森口博子さんの美声がバンナムブースに響きわたる!インタビューコメントも掲載
「東京ゲームショウ 2007」のバンダイナムコブースで、「ガンダム スペシャルステージ!」が行われ、PSP『ガンダム バトルクロニクル』やPS2『SDガンダム ジージェネレーション スピリッツ』などの最新ゲーム情報が公開された。
ステージには、声優・古谷徹氏、バンダイナムコゲームスのプロデューサー・広野啓氏、同社プロデューサー・後藤能考氏が登壇し、ゲームの説明を行った。『ガンダム バトルクロニクル』の紹介時には、実機を使ったデモプレイも行われ、古谷氏が本作から新規参入となる「RX-93 νガンダム」を、広野プロデューサーが同じく新規加入の「MSZ-010 ZZガンダム」を操作。これには古谷氏も大興奮で、「僕のニュータイプぶりを皆に見せてあげよう!」と高らかに宣言。またプレイ中に、“クワトロ”という名前が目に入ると「“シャア”じゃないのか? “シャア”なら落としたかったなあ」と悔しがり、会場を大いに沸かせた。
今作からは、SPアタックを移動中やジャンプ中に発動できる。「νガンダム」のSPアタックは「フィン・ファンネル」と「ニューハイパーバズーカ」を連続で撃つというもの。古谷氏は「ぜひ「行けっ! フィン・ファンネルっ!!」と言いながら使ってください」とうれしそうに話していた。
次の『SDガンダム ジージェネレーション スピリッツ』紹介時には、歌手・森口博子さんが姿を見せた。森口さんは、「機動戦士Zガンダム」オープニングテーマ「水の星へ愛をこめて」を熱唱した後、11月に発売する本作のオープニングテーマ「もうひとつの未来~starry spirits~」、「機動戦士F91」のテーマ曲「ETERNAL WIND~ほほえみは光る風の中~」を歌い上げた。森口さんは、「歌っていると、お客さんが口ずさんでいるのも目に入るんですが、そういうのを見るとガンダムという作品の重さを感じます」と目に涙を浮かべながらコメント。今回発売される「もうひとつの未来~starry spirits~」は、200曲の候補から選び抜かれたという楽曲で、森口さんは「歴史あるガンダムの楽曲を再び歌えて、光栄です」と語っていた。
なお、イベント終了後に、森口さん、後藤氏、広野氏にインタビューを行った。以下に掲載するので、ガンダムファンはぜひチェックしてほしい。
――ステージお疲れさまでした。まず、今回の2曲にかける意気込みを教えてください。
森口さん:私のオリジナル曲が150曲を超えてきて、「ずっと歌いつづけたい」という楽曲もたくさんあるのですが、「新しい歌に出会いたい」と思っていた時に、この話が来たんです。だから、すごくうれしかったですね。ガンダムの主題歌を歌うというのは、本当にボーカリストにとって誇らしいことで、みんな歌いたいと思うんです。それを私は3度も機会をいただけて、本当に幸せです。
――エンディングテーマ「それでも、生きる」では作詞も担当されていますが、どのようなテーマや気持ちを込めたのでしょうか?
森口:タイトルとも少しかぶるんですが、何があっても何が起こっても「人は生きつづけなければならない」という想いを込めました。特に今はこういう殺伐とした時代なので、突然何が起きるかわからないですよね。側にあった愛がいきなりなくなってしまう、大切な家族や愛する人がいなくなってしまう。そういうお別れしなければならない時って、生きていれば必ず来ますよね。それでも、そういう苦しみを順番に受け継いで、私たちは生きていかなければいけないという気持ちを込めました。
普段自分が書いている詞とガンダムのテーマがリンクしていたので、歌詞が泉のごとく沸き出てきたんですよ。テーマがある時は、プロデューサーやいろいろな方と打ち合わせややりとりをするのですが、今回は一度もNGがなく一発OKいただけて、とてもうれしかったです。
広野氏:森口さんはガンダムの世界観をよくご存じですので、詞の中にもガンダムらしい言葉がちりばめられているんです。「魂が巡ってくる」とか、「地球」と書いて「ほし」と読ませるとか。
森口さん:「生命」と書いて「いのち」とか(笑)
広野氏:「刻」と書いて「とき」とか(笑)。そういうワードがちりばめられていたので助かりました。
森口さん:もともと壮大なテーマがガンダムにはあります。何十年前からこのテーマは変わってないんですけれど、いろいろなことが起こっている今だからこそ、言い続けていたテーマが伝わりやすくなってきたと思いますね。
――歌詞の中でお気に入りのフレーズはありますか?
森口:どこのフレーズもいいんですよ(笑)。……最後の「さよならを受け止め、涙を力に変える」かな。どんなことがあってもやっぱり生きなきゃいけない、ということですね。
――今回3度目のガンダムのテーマソングですが、今までの2曲を歌ってきた時と今回で、変わったと感じた点はありますか?
森口:テーマは一環として変わっていないですよね。「地球愛」というか「宇宙愛」というのが根底にあって。気持ち的に変わった点と言うと、楽曲は熱いテーマなんですけれど、どこか冷静な曲調なので、そのバランスそれを考えることが、自分の中では新しい挑戦だなと。とくに低音から入っていくところとかは今までではめずらしく、そう思えました。
――今日のステージは、いつも歌われているようなステージとは音響も雰囲気も違うと思うのですが、どうでしたか?
森口:サプライズイベントだったのでドキドキしたんですけれど、皆さんが丁寧に受け取ってくれているのがわかったんですよね。大きく盛り上がるとかではなくて、じっくり受け取ってくださっているのを感じて。レコーディングはもう終わっているんですが、自分の中で、この曲を進化、成長させていきたいと思いました。
エンディングの詩を書く時と、オープニングを歌うに、ゲームの絵コンテをいただいたんですね。平面に描かれているはずの絵がすごく立体的で、色も鮮やかでして。その世界にすっと入っていけるような絵で感動しました。「ゲームの世界でこんなにリアルに、立体的に表現ができるんだ」と。曲ができてからオープニングとエンディングのムービーを作ることも聞きまして、世界観がよりいっそう膨らむのでうれしかったです。
後藤氏:……まだ、できあがっておりませんが(一同笑)。
広野氏:早めにくださいとか、あつかましいお願いをしちゃったりもしましたが(苦笑)。
森口さん:ただ曲に絵を当て込むのではなくて、歌にあわせて作ると世界観が相乗効果で広がりますよね。ボーカリストとしてとてもうれしいです。
――では、最後にファンの方へのメッセージをお願いします。
森口:ソフトを作ったスタッフの人もそうですし、この楽曲を作るにあたってもたくさんのスタッフの方が、魂を1つにして作った作品です。私も曲の録音からミックスダウンまで参加し、レコーディングなのにライブのような雰囲気のスタジオでした。そういうみんなの想いが「一音入魂」でできあがりましたので、ゲームとともにこの新しい楽曲をかわいがってください。
ステージで、ニュータイプっぷりを発揮した古谷氏。140以上の機体、120以上のミッションが詰め込まれている『ガンダム バトルクロニクル』は、10月4日に発売される。
ステージで自身のガンダムにまつわる楽曲3曲を披露した森口博子さん。往年の名曲2曲と新曲を歌いあげ、ガンダムっ子にはたまらないステージであった。
オープニングテーマ「もうひとつの未来~stray spirits~」と、エンディングテーマ「それでも、生きる」を収録したマキシシングルは、『SDガンダム ジージェネレーションスピリッツ』発売前日の11月28日にリリースされる。また12月には、六本木の「スイートベンジルSTB139」でライブも行われるとのこと。
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データ
■ライブ「HIROKO MORIGUCHI Song for you Vol.III ~もうひとつの未来~」概要
【日時】2007年12月14日
【開催時間】開場18:00、開演19:30
【会場】スイートベンジルSTB139
▼「もうひとつの未来~starry spirits~」
■販売元:キングレコード
■品番:KICM-1223
■発売日:2007年11月28日
■価格:1,050円(税込)
■収録曲一覧
01.「もうひとつの未来~starry spirits~」
02.「それでも、生きる」
03.「もうひとつの未来~starry spirits~」(instrumental)
04.「それでも、生きる」(instrumental)
▼『ガンダムバトルクロニクル』
■メーカー:バンダイナムコゲームス
■対応機種:PSP
■ジャンル:ACT
■発売日:2007年10月4日
■価格:5,040円(税込)
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▼『SDガンダム ジージェネレーションスピリッツ』
■メーカー:バンダイナムコゲームス
■対応機種:PS2
■ジャンル:SLG
■発売日:2007年11月29日予定
■価格:7,140円(税込)
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■関連サイト
・『ガンダムバトルクロニクル』公式サイト
・『SDガンダム ジージェネレーションスピリッツ』公式サイト
・森口博子公式サイト
・バンダイナムコゲームス