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2008年1月10日(木)

臆病な少年“エミル”がたどる騎士の物語――『TOSラタトスクの騎士』新情報公開

 バンダイナムコゲームスは、2008年春発売予定のWii用RPG『テイルズ オブ シンフォニア -ラタトスクの騎士-(以下、TOS ラタトスクの騎士)』の新情報を公開した。

 今回公開されたのは、3人目のメインキャラクター“リヒター・アーベント”と、倒したモンスターを仲間にできるシステム「契約」。さらに、前作『テイルズ オブ シンフォニア』の2年後を舞台にした物語の発端や、メインキャラクター同士の関係も明らかになったので、画像とあわせて以下に掲載する。

■『TOS ラタトスクの騎士』でつづられる物語

 「ラタトスクの騎士」にして本作の主人公“エミル”が「血の粛清」によって両親を失ったのは、2007年8月3日のニュースでお伝えした通り。「血の粛清」がどうして起きたのか、“エミル”はどのようにして「ラタトスクの騎士」となったのか、以下に紹介していく。

◆「血の粛清」◆
 神子“コレット”による世界再生から2年。「繁栄世界」テセアラと「衰退世界」シルヴァラントがひとつになったことによる混乱は未だ収まらず、両者の格差による溝も深まっていた。やがて、テセアラと世界再生を行った“コレット”を擁するマーテル教会へ反感が募るシルヴァラントの人々の中から、レジスタンス組織「ヴァンガード」が発足する。ヴァンガードとマーテル教会の対立が決定的となった時、教会は「神子への反逆罪」を名目にしてパルマコスタで集会を開いていたヴァンガードを武力制圧する。罪のない人々が多く巻き込まれ、パルマコスタを炎に包んだこの事変は「血の粛清」と呼ばれ、その首謀者はマーテル教会の“ロイド”とされた……。

◆ラタトスクの騎士◆
 ある日、遠くで聞こえる謎の「魔物の声」に呼ばれているような気がして1人で街の外へ出た“エミル”は、不思議な少女“マルタ”と出会う。“マルタ”は“エミル”のことをなぜか知っているようだったが、“エミル”自身は“マルタ”のことは少しも記憶になかった。内向的で臆病な“エミル”だったが、“マルタ”が何者かに襲われているのを見て、何とか助けたいと願う。そして、“エミル”を呼んでいた声の主“テネブラエ”の導きによって、「ラタトスクの騎士」として契約を結ぶことになる。
 「ラタトスクの騎士」となった“エミル”は、戦いの時だけそれまでの臆病な性格から一変、残酷で苛烈な強さを持つ戦士として活躍することになる。それは、契約により“ラタトスク”の力が“エミル”に憑依するためだった。“マルタ”は、“エミル”が「ラタトスクの騎士」となったことをとてもよろこんだ。実は彼女の額には、「ラタトスク・コア」――すなわち、眠っている状態の“ラタトスク”が埋まっており、“エミル”が「ラタトスクの騎士」となったということは、彼女を守る騎士となったも同然だった。
 いろいろと思い込みの激しい“マルタ”に対し、“マルタ”との出会いをまったく覚えていない“エミル”は戸惑い気味だったが、成り行き上「ラタトスクの騎士」として“マルタ”と「ラタトスク・コア」を守ることになってしまう。

■3人目のメインキャラクター“リヒター・アーベント”

 ある目的のため、「ラタトスク・コア」を探して旅をしている青年。自らが虐げられて育ったため、他人を虐げるものを酷く憎む反面、虐げられておとなしくしている者も憎んでいる。度を超した皮肉屋で、目的のためには手段は選ばぬ苛烈な性格。コアを探す旅の中で“エミル”と出会い、その臆病な性格や受身な姿勢に苛立ちながらも、何かと世話を焼いてしまう。それには何か訳があるようだが……。

◆“エミル”と“リヒター”◆
 “ロイド”を英雄として尊敬しているルインの人々とは対照的に、「血の粛清」のことで彼を恨んでいる“エミル”。そのため、叔父夫婦を含めルインの人々の“エミル”に対する態度は冷たいものだった。友だちもできず、いつも1人の“エミル”は、街のいじわるな子どもたちに何かと因縁をつけられ、いじめられていた。
 そんなある時、通りがかりに“エミル”を助けてくれたのが、“リヒター”だった。いじめっ子を追い払ってくれた“リヒター”は、「いじめられてやり返しもせず、おとなしくしている」“エミル”に対しても厳しい言葉を残して立ち去る。
 その後、偶然から2人は行動を共にすることになる。“リヒター”は、“エミル”のおどおどした態度にイライラしながらも放っておけず、無知な彼に戦いの初歩を教えるなど、何かと手助けをする。とはいえ、いつも高圧的で口を開けば辛辣な言葉ばかりの“リヒター”。そんな彼に、最初は縮こまるだけの“エミル”だったが、その言葉の裏にある優しさに気づき、少しずつ感化されて自らを変える努力をし始めるのだった。

■モンスターと「契約」して仲間に

 本作では、倒したモンスターが仲間となる素質を持っていると、“エミル”たちと契約してバトル終了後仲間になってくれる。仲間になるための素質はモンスターによって異なり、“エミル”たちがバトル中にとった行動や、特殊な装備品によって変化するとのこと。また、「契約」は失敗する場合もあり、パーティに連れているモンスターの力を借りて「契約強化」を行うと、成功率が上がるという。ただし、「契約強化」は種族の相性も関係するために、モンスターについて調べておくことも必要となる。



(C)藤島康介
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データ

▼『テイルズ オブ シンフォニア -ラタトスクの騎士-』
■メーカー:バンダイナムコゲームス
■対応機種:Wii
■ジャンル:RPG
■発売日:2008年春予定
■価格:未定
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■関連サイト
『テイルズ オブ シンフォニア -ラタトスクの騎士-』公式サイト
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