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2007年9月6日(木)

初めて教壇に立った桃井先生に独占インタビュー!あらためて教師の偉大さを実感?

 「アニメ検定トークセッション 声優と音響 音楽と主題歌」の講師を務めた桃井はるこさんに、講義終了後インタビューを行った。

現役声優&アーティストとして、実体験に基づいた講義をしてくれた桃井さん。ラジオやイベントでもおなじみの軽妙なトークで、笑い声の絶えない講義となった。

――講義お疲れさまでした。初の講師体験を終えてみて、今の感想は?
桃井はるこ(以下、桃井。敬称略):難しいなあ先生というのは! 先生はえらいんだなあと思いました。
――今日の服装は先生を意識されたんですか?
桃井:いつも着てるような、ジーンズとかフリフリな服じゃなあって思って、先生風にしようと。形から入ろうということで、指し棒も自分で買いました。
――事前に講義のリハーサルみたいなものはしたんですか?
桃井:ぜんぜん(笑)。この話で何分使って、って感じでおおまかに段取りは考えておきましたけど。時間配分に関しては思い通りでしたね。
――では、ここは失敗しちゃったな、みたいな部分も?
桃井:アフレコに関してはみんなにわかってもらえたようなんですけど。音楽制作に関しては、踏む手順が多いので、簡潔に説明するのが難しかったですね。
――でも、現役ならではのエピソードがふんだんに盛り込まれていて、すごく楽しい講義でした。
桃井:そこは意識しましたね。一般論じゃなくて、現場ではこうなんだよ、っていう視点のほうがいいかなと思って。なかなかそんな話を聞く機会はないだろうから。
――アフレコ現場の話だと、お腹が鳴らないようにお菓子を常備しておくという話をよく聞きます。
桃井:それはよくラジオとかで話題になるからみんな知ってるかなと思って。「そんなの知ってるよ!」って思われるのは1番アレなんで(笑)。
――ライブやラジオの公開録音では、観客の声援やツッコミがひんぱんに入ると思うんですけど、今日はそういうのはナシ、という路線だったじゃないですか。違和感ややりにくさはなかったですか?
桃井:うーん、笑うツボがわかんなかった。あれ、ここなの? みたいな(笑)。
――確かに変なところで受けてましたね(笑)。では「アニメ検定」についてなんですが、最初に「アニメ検定」と聞いた時、どう思われました?
桃井:普通、アニメ見てるより、勉強してた方が偉い、って思われるじゃないですか。それが、検定という、認められる対象になったことはおもしろいなあと。
――桃井さんも検定受けられます?
桃井:受けてみたいですね! 受験勉強しなきゃ(笑)。海外関連の問題がすごく難しかったんですよ。
――そういえば桃井さんは海外のアニメフェアに出演されましたけど、日本と海外で、ファンの気質の違いって感じました?
桃井:国民性だと思うんですけど、海外の人はすごく感情を表に出しますよね。「桃井さんでーす」って紹介されたら、「ウオオオォー! フオオオォー! イェーーー! モーモイ! モーモイ! メーキシコ! メーキシコ!」って(笑)。
――すごいテンションですね(笑)。
桃井:元気でした(笑)。ロサンゼルスで行われた「ANIME EXPO」では、街歩いてたら「モモーイ、写真を撮ってクダサーイ」とか。
――日本語で話しかけられるんですか!?
桃井:半々くらいかな? 日本のアニメを楽しむために、日本語を勉強しているみたいなんですよね。韓流ドラマにはまった主婦の人が韓国語勉強するのに近いんですかね(笑)。「ANIME EXPO」で思ったことがあるんですけど、日本人が相手でも、オタクに理解がない人と話してると、すごい距離感を感じるじゃないですか。でも、アメリカの人が相手でも共通の趣味とか話題がある人だと、そっちのほうが居心地がよくて。最後の方は、アメリカにいるような感覚がなかったですね。コミケのような、オタクが集う場にいるって感じで、居心地よかったです。
――それでは、桃井さんの今後の活動について教えてください。
桃井:TVアニメ「瀬戸の花嫁」が後半に入ったので、それを頑張ろうと。映像の方も音声の方も一丸となってがんばっているので、いい作品を作りたいですね。個人的には、いまいっぱい曲を作っているので、秋くらいには新曲を聴いてもらえるかな。私はアニメが好きでこういう仕事をしているので、漠然としてますけど、同じモノが好きな人が集まって楽しめる「いい場」を作れたらいいと思いますね。そこに桃井がいられればいいな。たとえばイベントで歌ったりね。やりたいことはたくさんあります。
――そういえば今年は「Animelo Summer Live(アニサマ)」に初出演されましたよね。
桃井:うれしかったですね。6月の後半にソロライブがあったんですけど、その直後に「ANIME EXPO」行って、帰国してすぐに「アニサマ」だったんですよ。ものすごく濃い密度の夏で、「アニサマ」はその総まとめのような。共演の方がすごい方ばっかりだったので、そのなかで自分がなにができるんだろうと思いながらステージに立ったんですけど、皆さんすごく盛り上がってくれて。自分の役割は果たせたかなと思えましたね。RPGで言うと、第何章終わり、次の章にいきますみたいな、そんな場でした。
――それでは最後に、アニメ検定を受けてみようかな、と思っている人にメッセージをお願いします。
桃井:今日私が話した内容は、検定と関係ないかもしれないけど(笑)。でもアニメ検定を受けて勉強することによって、さらにアニメについて詳しくなって、さらにアニメが好きになったらいいですね。実際、履歴書にアニメ検定3級とか書けたらいいですよね! いままでオタクが履歴書に書ける特技っていったらアマチュア無線くらいですよね(笑)。次はアニメ検定がきますよ!

アニメ検定を受ける予定の、資格ゲッターこと有部デルチも講義に参加。最近ぶったるんでいるので、桃井先生に喝を入れてもらった。しかし、けっこう喜んでいたので逆効果だった。


(C)2007アニメ検定 実行委員会

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■関連サイト
アニメ検定公式サイト