KONAMIは、東京ゲームショウ2007(以下、TGS2007)のKONAMIブースで、PS3用ソフトとして今冬発売予定の人気ACTシリーズ『メタルギア ソリッド 4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット(以下、MGS4)』のステージイベントを行った。
開始前から多くのファンが詰め掛けたステージは、小島プロダクション 監督・小島秀夫氏の登場で幕を開けた。小島氏はステージ前に集まったファンの様子を見て、「(TGS2007の)初日なのに人が多いなぁ」と驚きの表情を見せていた。
たくさんの初公開映像を交えて行われたステージイベント。まずは小島氏が、「『MGS』の魅力は個性的なキャラクター、特にボス敵にあると思います」と語り、歴代のボスを紹介する映像がスクリーンで上映。「ボスは1からエリート→超人→怪人とすごくなっているので、『MGS4』はそれをさらにすごくしたボスが出てきます」と述べる小島氏によって、『MGS4』のボス敵である「ビューティ&ビースト(通称、BB部隊)」が紹介された。「BB部隊」の正体は、もともとは絶世の美女(ビューティ)だという。彼女たちが人間にもどれるのか? ということも物語の大きなカギとなっているが、「まだ詳しいことは言えません」と小島氏。
続いて、すでに
こちらの記事で紹介されている「BB部隊」のモデルを務めた4人の美女が、撮影を行っている映像が流れた。あらゆる角度からさまざまな表情を撮ったと語る小島氏だが、それがゲームにどのように生かされるかは、実際に『MGS4』が発売されてからのお楽しみになるとのことだ。
ここでゲストとして、「BB部隊」のモデルのうちの1人である菊地由美さんが登場。美しいドレス姿を披露した菊池さんは、集まったファンを魅了していた。小島氏が「内面的な和の心をもつ女性だったので、菊地さんを(「BB部隊」として)選んだ」と話すと、菊地さんは「普段から着物を着たり、日本舞踊などをやっててよかった」と笑いながら答えた。
「BB部隊」のだれをどの4人の美女が演じるかは、本来なら発売まで秘密のはずだったのだが・・・・・・小島氏から重大発表が! ゲストとして登場した菊地由美さんが、“レイジング・レイブン”を演じることを発表。CVも菊地さん自らが務めるとのことで、アフレコ映像が公開された。残念ながら音声までは入っていなかったのだが、悲痛の表情で何かを叫ぶ菊地さんのアフレコの様子。「このシーンはゲームでもとても重要なシーンです。読唇術ができる人なら、なんて言ってるかわかるかも(笑)」と小島氏。「BB部隊」の他の3人については、発売されてからその目で確かめてほしいと語った。
次に、ディレクターの新川洋司氏がステージに上がり、新たに登場が発表されたキャラクターと、そのキャラクターのCVを紹介した。詳細は以下にまとめたので、確認してみてほしい。
■『MGS4』キャラクターボイス(敬称略)
・“ドレビン”:藤原啓治
・“サニー”:井上喜久子
・“メリル”:寺瀬今日子
・“ジョニー(アキバ)”:福山潤
・“ジョナサン”:田中秀幸
・“エド”:飯塚昭三
・“エヴァ(ビックママ)”:夏木マリ
・“ヴァンプ”:塚本晋也
それぞれのキャラクターの詳細も語られた。9歳の天才少女である“サニー”は、その「太陽」という名前の通り物語の中心となるという。そして歴代シリーズに登場した“メリル”や“エヴァ”といったキャラクターも登場するとのこと。小島氏の一押しは、“ドレビン”が連れているサル“リトル・グレイ”。いったいどんな役割りを果たすのだろうか?
キャラクター紹介が終わると、『MGS4』の新たなゲームシステムが紹介された。まず、敵の気配を視覚的に表現する「スレットリング」と“スネーク”の周囲の状況を表示するレーダー「ベースラインマップ」が紹介された。「スレットリング」は“スネーク”が精神を集中させると、“スネーク”の周りに現れるリングで、敵の気配がわかるというもの。敵がいる方向のリングが山を描くことで敵の位置や人数を知ることができる。「ベースラインマップ」は、敵や“スネーク”の気配を円で現したもの。例えば、“スネーク”が立っている状態だと「ベースラインマップ」に表示された円が大きくなり、敵から発見されやすいが、“スネーク”が座ったりすると気配が小さくなり、円も小さくなるとのことだ。
「ライフゲージ」に加え「気力ゲージ」が登場することも明らかに。「気力ゲージ」は緊張状態が続くと減少し、グラビア本を読むなどすると回復する。この「気力ゲージ」がどのような効果をもたらすかは、まだはっきりとしていないようだ。
最後にPS3『メタルギア オンライン』と、TGS2007のKONAMIブースでの『メタルギア』シリーズコーナーの情報が紹介された。小島氏はここで、『MGS4』と『メタルギア オンライン』はセットでの発売を発表! 『MGS4』のオンラインモードが『メタルギア オンライン』ということになる。どちらも楽しみにしていたファンにとっては、うれしい情報となったようだ。
『メタルギア』シリーズコーナーの紹介では、「ゲームショウを楽しく」をコンセプトにしたと小島氏。『MGS4』はプレイを体験する前に、ブリーフィングルームで操作方法や兵士の心得を、鬼教官が厳しくレクチャーしてくれる。新川氏によるとその訓練が「メチャメチャ笑える」とのことなので、厳しい訓練に耐える自信がある人は、ぜひプレイをしにいってほしい。一方『メタルギア オンライン』は、やさしい女性教官が操作方法などを説明してくれる。6vs6のオンライン対戦を実際に体験することができる。ブース前ではプレゼントの配布も行われているが、各日なくなりしだい終了とのことなので、注意してほしい。
たっぷりと『MGS4』の魅力が語られたステージは、「発売を楽しみにしていてください。プレイアブルを体験して、感想を言ってくれればまだ間に合いますので(笑)」と語る小島氏の笑顔で幕を閉じた。このステージイベントは、22日(土)14:45~15:30、23日(日)15:45~16:30にKONAMIブースステージで開催される予定なので、小島氏の話を生で聞きたい! というファンは、ステージへ立ち寄ってみよう。
たくさんのファンを前に、『MGS4』について語る小島氏。観客を笑わすネタや制作裏話なども飛び出していた。
菊地さんの艶姿にうっとり。果たして菊地さんが演じた“レイジング・レイブン”はどのようなキャラクターとなっているのだろうか。
『MGS4』の新システムを発表する新川氏。制作に関するエピソードを小島氏と語る場面も。
(C)1987 2007 Konami Digital Entertainment Co., Ltd.
データ
▼『メタルギア ソリッド 4 ガンズ オブ ザ パトリオット』
■メーカー:KONAMI
■対応機種:PS3
■ジャンル:ACT
■発売日:今冬予定
■価格:未定
▼『メタルギア オンライン』
※『メタルギア ソリッド 4 ガンズ オブ ザ パトリオット』に同梱
■関連サイト
・「METAL GEAR 20th ANNIVERSARY SPECIAL SITE」
・「KOJIMA PRODUCTIONS」
・KONAMI