News

2007年9月22日(土)

稲船氏が「『ロックマン』生誕20周年記念スペシャルステージ」で秘めた野望を語る

 9月20日~23日に開催される「東京ゲームショウ2007」カプコンブースでは、稲船敬二エグゼクティブプロデューサーが「『ロックマン』生誕20周年記念 スペシャルステージ」に出演した。

 今年生誕20周年を迎える人気アクションゲームシリーズ『ロックマン』。このイベントは、『ロックマン』の産みの親である稲船氏が、事前に用意されたさまざまな質問に答えていくという形式で進行した。

 最初の質問は、「最もお気に入りのシリーズを教えてください」。「20年関わってきた作品だし、どのシリーズにも思い入れがあるので1つだけ選ぶのは難しい」と悩む稲船氏。あえて言うなら、と前置きして挙げたタイトルは『ロックマンDASH』シリーズだった。理由については「デキの悪い子ほどかわいいというか(笑)。すっごい自信のある作品だったけど、思ったより売れなかった。7~8年先を行き過ぎてたかな」とのこと。

 次の質問は、「思い入れのあるキャラクターや、そのキャラクターに関するエピソードを教えてください」。稲船氏が真っ先に挙げたのは、SFC用『ロックマン』に登場する、新たな“ロックマン”というテーマで描いた“ロックマンゼロ”。初代の“ロックマン”は、稲船氏が入社したときには原型ができていたそうで、最初からデザインを手がけた“ロックマンゼロ”には強い思い入れがあるとのこと。さらに、「これは“ロックマン”ではない、と言われるのがわかっていたので、弟子に“ロックマンX”を作らせておきました」という策士ぶり。
 続けて、ザコ以外では初めてデザインを手がけた“エレキマン”を挙げ、「アメコミテイストを意識しました。SMクラブの女王様にならないよう気をつけましたね」と際どい発言も。

 最後の質問「ファンの皆様へのメッセージ&ロックマンシリーズを育て上げてきたご自身の思いをお願します」に対しては、「入社して初めて関わったのが『ロックマン』シリーズ。『ロックマン』でゲーム作りのすべてを学び、教わってきたので、産みの親と言われると気恥ずかしいですね」と、『ロックマン』が自分の原点であると振り返る。「今日もこんなに多くのファンの方に集まってもらえて。こうやって支えてくれる人たちがいる限り、新たな『ロックマン』を作っていきたいと思います。あとは、虎視眈々と『ロックマンDASH3』を作る機会を狙っています(笑)」と会場を笑わせた。
「『ロックマン』生誕20周年記念 スペシャルステージ」

「『ロックマン』生誕20周年記念 スペシャルステージ」

「『ロックマン』生誕20周年記念 スペシャルステージ」

「『ロックマン』生誕20周年記念 スペシャルステージ」



■関連サイト
ロックマン20周年
カプコン