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2008年1月28日(月)

アニメのスタッフが会場に集結!DS『蟲師~天降る里~』発売記念イベントが開催

 1月31日に発売されるDS用ソフト『蟲師 ~天降る里~』の発売記念イベントが、1月26日に「新宿ロフトプラスワン」で開催された。

 『蟲師 ~天降る里~』は、「月刊アフタヌーン」(講談社刊)で隔月連載中の人気コミック「蟲師」を題材にしたシミュレーションゲーム。新米の蟲師となって、「蟲」を採取・記録していくというゲームオリジナルのストーリーが展開する。

 今回行われた発売記念イベントには、TVアニメ「蟲師」の監督で、ゲームソフトの監修も行った長濱博史氏、“ギンコ”の声を当てた役者の中野裕斗氏、アニメとゲームのシナリオを担当した桑畑絹子さん、ソフトの企画を行った水谷英之氏、本作のプロデューサーである石綿春也氏が登場。ゲームができあがるまでについてや、TVアニメ制作時の秘話などを熱く語ったので、以下に紹介する。

 中野氏による乾杯の音頭でイベントはスタート。まず最初に本作のプロモーションビデオが流され、水谷氏が本作の制作に至った経緯を「上の人間から、「蟲師」のゲームはできないの? と聞かれ、即座に「無理です!」と答えたのを覚えています(笑)。その後、2005年ごろに企画がスタートして、足掛け3年かかりました。アニメのスタッフのままでゲーム制作を行っているんですが、ここまでアニメスタッフがかかわるのは、ゲームの制作史上初めてのことだと思います」と説明した。また水谷氏は、アニメオリジナルのスタッフがかかわっているため、原作ファンが納得するようなストーリーや世界観を作ることができたとアピール。「本当に奇跡の完成です。普通は「アニメを放送しているタイミングで出せよ!」って言われますからね」と、ゲームが完成した現在の心境を感慨深く語った。

 長濱監督は、キャラクターデザインを行った馬越嘉彦氏が、“村長”や“村人”など1人1人にきちんとコメントをつけて設定してくれたことに感動したという。「メインキャラクターにコメントや注釈をするのには驚きませんが、その他大勢の人たちを、雑多な扱いにしないのがいいですね」と話した。続いて石綿プロデューサーが、「DSの画面では見えないんですが、“ギンコ”のモデルや、背景もすごく作りこまれています。またアニメのような細かい動きも再現しているので、注目してほしいです」と本作の魅力の1つを解説した。

 シナリオを書かれた桑畑さんは、ゲームのシナリオを担当したことがなかったために、戸惑いもあったと告白。しかし打ち合わせを重ねていき、最終的にはアニメと同じ手法でシナリオを作っていったことを明らかにした。桑畑さんは「ゲームオリジナルのストーリーで、アニメ1話分を作ってゲームにしたような感じです。原作の話をアレンジする案もあったのですが、1つの里を舞台にして、プレイヤーがそこに住む住人であり、蟲師としている生活している形になりました」と制作当時を語った。
 また、“ギンコ”を演じた中野氏は「ゲームだが、アニメと同様のストーリーになっていたので、とくに困らなかったです。アニメの時は、もう1回、もう1回とやり直され、最後は1人になっていたが、今回は1人での収録だったため、そこも同じでした(笑)。でも本当にTVアニメの「蟲師」そのままで、ビックリしましたね。個人的には「いつ作るのか?」と、ずっと待っていたので、うれしいです」と、ゲームが発売されることをよろこんでいた。

 長濱監督が「とにかく世界観を統一したかった。だからマンガの横にアニメのDVDを置いてもらい、その横にフィギュア、そして今回発売されるゲームというように、すべてを好きになってもらいたい。その反面として、ゲームから始めた人にはちょっと不親切な部分もあるかもしれません」と話すと、水谷氏は「ゲーム慣れしている人からすると、ちょっとドキッとするような場面もありますね。あと、蟲を記録する「調書」は、難しいので注意してください(笑)」と続けた。
 調書とは、ゲーム中で捕まえた蟲の記録をプレイヤーがつける図鑑のようなもの。見つけた場所、時間帯、蟲の容姿などを書き記すのだが、この容姿のスケッチの判定が意外と難しいことを受けた水谷氏の発言だったが、これに対して中野氏は「僕はサンプルROMで、けっこうプレイしたのですが、あれは馬越さんからの挑戦だと思います(笑)」と発言し、会場を沸かせた。

 ここで、実機を使ったデモプレイが行われた。シナリオライターの桑畑さんと中野氏がプレイ。蟲を捕まえて、「調書」を先輩の蟲師である“ヤクノ”にチェックしてもらうまでを実際に行ったが、やはり容姿のスケッチは赤でバッテンの印が。桑畑さんが「厳しいですね」とコメントしたことから、本当に難しいようであった。
 続いて中野氏が、蟲の摂取を行った。中野氏が挑戦したのは、動き回る蟲をタッチペンで囲み、捕らえるというもの。「“ギンコ”が蟲を捕まえられなかったら……!?」と、一瞬会場に緊張が走ったが、中野氏はなんなく捕獲成功。中野氏は「僕を誰だと思っているんだい?」と発言し、会場を笑いで包んだ。

 休憩を挟んで、参加者からの質問に答えていく第2部トークコーナーがスタート。原作の担当である講談社の編集・宮崎氏と、音楽を制作した増田俊郎氏が飛び入りで参加し、会場はヒートアップ。「ゲーム制作に当たって、原作の漆原友紀氏と綿密な打ち合わせとかしたのですか?」の質問に対して、宮崎氏は「話しはさかのぼるんですが、長濱さんがフィギュアの監修をした時に、漆原と「あの人はなんなんだ? アニメ作家じゃないのか?」という話しになったんです。でも長濱さんだから安心していたんですが、今度はゲーム化の話が来た。マーベラスさんから、長濱さんでやることを聞いて「いよいよあの人はなんだんだ?」といった話しはしましたね(笑)」と、長濱氏に対して困惑の念を抱いたことを話した。しかし長濱氏が監修するということで、全面的に信用し、完成を楽しみにしていたと続けた。結果としてでき上がって来たシナリオを読んで、漆原氏と宮崎氏は「おもしろくて、逆に悔しい」と絶賛したのだという。

 一方の、増田氏は「仕事の依頼を受けた時の感想」を聞かれて、「まったく想像できなかったので、「ゲームになるの?」って思いました(笑)」とコメント。また増田氏は書き下ろしの曲を作るにあたり「何も考えずに曲作りに臨みました。今回は、その難しさに挑戦することを再認識しました」と、気合を入れずにあるがままに曲を作ったエピソードを披露した。どうやら曲を作ろうと身構えてしまうと、あるがままの世界を描いた本作の音楽にはならないのだという。本作のテーマソングである「天降る里」については、「長濱監督から本作のテーマを聞いた後、ポケーとしながら出てきた曲です。僕は何もしていません」と説明した。

 最後に、参加したゲストから次のようなコメントがイベント参加者に贈られた。

水谷氏:原作からゲームまで来たのは、ファンの皆さんに支えられてきたこととスタッフの熱意のおかげです。今日、この場所に来ることができて、本当によかった。ゲームも楽しんでいただければ幸いです。

桑畑さん:この作品にかかわれて幸せだと思っています。私はシナリオライターというよりは、書記として皆さんの意見をひたすらメモしていくという感じでしたね(笑)。皆さんと一緒にゲームをこれから楽しみたいです。

中野氏:いや~、ちょっと長居しすぎちまったな。ちょっと蟲を寄せる体質なんで(一同笑)。ぜひ楽しんでもらえる作品だと思います。よろしくお願いします。

増田氏:ゲームソフトの裏のパッケージがまた凄いんですよ。そんなところも楽しいのが「蟲師」だと思います。早速遊ばせていただきます。

長濱氏:言いたいことは山ほどあります。ファンの方々、いつも楽しんでくれてありがとうございます。今日もこれだけのファンに集まっていただいたり、増田さんが飛び入りで来るなど、放送が終わって数年経っている作品とは思えません。人に恵まれた結果だと思います。今日はイベントというより、ゲームの打ち上げに来ているような気持ちで幸せいっぱいです。またこういう機会を持てたらいいですね。


 以上をもって、5時間近いイベントは終了となった。

イベントに参加したメンバー。左から、石綿氏、水谷氏、桑畑さん、中野氏、長濱氏。





中野氏は、「光酒(こうき)」を持って舞台に登場。この後に、参加者と一緒に乾杯を行った。なお、会場ではカクテルの「光酒」3種類が用意されていたが、ノンアルコール「光酒」は、途中でなくなってしまうほどの盛況であった。

こちらが会場で楽しめた「光酒」3種類。左から「上級(アルコール)」、「ノンアルコール」、「アルコール入り」で、アルコール入りには、世界観を表現するために、ゼラチン状の何かが入っていたのだが、もしや蟲!?



スクリーンに映っているのは、馬越氏によるキャラクター設定イラスト。長濱氏は「これだと見えないんですが、帯や着物の書き込みも細かいんですよ」と興奮気味にコメントした。



会場では、実機を使ったデモプレイが行われた。写真は、「調書」を書く桑畑さんと、見事に蟲を捕まえた瞬間の中野氏。

長濱監督と原作者である漆原氏とのエピソードを披露した原作の担当・宮崎氏。以前に配布された「蟲師」特製Tシャツを着て参上となった。

「僕は何も仕事をしていません。ただそこにある音楽を長濱監督にお送りしただけです」と繰り返した増田氏。増田氏の登場は、長濱氏も聞いていなかったようで、「さっき知りました。本当にうれしいです」と感動を隠せない様子であった。









イベントの終盤には、参加者によるプレゼント抽選会とジャンケン大会が行われた。中野氏のサイン入りコミックや、過去に発売されたTシャツ、予約特典の巾着、DSソフトなどが配布され、大盛り上がりのイベントであった。また参加者全員に、このイベントのために制作された限定ポスターが配布された。

(C)漆原友紀/講談社・「蟲師」製作委員会
(C)2008 Marvelous Entertainment Inc.

データ

▼『蟲師 ~天降る里~』
■メーカー:マーベラスエンターテイメント
■対応機種:DS
■ジャンル:SLG
■発売日:2008年1月31日
■価格:5,040円(税込)

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■関連サイト
『蟲師 ~天降る里~』公式サイト
マーベラスエンターテイメント


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