「デジタルメディア協会」新理事長・襟川氏が語る今後のコンテンツのあり方とは?
9月26日、東京都内にて社団法人「デジタルメディア協会(略称はAMD)」の記者発表会および懇親会が行われた。
今回の発表会は、2007年5月25日にコーエー会長である襟川恵子氏が新理事長に選任されたことを受けて行われたもの。襟川氏は、同協会の副理事長である角川歴彦氏とともに出席し、「出版、放送、ゲーム、ミドルウェアなどさまざまな分野に力を入れていき、今後の海外戦略をも視野に入れたコンテンツ作りに取り組んでいく必要がある」と所信を表明した。また角川氏は「襟川会長のサポートをしていくとともに、時代に合わせたコンテンツの配給をしていく必要がある」と、いっそうデジタル化が進むであろう社会情勢に素早く対応していく姿勢を見せた。
発表中に記者から飛び出した「ハードメーカーとソフトメーカーがなんらかの事情で競合してしまった場合には?」との質問に襟川理事長は「競合するメーカーは国内だけでなく海外もあります。世界的に大競争時代にある昨今、小さな規模で衝突しあうよりも相互理解を深めて、完全に合意とまでは行かないまでも、お互いの状況を知ることでその状況を打破していければと思います。」と、国内での競争を盛んにするよりも、海外をにらんで市場を築いていくことが大事だという考えを示した。
発表会の冒頭に挨拶した襟川氏。本日の発表会を聞く限りでは、海外に向けての対策に注力していくよう話していた。
「インターネットの普及によってコンテンツのあり方が変わり、デジタルメディア協会が設立された」という角川氏。今後ますますデジタル化が進んでいくであろう社会に対して、コンテンツホルダーに対してどのように動きを示唆していくのか気になるところだ。
■関連サイト
・「デジタルメディア協会」公式サイト