6日のニュースでお伝えした「スキージャンプ・ペア」のジャンプ台をはじめ、映像コンテンツゾーンやさまざまな企業のテナントが出展され、世界中のユーザーが、PCを通して東京のカルチャーなどに触れることができるという。

 本日の発表会には、プロデューサーである水口氏、映像作品「スキージャンプ・ペア」を手がけたIDIOTS代表・真島理一郎氏、慶應義塾大学教授・村井純氏、電通から粟飯原健氏と渡辺信彦氏が登壇。さらにアスキー取締役・福岡俊弘氏を司会進行に迎えて進められていった。
 発表会では、まず最初に「ヴァーチャル東京」の目玉である「スキージャンプ・ペア」や、8月25日から開催される「世界陸上」にあわせて24日よりオープンとなる「バーチャル東京スタジアム」内での100メートル走、砲丸投げなどのリアルプレイデモが行われた。

 さらに「バーチャル東京」の将来搭載されるかもしれない要素として、「ポイント交換システム」を説明。このシステムは、「セカンドライフ」内の店舗とクリエイターとを繋ぐシステム。店舗側にとっては、クオリティの高いアイテムを店におけるというメリットがあり、クリエイターにとっては自分の作品を多くの人間に見てもらえるというメリットが発生するというものだ。法整備やシステム面、ビジネスモデルとして確立できるかなど、実現するまでには多くの問題が存在しており、先にも言ったとおり実装にいたるかどうかは定かではないのだが、システムとしてどういうものをユーザーに提供できるのかという一例として紹介された。

 いよいよ明日からは「バーチャル東京スタジアム」が公開され、本格的に稼動を開始する「バーチャル東京」。すでに「セカンドライフ」の住人だという人はもちろんのこと、「バーチャル東京」に興味を持ったという人は、「セカンドライフ」にふれてみてはいかがだろうか?











こちらが本日行われた発表会の参加者。水口哲也氏(写真上段左)、真島理一郎氏(写真上段中央)、村井純氏(写真上段右)、粟飯原健氏(写真下段左)、渡辺信彦氏(写真下段中央)、福岡俊弘氏(写真下段右)。












発表会で行われたリアルプレイデモのショット。「スキージャンプ・ペア」のポーズは、現在のところ用意されたもののなかからチョイスしたポーズをこなしていくことになるという。水口氏と真島氏は「究極的には、オリジナルのポーズをユーザー自身に作り上げてもらうものにしたいですね」と言っていた。


■関連サイト
「セカンドライフ」公式サイト