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2007年9月22日(土)

キャラクターの秘密が明かされる!?「やっぱり『テイルズオブ』スペシャルステージ」

 本日9月22日、「東京ゲームショウ2007」のバンダイナムコブースにて、「やっぱり『テイルズ オブ』スペシャルステージ」が開催された。

 このイベントは、12月6日発売のDS用ソフト『テイルズ オブ イノセンス(以下、TOI)』をはじめとする同社の人気RPGシリーズ『テイルズ オブ』のステージイベント。ステージでは、ブース内で試遊台が出展されている『テイルズ オブ イノセンス』と2008年初頭発売予定のPS2用ソフト『テイルズ オブ デスティニー(以下、TOD) ディレクターズカット』の紹介や出演声優によるトークショーが行われた。

 ステージにはまず、『TOI』を担当するバンダイナムコゲームスのクリエイティブ・プロデューサー 大館隆司氏が登場し、ゲーム内容の紹介を行った。本作のコンセプトについて、「しっかりとした『テイルズ』を作る」ということと、「『テイルズ オブ』シリーズが積み重ねてきた「進化」を取り入れる」という2点を挙げた。とくに「進化」については、「スタイラスシステム」による幅のあるキャラクター育成や戦闘時の味方の行動設定の豊富さについて説明。本作における味方の行動設定は、シリーズのなかでも特に細かく、47もの項目でキャラクターの動きを設定できるとのこと。なかには倒れた敵が落とす「お金」を優先して拾いに行かせるというものまであるとか。

 システムについての説明が一段落したところで、話はKOKIAさんの歌う主題歌の話題に。ここでは彼女から届いたビデオメッセージが披露された。本作の主題歌「Follow the Nightingale」は、制作が台本のみの段階からゲームのスタッフとイメージを詰めていったいう。また、歌詞の中に日本語のメッセージをアルファベットに変換した「KOKIA語」が織り込まれているということで、メッセージでは、「ゲームをプレイする中でその意味を解き明かしてほしい」とのことだ。

 ここで、『TOI』で主人公の“ルカ・ミルダ”役を務める木村亜希子さんと、ヒロインの“イリア・アミーニ”役の笹本優子さんが登場。ステージは大館氏を交えたトークショーに。『TOI』について、木村さんは「携帯ゲームということだったけど、セリフの量がここまで多いとは思いませんでした。物語はとても深くて、アフレコしながら引き込まれてきまいました」とコメント。また、笹本さんは、“イリア”について「姉御肌の女の子だけど、とてもやりやすかった」と語っていた。トークはカードを引いて出たテーマについて2人が話す形式に。「収録中の裏話」では、木村さんが収録スタジオでキャラクターデザインのいのまたむつみさんと話した時のエピソードを披露。“ルカ”役への思い入れの強さを語ってくれた。笹本さんは、“イリア”のキャラクター誕生の秘密を明らかに。登場した時に「やりやすかった」と語った“イリア”は、実は役のイメージがなかなか固まらずに苦労したという。ゲームのスタッフと現場で性格を詰めていった結果、今のような「大阪のおかん」風のキャラクターになったとのこと。この他にも、「最近買って失敗したもの」や「やっちまったと思った瞬間」などについてさまざまなトークが交わされた。

 続いてイベントは『TODディレクターズカット』に。ステージには、同社ブランドマネージャーの馬場英雄氏が登場。本作で新たに追加された「リオン サイド」について語った。「リオン サイド」とは、『TOD』のキャラクター“リオン・マグナス”が主人公のストーリーで、“スタン”が主人公の『TOD』の物語を“リオン”の視点で再構成したもの。馬場氏は、「リオン サイド」について「『TOD』は、“リオン”の人気が非常に高く、“リオン”視点の物語や“リオン”を主人公にしたタイトルを要望する声は以前からありました」とコメント。しかし、「あとから物語を作ることでこれまでファンの間でつちかわれてきた“リオン”のイメージを壊してしまうのではないか? という思いもあり、スタッフの間で議論を重ねてきました」という苦労もあったという。
 「リオン サイド」の内容は、シナリオ・セリフともボリュームたっぷりとのことで、新規収録のセリフは、従来のものと色の異なる吹き出しで表示される。馬場氏は、「『TOD』の物語のなかで、彼が何を考えて行動していたか「リオン サイド」で感じてほしい」と語ってくれた。

 ここで、“リオン”役を務める緑川光氏がステージに登場。「リオン サイド」で再び“リオン”を演じることについて、「以前、本編で“リオン”役を演じた時に、自分の中での役目は終わったと思っていたので最初はイヤだった」と語った。しかし、「7月20日のシリーズ発表会の席で渡された台本は、ゲームとしてはそれほど厚いものではありませんでしたが、中を呼んでみるとセリフは“リオン”と、ソーディアンの“シャルティエ”役のもの。実際はかなりの量でした」と語る緑川氏。そして「ゲームのスタッフと“リオン”のイメージをしっかり作りたかったので、収録はゆっくり行いたかったんですが、1日しかスケジュールがないと言われてしまって。声的にもデリケートな役なので、せめて2日は欲しいと交渉して収録しました」と、収録時のエピソードでは、“リオン”のイメージを大事にしたいという緑川氏のプロ意識を感じさせる一面も見せてくれた。
 「リオンサイド」の見どころについては、「“リオン”が主人公ということで、彼が唯一心を許す女性“マリアン”と過ごす時間が増えています。心を開いた彼に新たな発見があるかも(馬場氏)」とのこと。また、緑川氏は「“シャルティエ”とのセリフの掛け合いも多く収録は楽しかったです」と語った。

 最後に「『テイルズ オブ』シリーズで役を演じるのは初めてですが、『TOI』は非常に深い物語で、今から発売されるのが楽しみ。皆さんも発売を楽しみに待っていてください(木村さん)」、「『TOI』が発売される頃は、学校ではテストなど大事な時期。頑張ってテストを終わらせて、ゲームのほうもバッチリ楽しんでほしいです(笹本さん)」「さまざまな『テイルズ オブ』シリーズが発売されるなか、こうしたイベントにたくさんの人が来てくれてとてもうれしいです。今後もファンの人たちとお互いに刺激されあっていいものを作っていきたいです(緑川氏)」とファンへのコメントを残してイベントは終了した。スペースいっぱいにファンが集まって、1時間にわたって開催された今回のイベント。興味深いトークが飛びかう、興味深いステージとなった。
バンダイナムコブース
バンダイナムコブースに用意された『TOI』の試遊台。「プレイ時間が7分と短いので、戦闘システムをチェックしたい人は早めに街の外へでたほうがいいですよ(馬場氏)」とのこと。
バンダイナムコブース
こちらは『TOD ディレクターズカット』の試遊台。緑川氏が「収録は楽しかった」と語る、シャルティエとのカードチャットも楽しめる。


■関連サイト
テイルズチャンネル
バンダイナムコゲームス