【CEDEC2007】物理エンジンミドルウェアのHavokが実演デモ&講演を実施
本日9月27日、東京大学で開催されているゲームデベロッパー向けカンファレンス「CEDEC 2007」にて、「Havok Behaviorによるゲーム開発ワークフローの効率化と自由化」の講演が行われた。
講演では、実際にツールを使ってデモンストレーションを実施し、「Behavior ツール」についての説明を行った。「Behavior ツール」とは、Havok社が提供する物理エンジンミドルウェアに搭載されているもので、例えばキャラクターが直立している状態からパンチを繰り出す際に、アクションへのつなぎとなる動作を不自然にならないよう滑らかに見せるために使われている。
またこのツールでは、「歩行モーション」と「走行モーション」をブレンドして、その中間の動作モーションを作り出すことも簡単にできるようになっており、これらの動作についてはコピーして対称の動きを作ることなども可能となっているとのこと。また、コピーした動作にアクセント(クセ)をつけることも簡単に行えるようで、アクションによる個性を簡単に演出できるようだった。
最後に今後のロードマップとして、2007年12月にはPS3やXbox 360、Wiiといった据置型次世代ハードに対応したミドルウェアを発表する予定であることを明らかにした。さまざまなソフトに採用され、定評のある物理エンジン「Havok」シリーズ。そのリリースによってどのようなゲームが登場していくのか注目しておきたい。
数多くの作品の物理エンジンとして使用されている物理シミュレーションエンジン「Havok」。PS3ソフトなどの開発に携わる人間や、海外のデベロッパーも何名か出席しており、講演を熱心に聴いていた。
データ
■「CESAデベロッパーズカンファレンス 2007」開催概要
【開催期間】2007年9月26日~28日
【場所】東京大学(東京都文京区)
■関連サイト
・「CESAデベロッパーズカンファレンス 2007」
・社団法人コンピュータエンターテインメント協会