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2008年2月12日(火)

3月19日、「答え」はやってくる――『アーマード・コアフォーアンサー』新要素紹介

 フロム・ソフトウェアは、PS3/Xbox 360用ACT『アーマード・コア フォーアンサー(以下、ACfA)』を3月19日に発売する。価格は7,140円(税込)。

 『ACfA』は、前作『アーマード・コア4(以下、AC4)』をさらに熟成させ、多数の新要素を追加した人気メカアクション『アーマード・コア』シリーズの最新作。プレイヤーは、人型兵器アーマード・コア「ネクスト」のパイロット、通称「リンクス」の1人となって、さまざまなミッションを戦っていく。本作より追加された巨大兵器「アームズフォート」などの新要素、改良されたユーザビリティなど、『ACfA』の概要を以下にお伝えする。

■プロローグ■
国家解体戦争から数十年後の未来。支配者たる企業は、自らが汚染し尽くした地上を見限り、高空プラットホーム「クレイドル」を建造。高度7,000mの空に、新しい清浄な生活空間を見出していた。すでに人類の過半はクレイドルに住み、地上は資源基地とそれをめぐる戦いの舞台にすぎなかった。一方で、国家解体戦争において企業支配体制を確立した原動力、人型兵器アーマード・コア「ネクスト」と、その搭乗者「リンクス」は、圧倒的な力への個体依存性に危機感を抱いた企業により、企業機構「カラード」管下の傭兵として地上に残された。今や企業軍の主力は、巨大兵器「アームズフォート」であり、かつて戦場を支配したネクストたちは、薄汚れた地上で延々と続く経済戦争の尖兵となり果てていた。

――『ACfA』に登場する企業・組織――

 『AC4』より未来の世界が舞台となる本作では、「GAグループ」や「インテリオルグループ」など前作に登場した企業グループが引き続き暗躍を続ける他、新たな企業グループ「オーメルグループ」などの新興勢力も生まれている。荒廃した世界の元凶である企業だが、本作においても加担した勢力によって違ったエンディングを迎えるとのこと。それら企業グループとかかわりの深い組織を以下に紹介しよう。

■ラインアーク
企業支配とクレイドルを批判する地上の最大勢力。大海上輸送路デルタラインの要となる、「海上都市ラインアーク」を本拠とする。自由と民主主義を謳い、大層な大義名分を掲げるラインアークではあるが、「来るものは拒まず」の姿勢から単に企業内の競争に敗れただけの輩が大量に流入しており、政治と社会の腐敗が進行、設立時の理想はすでに形骸化している。首長である“ブロック・セラノ”と、彼の側近たちは当初の理想を忘れてはいないが、急激な人口増加と圧倒的な貧困を前に、その理想はなんの役にも立っていない。ラインアークの所有する最も貴重な資産にして戦力は、ネクスト「ホワイト・グリント」である。「ホワイト・グリント」は、傭兵としてラインアークの貴重な資金源であると同時に、最高の防御戦力でもある。

■企業連
国家解体戦争の後、世界を管理する企業は大きく3つのグループに分かれた。「企業連」は、それら企業がほぼすべて参加する国際機構。公式には、企業社会の平和と秩序の維持が目的となるが、当然のように機能していない。形骸化した「企業連」は、「企業の総意」を表現する仮主体としてのみ存在意味を保っているが、政治力に長けた「オーメル」の意を代弁することも多い。

■カラード
企業連管轄下のリンクス管理機構。リンクス戦争でネクスト戦力の個体依存性に危機感を抱いた企業は、企業社会に対するリンクスの潜在的危険性を熟知しつつもその戦力としての魅力、あるいはネクストなしにネクストを敵とする恐怖から、くだらない調整と妥協により、すべてのリンクスの占有権を放棄し、これを共同で管理する方法を採った。これが、すなわち「カラード」である。不明瞭な設立主意に管轄者たる企業連の形骸化が加わり、現在の「カラード」は企業の意を受けたミッション仲介ブローカーの溜まり場に成り果てている。管理機構としては、カラードランクの管理と、ランクマッチの主催としてのみ機能している状態。共同管理は既に絵空事であり、実質的に企業所属と言えるリンクスも相当数にのぼる。

■アスピナ機関
「オーメル」とかかわりの深いネクスト技術研究機関。特に、ネクスト操縦機構AMSの最先端にある。IRS/FRSを開発したアナトリア研究所とならび、ネクスト技術における非企業の双璧だった(アナトリア研究所は、リンクス戦争で戦場となり壊滅している)。リンクス戦争では、テスト個体“ジョシュア・オブライエン”を実戦投入し高い戦果をあげた。以来アスピナは、テスト個体を正規リンクスとして登録し、機会があれば実戦投入する方針を採っている。これは主に実戦データ収集の意味合いが強い。

――全長キロメートル単位の巨大兵器「アームズフォート」登場――

全長2kmを超える多脚型アームズフォート「スピリット・オブ・マザーウィル」。


 『ACfA』には、過去のシリーズ作品ではお目にかかれなかったキロメートル単位の全長を持つ巨大兵器「アームズフォート」が登場する。アームズフォートは、リンクス戦争において特定の個人に依存していた企業が、その反省から生み出した企業軍主力となる巨大兵器。移動要塞・拠点として機能するアームズフォートは、汚染と乱開発によって荒れ果てた地上の戦争に適しており、火力と装甲でネクストを圧倒している。ネクストの全長が約10数メートルなのに対し、アームズフォートの全長は7kmを超えるものも存在。圧倒的な力を前に、プレイヤーの戦術が求められる。

「スピリット・オブ・マザーウィル」と対峙するネクスト。巨大な脚に踏まれたら、当然自機は即破壊されてしまう。

圧倒的な火力で集中砲火を行ってくる「スピリット・オブ・マザーウィル」。正面からやりあったのでは勝ち目がない。自分なりの攻略法(答え)を見つけることが必要だ!

水上を高速移動するアームズフォート「スティグロ」と戦うネクスト。敵は津波のような水しぶきをあげて爆走してくる。先頭に展開する巨大ブレードに当たると、即死級のダメージは必至。

全長7kmを超える列車型アームズフォート「グレートウォール」が、巨大な城壁のごとくネクストの前に立ちはだかる。あまりにも巨大な敵を相手に、どこから攻撃をすればいいのだろうか。

空中を飛行するアームズフォート「アンサラー」との対決。幾本ものレーザーが迫ってくる中、敵の攻撃をかいくぐり、懐に飛び込まなければならない。

――時速2,000kmを超える新装備「VOB」が登場――


 本作では、ついに時速2,000kmを超える究極のオーバードブースト「VOB(ヴァンガード・オーバードブースト」が登場。外部追加ブースタを装備することにより、従来のOBの2倍以上の速度である時速2,000kmを超えるハイスピードが楽しめる。対アームズフォート戦など特定のミッションで「VOB」は使用され、自機ネクストは長距離からターゲットに侵攻する。「VOB」使用中も機体操作は可能で、迫るミサイルを撃破や、クイックブーストで加速・回避も行えるとのことだ。なお「VOB」は、どんな機体にもセッティング可能な汎用性を持っている。

「VOB」を装備すれば、数十キロ離れた長距離からターゲットへの急襲が可能。敵に近づくと自動的にユニットをパージする。

――ザコは一撃殲滅の新兵装「アサルトアーマー」――

 さらなる新要素として、『AC4』にて導入されたPA(プライマルアーマー)を攻撃に転用した「AA(アサルトアーマー)」がある。これはPAゲージを一度にすべて使用することで、自機の周囲に激しい爆発を起こし、周りの敵をまとめて攻撃する新兵装。PAゲージの残量によってダメージは異なり、ゲージが回復すれば何度でもAAを使用できる。しかし、AA使用直後は無防備になってしまうので、プレイヤーの戦術が問われる攻撃だ。
AAを使用すると自動的に演出カメラになり、かっこいい爆発の様子を見ることができる。ザコ敵を一掃するのにもってこいの攻撃法だ。

――戦友と同じ戦場に立てる「共同ミッションシステム」――

 「共同ミッションシステム」の導入により、ほとんどのミッションでオンラインによる2人協力プレイが実現する。「ストーリーシングルモード」でも協力プレイ要請が行え、2人で協力してミッションをクリアし、シングルモードの物語を進めることも可能だ。また、本作はボイスチャットに完全対応しているので、仲間とコミュニケーションをとりながらミッションを攻略できる。

対AC戦、アームズフォート戦を問わずに仲間と協力できる。1人では倒せないような強敵も、仲間とのコンビネーションで攻撃すれば攻略の糸口が見つかるだろう。

――NPCリンクスとの共同作戦も可能に――

 本作では、特定のミッションにおいて、プレイヤーが加担する勢力下のNPCリンクスを僚機にして出撃できる。NPCのリンクスはさまざまなキャラクター性を持っていて、サポートの方法もリンクスの個性によって異なるという。ストーリーの進行によってエントリーされるリンクスは異なり、僚機として出撃させると報酬の一部を依頼料として払うことになる。

本作に登場するリンクスも、さまざまな個性を持っている。そんな個性的なリンクスを僚機として、ともにミッションへ出撃するのは燃える展開だ。

――ビギナーも安心の新操作モードを搭載――

 『ACfA』で初めて搭載されるのが、より簡単に機体を操れるビギナー向け操作スタイル。この操作スタイルでは右スティックをほとんど使用せず、左スティックを左右に倒すだけで敵を中央に捉えた旋回移動が可能となる。「オートサイト機能」と「オートブースト移動」をONにすることで、操作に慣れないユーザーも簡単に高速戦闘を行うことができる。なお、上級者向けにキーカスタマイズによるオリジナルマニュアル操作を用意されており、本作では十字キーにもボタンをわり振れるようになった。

クイックブーストを使用しての高速戦闘や、敵を中心に捉えるといった動きが簡単にできるビギナー向け操作スタイル。マニュアル操作にすれば、経験者も今まで培ったテクニックを繰り出すことができる。

――3人の著名メカデザイナーが生み出すメカたち――

 本作のACデザインも、シリーズでお馴染みの河森正治氏が担当。それに加え本作では、巨大兵器アームズフォートのデザインワークを小林誠氏と宮武一貴氏が担当している。河森氏特有の変形ギミックを搭載したネクストが登場する他、小林氏と宮武氏のデザインする画期的な巨大兵器を目にすることができる。

河森氏のデザインする変形機構を持ったネクストは、オーバードブーストを使用することで飛行形態へと変形する。シリーズファン待望の可変ACが『ACfA』でついに登場だ。

小林氏と宮武氏はアームズフォートのデザインワークを担当。強いだけでなく、かっこいいアームズフォートを相手にできるのだ。


――物語を彩るリンクスたち――

 本作においても、物語を彩る多数のNPCリンクスが登場。地上世界でプレイヤーと共闘、あるいは対立する彼らの一部を以下に紹介しよう。

キャラクター名:Unknown
機体名:ホワイト・グリント
 最大の非企業勢力ラインアークが所有するネクスト。管理機構カラードにも登録されており、カラードランクは9。かつてアスピナの“ジョシュア・オブライエン”に機体を提供したデザイナーの手による同名の、完全オリジナルの白い機体。現行機最高クラスの戦力であると認知されており、ラインアークが企業と対立可能な主因である彼(?)がカラードランク9なのは、政治的な配慮の結果であるにすぎない。

キャラクター名:ウィン・D・ファンション
機体名:レイテルパラッシュ
 管理機構カラード管下の女性リンクス。カラードランクは3。既に第一線を退いた“霞スミカ”の後継となる、インテリオル・ユニオン系の主力リンクス。華奢な機体とは対照的に、その戦いぶりは苛烈で容赦がない。真鍮色の乗機「レイテルパラッシュ」は、対立するGAの兵士たちから、恐怖と憎悪とその裏返しの下品な揶揄の的となっている。

キャラクター名:マクシミリアン・テルミドール
機体名:アンサング
 壊滅したレイレナード純正の逆脚機体に搭乗するリンクス。管理機構カラードの管下にないイレギュラー。企業世界の最重要エネルギーインフラ「アルテリア」を襲撃する彼の意図は……?

キャラクター名:オッツダルヴァ
機体名:ステイシス
 管理機構カラードのランク1。彼の搭乗するオーメル・サイエンスの新標準機には、壊滅したレイレナードのテイストが色濃く感じられる。やがて、ラインアークのホワイト・グリントとぶつかることになる企業の切り札。毒舌家。

キャラクター名:ローディー
機体名:フィードバック
 かつて粗製と呼ばれた男は、這い上がり、GA最高のネクスト戦力となった。GAの誇る立志伝中の英雄。カラードのランクは4。今も変わらずバズーカタイプの武器腕部を使い続けている、リンクス戦争からの数少ない生き残り。

キャラクター名:ロイ・ザーランド
機体名:マイブリス
 管理機構カラードのランク7。特定の企業に深く関係しない独立傭兵の中では、最高ランクに位置する。搭乗機「マイブリス」は、希少価値の高いアルブレヒト・ドライスの旧型パーツをベースにしている。掴みどころのない空とぼけた男だが、報酬ぶんの働きはきっちりとこなす。

――全33曲収録のサウンドトラック発売――

 『ACfA』の発売にともない、本作の楽曲33曲をオリジナル音源で収録したサウンドトラック「ARMORED CORE for Answer ORIGINAL SOUNDTRACK」もソフトと同日の3月19日にアニプレックスから発売される。初回生産版は、スーパーピクチャーレーベルの限定仕様となっているので、ファンはこちらも一緒に堪能してみてはいかがだろうか?



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データ

▼『アーマード・コア フォーアンサー』
■メーカー:フロム・ソフトウェア
■対応機種:PS3/Xbox 360
■ジャンル:ACT
■発売日:2008年3月19日
■価格:7,140円(税込)

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▼「ARMORED CORE for Answer ORIGINAL SOUNDTRACK」
■発売元:アニプレックス
■販売元:ソニー・ミュージックディストリビューション
■品番:SVWC-7540
■発売日:2008年3月19日
■価格:2,310円(税込)

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対アームズフォート戦の模様も掲載! 「ACfA リンクスミーティング」レポート

■関連サイト
『アーマード・コア フォーアンサー』公式サイト
「ARMORED CORE OFFICIAL SITE」
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